写真:潮 佳澄
地図を見るファーマーズマーケット南風原「くがに市場」は那覇空港から車で20分ほど、主要スポットの首里城からも車で15分ほどという近さ。
「くがに市場」の「くがに」とは、町内にある黄金森(くがにもり)からとられ、「生産者の汗・利用者の喜び・キラキラ輝いて欲しい」という意味が込められています。
新鮮な野菜が手に入るのはもちろんのこと、買ったものを宅配便で全国へ配送することができます。海ブドウやスパムおにぎりなど、調理しなくていいものはドライブをしながら楽しめるのもいいところ。野菜の場合は、宿泊施設にキッチンがなければ、自宅へ配送して帰ってから沖縄の味覚を味わうという使い方をしてもいいでしょう。店内では旬の農産物の活用法を紹介する広い試食コーナーが設置されていて、毎日、試食ができます。タイミングが合えばできたての料理を試食できるかも。
写真:潮 佳澄
地図を見る沖縄料理の源流をたどると、王族が食べた宮廷料理と野草などをふんだんに使った庶民料理の流れをくみ取ることができます。
古くから暮らしのなかに「医食同源」の考えが根づいていており、琉球王朝時代に記された『御膳本草』という1冊の本には王の食卓に出す食材約300種の特性や禁忌(食べ合わせ)が記されています。『御膳本草』は戦後、ひろく庶民に読まれる書物となりました。土地の野草を取り入れた料理は沖縄の人々の健康長寿の秘訣ともいうことができ、沖縄の特産物は、体を健康にしてくれる究極のスローフードともいえる特徴をもっています。
女性にとっては美容効果が期待できる食材も豊富なのがうれしいところ。例えば、一般的には「パッションフルーツ」と呼ばれる”ブイ”は言わずと知れた美容食品。肌のハリ改善や疲労回復、血流改善などさまざまな効果があるとされています。都心部のスーパーと比べると格段に安い価格で手に入れることができます。
写真:潮 佳澄
地図を見る”おかわかめ”と言われる「長生百薬」は、その名の通り栄養価が非常に高いスーパー野菜。マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅、ビタミンA、葉酸などを豊富に含んでいます。
主要成分のマグネシウムはなんとレタスの8倍!亜鉛はニラの2.5倍!と沖縄料理でサラダやお浸し、ワカメのようなヌメリがあるため同じようにお味噌汁などに使われる健康食材です。
そのほかにも葉脈は緑、葉裏は紫色といった特徴的な見た目をしていて不老長寿の薬ともいわれる「ハンダマ」。ビタミンCやカロテンが豊富な「ンジャナ」など、ほかの土地では見られない野菜がズラリと並んでいます。
写真:潮 佳澄
地図を見る地元食材だからこそ、調理方法に戸惑います。特に、ふだん目にすることがない「長生百薬」や「ハンダマ」などの伝統野菜は、買ってもどう調理していいか迷ってしまいますが、親切なことにくがに市場ではおすすめのレシピが無料で配布されています。買った野菜と合わせて手に入れておくと調理にも困りません。
また、お菓子や茶葉・調味料といった食料品も多くあるので、お土産を選ぶのにも土地の特徴が伝わりやすく、選ぶ楽しみがあります。
土地を知るには、その土地の食べ物を食べるのが一番です。沖縄はかつて琉球王国という独立国であっただけに、とてもゆたかな食文化が残されています。地域の生産者が愛情をこめてつくった特産物を楽しむのに、中心部からもアクセスがいい「くがに市場」はぜひ立ち寄ってみてほしい。沖縄の太陽と大地の恵みに感謝しながら、美味しさを堪能しよう。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/28更新)
- 広告 -