写真:大川原 明
地図を見るティモール島は16世紀にポルトガルにより植民地化されたのですが、インドネシアを植民地化していたオランダがティモール島に進出し、1859年にティモール島の西側を割譲した結果、ティモール島は東西に分かれました。
第二次世界大戦中にオランダの植民地となっていたインドネシアと共に日本軍は東ティモールを占領下におき、日本軍が駐留。第二次世界大戦終結後、再びポルトガルの支配下におかれたのですが、1974年にポルトガルでカーネーション革命が起こり、植民地の維持を強く主張した従来の保守独裁体制が崩壊すると、東ティモール国内で独立の機運が高まりました。
1975年にインドネシア軍は東ティモール領内に入り、1976年にインドネシアは東ティモールを27番目の州として併合宣言。その後、独立派の抵抗運動が展開される中、多くの人々が犠牲になりました。
1991年、ディリ市で独立派の若者がインドネシア軍に殺害されました。若者はサンタクルス墓地に埋葬されましたが、犠牲となった若者を弔うために参列していた群集が独立を求めるデモ隊と化し、インドネシア軍が群集に向かって発砲し、多くの人々が犠牲になったのが「サンタクルス事件」です。悲しい歴史がある場所ですが、亡くなられた方々を慰霊する意味でも訪れていただきたい場所です。
写真:大川原 明
地図を見るディリ市最大の観光名所といわれているのがディリ市郊外ファツカマ岬の丘に建つ巨大なキリスト像(クリストレイ)です。ポルトガルの植民地だったこともあり、東ティモールの国民の99パーセントがキリスト教徒です。東ティモール国内には数多くの教会があります。
丘の上にあるキリスト像は、ブラジルのリオデジャネイロのコルコバードの丘にある巨大なキリスト像が有名だと思いますが、ディリ市のキリスト像(クリストレイ)はリオデジャネイロのキリスト像より小さいながら、27メートルもの高さが立派です。
写真:大川原 明
地図を見るキリスト像は丘の上に建っているので、そこまでいくのには階段をのぼらねばなりません。熱帯の国なので年中暑いですが、周辺にはお店も自販機もありませんので、脱水症状をおこさないように水のペットボトルを持参する事をお薦めします。
写真:大川原 明
地図を見る丘の上にのぼると上記写真のような景色を堪能出来ます。綺麗なビーチも多い東ティモールですが綺麗な山も多いです。上までのぼるのは楽ではありませんが、のぼってきた甲斐があると実感できるでしょう。
ディリ市街地からクリストレイまでは8キロ程の距離で所要時間は20分程ですが、路線バスは出ていませんのでタクシー利用となります。東ティモールにはメータータクシーはなく料金は交渉制ですが片道の相場は5ドルです。
写真:大川原 明
地図を見る巨大なキリスト像「クリストレイ」の両隣には綺麗な白砂のビーチがあります。観光地化されていない東ティモールならではともいえる、観光客はほとんどいない静かなビーチです。海岸から5メートル程からサンゴ礁が広がるのですが、シュノーケリング用具を持っていくとよいでしょう。綺麗なサンゴ礁と熱帯魚を見る事が出来ます。
写真:大川原 明
地図を見る名所はディリ市内中心部に固まっていますが、名所の1つがタイスマーケットです。タイスとは伝統的な東ティモールの色とりどりの模様が美しい手織物で、衣服類や鞄、小物類が作られています。マーケットは小じんまりとしており、のんびりとした雰囲気が漂っています。東ティモールのお薦めのお土産はタイス製品。是非とも購入してみましょう。
写真:大川原 明
地図を見るディリ市内中心部にはImmaculate Conception Cathedralと呼ばれる東南アジア最大級の大聖堂(上記写真)があります。1980年代に出来た新しいカトリックの大聖堂ですが、かつてローマ法王が訪れた事もある東ティモールを代表する教会です。日曜日は数多くの礼拝者が訪れます。
写真:大川原 明
地図を見るディリ市内中心部で訪れていただきたい場所の3つ目にレジデンス博物館(上記写真)です。1975年にインドネシアにより占領されて以降、独立派がインドネシアから独立するために抵抗してきたのですが、インドネシアの占領下からそれに対しての抵抗運動、独立までの歴史がよく分かる博物館です。
写真:大川原 明
地図を見るディリ市内で写真撮影していると、数多くの子供たちに自分たちを撮ってくれと話しかけられます。東ティモールの子供達は非常に人懐っこく、無垢です。こういった子供達との交流も旅の醍醐味です。
写真:大川原 明
地図を見るディリ市内の交通手段はタクシーか乗り合いタクシーです。双方ともに料金は交渉制ですが、事前に宿の従業員に相場を聞いておくとよいでしょう。観光客が少ない東ティモールではボッタくり被害はほとんど報告がないものの、最初の言い値は高く言われる可能性がありますので、相場をもとに料金は交渉をしましょう。
※ちなみに市内中心部の名所巡りであればタクシーを利用する必要はないです。足腰に自信があるのであれば徒歩で名所巡りをするとよいでしょう。
いかがでしたか?東ティモールというとサンタクルス事件、東ティモール紛争、2006年〜2008年の国内の混乱が思い浮かばれ、東ティモールは危険と思う方が非常に多いと思います。しかし、現在、治安は安定しており、夜間の外出を控えれば安心して滞在が出来る国です。
日本と東ティモール間は直行便が飛んでいないのですが、日本から東ティモールまで来るにはインドネシアのバリ島経由(シティーリンク、スリウィジャヤ航空利用)かシンガポール経由(シルクエアー、ティモール航空利用)です。バリ島からの便はフライトキャンセルも少なくないので、時間がかかってもシンガポール経由のほうがお薦めです。
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(2024/3/19更新)
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