湘南カラー新登場!浜松・天竜二俣「十文字屋」転車台カレー

湘南カラー新登場!浜松・天竜二俣「十文字屋」転車台カレー

更新日:2018/09/22 21:00

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー
天竜浜名湖鉄道の中心駅・天竜二俣駅前の食堂「食の駅 十文字屋」には、鉄道ファン注目のメニューが。それは「転車台カレー」! 天竜二俣駅構内の車両基地内にある転車台をイメージしたカレーです。
ご飯を列車に見立てTH2100形とTH3000形、そして2両編成バージョンに加え、2018年9月には新たに湘南カラーが登場! 三ヶ日牛など地元の食材を煮込んだカレーは味も美味しいと評判です。

そもそも転車台ってなあに!?

そもそも転車台ってなあに!?

写真:麻生 のりこ

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静岡県西部を走る天竜浜名湖鉄道。その本社社屋と機関区がある天竜二俣駅前で営業している「食の駅 十文字屋」には、駅前という立地から鉄道ファンが多く訪れます。
この店に転車台をイメージした「転車台カレー」が登場したのは平成27年(2015年)春のこと。「地元の天竜へ多くの人に来てもらいたい。隣の天竜浜名湖鉄道に相応しい商品を作りたかった」という店長の思いから生まれました。

そもそも転車台ってなあに!?

写真:麻生 のりこ

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転車台とは車両の片側にしか運転席がなく、真っすぐにしか走れない機関車を方向転換させたい場合に使う装置のこと。
現在、国内で稼働しているものは僅か30数ヶ所。そのうちの1つが十文字屋のすぐ近くに本社を構える天竜浜名湖鉄道(通称・天浜線)の機関区に残されています。

こちらは転車台と扇形車庫。左側の白いターンテーブルに方向転換させたい車両を乗せ、くるっと動かします。転車台について詳しくはこの記事下欄にある【関連MEMO】から、LINEトラベルjpのガイド記事をご覧ください。

第1弾は天浜線の主要車両・TH2100形

第1弾は天浜線の主要車両・TH2100形

写真:麻生 のりこ

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その記念すべき転車台カレーの第1弾はこちら。転車台に見立てた丸いお皿にカレールーを入れ、中央には立体的に盛り付けたTH2100形の車両を表したご飯が。
車両側面のオレンジと黄緑のラインは人参と絹さやで、窓は梅干し…に見えるかもしれませんが、これはソーセージです。

第1弾は天浜線の主要車両・TH2100形

写真:麻生 のりこ

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車両前面部は食用でんぷんのシートに食用色素で特別に印刷されたもの。そのためカレーと一緒に食べることができます。シートをよく見ると十文字屋の文字を見ることができますね。

ルーに入っているのはしっかりと煮込まれた具材と、100%使用している浜松のブランド牛・三ヶ日牛。マヨネーズで描かれた線路を混ぜると、まろやかな味になります。

第2弾は人気の高いスローライフトレインことTH3000形

第2弾は人気の高いスローライフトレインことTH3000形

写真:麻生 のりこ

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第1弾から数ヶ月後の秋には第2弾もメニュー入り。通称・スローライフトレインと呼ばれレトロな小豆色車両が郷愁を誘うTH3000形をモデルとした転車台カレーです。

ツートンカラーの車両を再現するため、ご飯の下部には黒米を使用。この黒米は地元・北遠産です。前面部分のシートも、もちろんTH3000形を模したもの。ルーはTH2100形と同じで、じっくりと煮込まれた野菜や三ヶ日牛を楽しめます。
丸いお皿を転車台のようにくるりと回してから、ぜひお召し上がりくださいね。
(※2018年9月現在、提供休止中)

第3弾は夢の2両編成

第3弾は夢の2両編成

写真:麻生 のりこ

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平成28年(2016年)3月に登場したのが転車台カレー2両編成です。白い楕円形のお皿にTH2100形とTH3000形を表したご飯が並べられ、その周囲には第1弾・第2弾と同じ三ヶ日牛カレーが。お皿の全長は30センチ超! その迫力に思わず驚く方も。

第3弾は夢の2両編成

写真:麻生 のりこ

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2両編成バージョンは2人前仕様なのでサラダと福神漬けも2人分、取り皿も2枚ついてきます。親子で、カップルで、友達同士で。ぜひ、2両編成も味わってくださいね。量が多くなりますが1人で食べても、もちろん大丈夫。取り皿が少し小さいと思う時は、思い切って車両を半分にしてみては?

基本的に1両で運行している天浜線。滅多なことでは2両編成にはなりません。この転車台カレーは天浜線のファンの夢を叶えてくれたメニューです。
(※2018年9月現在、提供休止中)

第4弾は思い出の湘南カラー

第4弾は思い出の湘南カラー

写真:麻生 のりこ

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2018年9月には、かつてJR東海道本線の湘南地域を走っていたツートンカラーのものも登場。天浜線が同年5月に湘南カラーを施した『Re+(リ・プラス)』号の運行を開始したため、これをモデルにしました。

客車上部と下部の緑色の部分は、ご飯に青海苔を混ぜて表現。間のオレンジ色の部分は、食べてからのお楽しみ♪ ルーはほかの転車台カレーと同じく、じっくりと煮込んだ三ヶ日牛入りです。

第4弾は思い出の湘南カラー

写真:麻生 のりこ

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もちろん転車台カレー以外のメニューも充実。三ヶ日牛を100%使った「デミソースハンバーグ野菜添え」や「三ヶ日牛カレーライス」が特に人気です。
クチコミで美味しいと評判が広がったのは「鶏唐揚げ定食」。1つ1つが大きくてボリューム満点! これを目当てに訪れる方もいるようです。

そのほかには、うどんやそばなどの麺類はもちろん、天竜の山間部で地元の人たちからは「くんま」と呼ばれている熊地域で採れた舞茸を使用した「くんま産舞茸天ぷらそば定食」なども。
店内は明るくテーブル席のほか、衝立の向こう側には壁際に1人用の席もあります。

天竜浜名湖鉄道・二俣駅構内では1日1回(毎週月〜金曜日)または2回(毎週土・日・祝日)、転車台見学ツアーが開催されています(有料)。※1回だけ開催の曜日は午後の部のみ

午前の部は10:50に、午後の部は13:50に同駅待合室集合で各回45分間程度です。
そこでオススメなのが
1) 午前のツアーに参加して本物の転車台を見た後、十文字屋で転車台カレーを。または
2) 転車台カレーを食べた後、午後のツアーに参加して本物を見ること、です。
食べてからツアー見学の方は集合時間に遅れないよう気をつけてくださいね。

十文字屋の基本情報

住所:静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵147-1
電話番号:0539-25-3003
アクセス:天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」下車、徒歩約1分
定休日:毎週水曜日
営業時間:11:00〜14:30
駐車場:無料(7台)

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/23−2018/09/22 訪問

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