写真:car min
地図を見る石造りの城壁を抜けると、金平糖を散りばめたような、カラフルで可愛い家々が目に飛び込んできます。街並みや石畳が作る風景が、まるで中世の世界のようで、通りを走る車がタイムスリップしてきたかのように見えてしまいます。
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地図を見る観光案内所の近くにある「ヴェルニッツ門」は、「ディンケルスビュール」の4つの門塔の中では最も古いものです。その手前の旧市庁舎広場には色とりどりな家が並び、温かみのあるオレンジ色の塔とのコラボレーションは、華やかな印象をもたらします。
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地図を見るワインマルクトには、南ドイツで最も美しいといわれている、後期ルネッサンスの木骨造りの「ドイチェス ハウス」が建っています。「ディンケルスビュール」の貴族の家として、1440年以前に築かれました。建物は1600年代に拡大され、現在はホテルとして使用されています。入り組んだ木骨の赤色と薄紅色の壁は、他では見ることのない美しさです。
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地図を見る旧市街の中心に建つ「聖ゲオルク大聖堂/Muenster St.Georg」は、町のシンボルとなる存在です。教会は、南ドイツの後期ゴシック様式のハレンキルヒェと呼ばれる身廊と側廊の高さが同じ造りで、同様の建築様式の教会の中でも、とても美しい物の一つだといわれています。夏期には塔の上まで上ることができるので、ここから「ディンケルスビュール」の町を眺めることができます。
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地図を見る高さ21mある広々とした教会内は、天井にある多様な網目状の装飾、11組の対になった柱など、それぞれの特徴ある建築要素が重なり、一つの芸術作品となっています。そして、全ドイツでこの教会内だけにあるといわれているのが、12mの高さがある「聖体安置塔」です。15世紀後半頃は、このような安置塔に聖体を納めるのが通常でしたが、現在では、この「聖ゲオルク大聖堂」に唯一残っているとされています。
その他、芸術的な祭壇画にネオゴシック様式の外枠が付けられた「セバスチャン祭壇」や、17世紀から18世紀に、奇跡を呼ぶとして信仰を集めた「天蓋付祭壇のピエタ」などがあるので、時間をとって見学されることをお勧めします。
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地図を見る1897年以来毎年7月の第3月曜日前後に開催される「キンダーツェッヒェ/Kinderzeche 」は、「ディンケルスビュール」最大のお祭りです。三十年戦争最中の1632年、町を占領し、焼き払おうとしたスウェーデン軍の司令官の前に、ローレという少女と子供たちが、ひざまずき町を救うよう懇願しました。その結果、町は破壊から逃れられ、町を救った子供達を記念して、祭りが行われるようになりました。
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地図を見る「聖ゲオルク大聖堂」入口横のカフェ「カフェ アム ミュンスター/Cafe am Muenster」の壁には、その逸話の少女ローレと子供達が、スウェーデン軍の司令官に請願する様子が描かれています。そしてカフェの中では、「キンダーツェッヒェ」をモチーフにした可愛いマグカップも販売されているので、旅の記念のお土産にもお勧めです。店内では、手作りケーキや美味しいコーヒーも楽しめるので、散策の途中で立ち寄ってみてくださいね。
「ディンケルスビュール」の旧市街は、城壁に囲まれています。城壁の外も散策できるので、是非ぐるりと外からの雰囲気も楽しんでみてください。旧市街の色鮮やかさと違って、石造りの城壁とオレンジ色の屋根は、どこにでもあるドイツの町のように見えるかもしれません。また城壁とともに、4つの門塔と14の塔が並んでいるので、それぞれ形の違う塔を数えながら歩くのも楽しいでしょう。
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地図を見る「ディンケルスビュール」では、フランケン地方の料理が味わえます。「ツム ヴィルデン マン/Zum Wilden Mann」は、旧市街からヴェルニッツ門を抜けてすぐのところにあるレストランです。ここでは地元の醸造ビール「ハウフ/Hauf」が飲め、レストランの入り口を入ったところには、ビールだけを楽しめるカウンターも設置されています。
写真の料理は、「フランキシェ ブラートヴルスト/Fraenkische Bratwuerste」(フランケン地方の焼きソーセージ)で、付け合せはザワークラウトです。ハーブをミックスした味付けのソーセージは、香ばしく、あっさり目の味わいです。その他「レバー団子のスープ」などもお勧めの一品です。
「ディンケルスビュール」は、交通手段が不便なこともあり、周辺にあるロマンティック街道の町より観光地化があまりされていない、素朴な雰囲気を保っています。お店の看板、家の色や装飾、そしてでこぼこした石畳等が、中世の香りを届けてくれます。今回ご紹介した以外にも「ドイツ騎士団の城」や「歴史博物館」もあり、じっくり見ると半日以上はかかるので、時間配分を考えて観光を楽しんでくださいね。
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(2024/4/20更新)
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