ご紹介する民宿「殿羽根」は、伊豆半島の最南端の町・南伊豆町中木にあります。ここは、観光客に大人気な青く美しい海もあり、ヒリゾ浜へ向かう渡船が出るなど、夏は賑わいを見せる人気の場所です。
宿は、港のすぐ目の前に構えている老舗の民宿。宿の主人は刺し網漁を営んでおり、食事は獲れたての魚が食べられます。長年、漁に携わっているため、魚介に関しては確かな目を持っています。
宿の客室は、畳敷きの和室。客室の手洗い場など、使いやすいようにリニューアルするなど配慮されていて、鏡台や敷布団など、今となっては懐かしさを感じさせる日本的な雰囲気が漂っています。
洒落っ気はありませんが、かえって素朴さが心を無垢にしてくれ、日常の慌ただしさを忘れさせてくれるような穏やかな時間が流れています。海側の部屋からは、海を一望することが出来て眺めは抜群です。比較的穏やかな海を見ながらのんびり過ごせますよ。夕食までの間、海辺を散歩してみても良いですね。
この宿で楽しみなのは、なんといっても夕食の時間。手前から時計回りに、伊勢海老ボイル、タコ・マグロ・カツオ・ブリ・アジなどの刺身の盛合せ、サザエのつぼ焼き、ラデッシュ・塩辛・スナップエンドウ・枝豆など。
伊勢海老は、頭からしっぽまで丸々一匹を茹でた豪快な料理。刺身は、マグロ・カツオ・ブリなど、刺身の王道素材と言っても過言ではない名だたるメンバーを、一皿にまとめてしまった贅沢な一品になっています。料理の内容は季節によって異なりますが、漁で獲れた選りすぐりの素材が味わえるのは、ここならでは。
ここ南伊豆町は、伊勢海老の漁獲量が県内でトップクラス。毎年、伊勢海老漁が解禁される9月中旬〜12月中旬にかけて、町内で伊勢海老祭りが開催されるなど、町のメイン素材となっています。そのため、美味しさ保証付き!の鮮度抜群の伊勢海老にありつくことができ、料理の中で一番お勧めしたいメニューです。
ボイルした伊勢海老の身は、プリプリとした中にサクサク感のある不思議な食感。ボイルした海老は、噛めば噛むほど甘みが染み出して、刺身で食べるより更に美味しく食べられます。オーソドックスにマヨネースを付けて食べても良し。一匹分の身を一口で頬張ってみてはいかが?
丸ごと一匹をゴージャスに使っているので、頭のミソが食べれるのも嬉しいところ。運が良ければオレンジ色した卵が入っている場合も。卵は雌にあり、産卵の時期に限られるためとっても希少な食材なのです。そんな食材が食べられるなんて、幸せ〜と思ってしまう瞬間。味噌や卵は、とっても濃厚でなんとも言えない美味しさ。伊勢海老の本場だから味わえる代物です。
夕食のメニューはまだ終わりません。こちらは、サザエのお刺身です。スーパーなどで売っているサザエは、養殖が多いですが、ここで頂くサザエは天然もの。漁をやっているからこそ手に入る食材で、このサザエは大人の男性の握り拳より遙かにデカい大きさ。切り身が大きく、サザエの味をじっくり吟味できるので、グルメの方にもお勧め。コリコリとした食感と共に、口に広がる磯の香りが堪りません。これを酒の肴に、一杯やるのも乙なもの。
メニューは、ブダイの姿煮、ワカメ・エビなどの具だくさんの茶碗蒸し、山菜の天ぷらなど、とても食べきれないくらいの料理が並びます。魚だけでなく、フキノトウなど時期にあった素材が取り入れられているので、季節感を味わえるのも魅力的です。
南伊豆町中木は、透明度抜群の海「ヒリゾ浜」があるため、夏場の海水浴シーズン中は、宿は満室となる場合があります。海水浴と料理を一緒に楽しみたい方は、予約はお早めに。
民宿は、お安く泊まれる代わりに布団の上げ下げや、食事の食器の上げ下げは、セルフサービスとなります。バスタオル・フェイスタオルなどのタオル類や、ドライヤー・化粧水などのアメニティは必ず持って行きましょう。宿のお風呂は、沸かし湯となります。
民宿「殿羽根」は、鮮度抜群の高級食材の海の幸をお腹一杯に堪能できる!確実に美味しい海の幸にありつけること間違いなし!
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