最北鉄路の冬の風物詩…「排雪列車」を見に行こう!〜JR宗谷本線乗り撮り歩き

最北鉄路の冬の風物詩…「排雪列車」を見に行こう!〜JR宗谷本線乗り撮り歩き

更新日:2020/01/14 13:37

もんTのプロフィール写真 もんT チューター、フリーライター
北海道最北の地を走る宗谷本線。冬の厳しい風雪にも負けず、鉄路を守るために毎日「排雪列車」が走ります。今やその注目度はSL以上かも? 今回は旭川からちょっと宗谷本線に乗って、この珍しい排雪列車を見に行く旅を紹介します。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

宗谷本線と「排雪列車」

宗谷本線と「排雪列車」

写真:もんT

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宗谷本線は道央の旭川から道北の稚内までを結ぶ全長259.4kmの路線です。道内でも冬の寒さがもっとも厳しいエリアを走ります。

積雪の多い地域において鉄路を守るために欠かせない存在なのが「排雪列車」。ディーゼル機関車が特殊なラッセルヘッドを装着して走り、除雪作業を行います。線路上の雪を掻き分け、跳ね飛ばしていくので、一般的には「ラッセル車」と呼ばれています。

本州の豪雪地帯では、積雪時のみ、しかもたいていは未明から早朝にかけての暗いうちに、旅客列車の始発前に走るのが普通…。それで「見たい!」と思っても日中は普通見られないものなのですが、ここ宗谷本線は特別! 12月中旬から3月中旬にかけて、ラッセル車が毎日! しかも白昼! 堂々と(?)走るんです。

原則として毎日走るものは「定期排雪列車」と正式には呼ばれるのですが、降雪がなくても本当に毎日、しかもほぼ全区間で日中走行が見られるというのは、全国でもここ宗谷本線だけ。確実に見られる、そして走行シーンも写真に撮れるということで、シーズン中は大勢の鉄道ファンが宗谷本線を訪れます。

2020年1月の時点でのおよそのダイヤは…

下り
旭川14:10頃発→比布14:45頃発→塩狩15:10頃着/15:45頃発→和寒16:05頃着/16:20頃発→名寄17:30頃着→南稚内5:20頃着

上り
南稚内8:00頃発→音威子府12:20頃発→名寄13:40頃着/4:30頃発→旭川6:30頃着

特に下りの旭川から和寒までの走行区間は時間帯が良く、旭川からちょっとお出かけ…のコースで帰って来られるのでお勧め!列車の本数も比較的多くて便利です。

まずは旭川駅6番線へ!

まずは旭川駅6番線へ!

写真:もんT

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旅の始まりは旭川駅。2011年11月に新駅舎が完成し、高架駅となりました。旭川は木工産業が盛んなこともあり、駅構内は随所に木材が用いられ木の温もりが感じられます。

改札を入ってまずは6番線ホームの名寄寄り先端を目指しましょう。13:30頃に、新旭川近くの車両基地からゆっくりと、7番線の線路にラッセル車が入線…。7番線ホームの手前で停まります。6番線ホームの先端からじっくりと観察や撮影が可能です。

ラッセル車は各装置の動作点検・確認の後、14:10頃に出て行きます。

走行シーンを見るには…

走行シーンを見るには…

写真:もんT

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実際に雪を跳ね飛ばしているシーンを見たい! という場合は、13:59発の音威子府(おといねっぷ)行き普通列車に乗って先回りです。永山駅を過ぎると、列車は北海道らしい雄大な風景の中を走ります。気に入ったところで下車すれば良いのですが、お勧めは比布(ぴっぷ)駅。14:27に到着です。

到着後、ちょっと急ぎ足で線路沿いの道を北へ…。400メートルほど行くと1つ目の踏切があり、さらに200メートルほど歩くと2つ目の踏切が…。この2つ目の踏み切り手前あたりがお勧めのポイント。駅を出て加速を始めたラッセル車がウィングも広げて雪を跳ね飛ばしていくシーンが見られます。

ただし、注意を一言…。踏み切り待ちをしている人や車がある場合は、ウィングは閉じたまま、雪を飛ばさずに静かに通過していきます…。雪をかけないように…という安全上の配慮からです。ですので、ラッセル車の走行シーンの観察や撮影はぜひ、線路から十分に距離をとって行いましょう。

ここ比布駅北の一つ目の踏み切りと二つ目の踏み切りの間、線路に並行する車道・歩道はその点で線路との距離も十分…。135ミリ相当の望遠レンズを使うと、上のような構図のカットが撮れます。比布駅をラッセル車は14:45頃に通過していきます。大事な排雪作業の邪魔にならないようにして、楽しんで!なお、撮影後は、15:36発の旭川行き快速列車に乗ると、旭川には15:55に戻れます。

塩狩峠を越えて和寒へ…

塩狩峠を越えて和寒へ…

写真:もんT

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雪まみれになったラッセル車を、もっと間近でじっくりと観察したい!というのであれば、旭川からおよそ50分の和寒(わっさむ)駅へも行ってみましょう!一駅手前の塩狩駅で、ラッセル車は約40分、小休止…。ですから、比布駅近くでラッセル車を見送った後、比布発15:20の名寄行き快速列車で北上すると、ラッセル車を追い抜いて、先回りできます。快速列車は、和寒15:48着です。

ラッセル車は16:05頃にやって来て、ラッセル車はここ和寒駅で約15分ほど停車し、上りの特急サロベツ4号と行き違いをします。難所の塩狩峠を越え、雪まみれになったラッセル車をここでじっくり観察できるでしょう。ここからは、16:19発の特急サロベツ4号に乗れば16:48に、16:56発の旭川行き普通列車に乗れば17:50に、旭川に戻れます。

おわりに

排雪列車ウォッチングの小旅行はいかがでしたか?
今回紹介した区間は、車がなくても列車利用で、ちょっと足をのばして撮影が楽しめるので、特にお勧めです。
国鉄時代から続く鉄路を守るための伝統…。
雪煙を纏う真っ赤なディーゼル機関車…。
旭川に行った折には宗谷本線に乗って、ここでしか見られないこの冬の風物詩をぜひ見てきてください。

2020年1月現在の情報です。ラッセル車の運転日やダイヤは非公表のため、最新の情報はご自身の目でご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/12/26−2011/12/27 訪問

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