一乗谷朝倉城遺跡の、４５０年前の城下町を彷彿させるように道端には小さな台の上に野菜を並べて売っており（現代の値段で本当に売っています）、甘味とお茶を売る屋台が立っています。武家の小女らしき女が盛んに姫様を探して声高に呼びまわっています。
道の山側（写真左側）にはいかめしい門構えがあり、朝倉家の重臣たちの屋敷が並んでおり、道の反対側は武家屋敷、寺社、職人屋敷、商店などが軒を連ねています。各家々の敷地あるいは中には、ほとんどと言ってよい程井戸が掘られています。
遠くからはのどかな飴売りの呼び声も聞こえてきます。このスポットに入ると、誰もが約４５０年前の１５６０年の戦国時代にタイムスリップしたようなそんな気分になるのです。
この店には戦国時代の商人に扮した親子が店番をして、酒器、茶碗等が当時のままの形に復元され売っています。もちろんその場で購入することも可能です。店先に座り込んでいろいろ話しかけてみるのも楽しいでしょう。
街道を歩いていると途中に茶屋があります。ここでは抹茶を立ててくれます。ちょっとした茶菓子をかじりながら、渋い抹茶で疲れをいやすのは至福の喜びです。是非立ち寄ってみてはいかがでしょう。
提供元：福井県観光写真素材集
http://www.sozai.fuku-e.com/１５３５年織田信長の率いる３万の軍勢が越前に撤退する途中の朝倉義景へ攻め掛け、斎藤龍興らの優秀な武将を失ってしまいながらもやっとの事でこの一乗谷へ逃げ帰ってきたのです。しかし信長は腹心の部下である柴田勝家を先鋒として一乗谷へ乗り込み、神社、仏閣から民家まで手当たり次第に放火をして、焦土にしてしまいました。こうして朝倉家は１００年におよぶ栄華に幕を下ろしたのでした。
その後、一時この一乗谷に復興の兆しが見えたのですが、勝家が北の庄を開きその開拓に力を入れると、一乗谷はすっかり忘れられていき、やがて田園風景と変貌したのです。
１９６８年（昭和４３年）から約４０年以上にも及ぶ発掘調査で、ベスビオ火山の噴火で埋もれた、イタリアの古代文明ボンベイの遺跡の様にほぼ完全な形で４５０年前の城下町が田畑の下から姿を現し、国は、京都の金閣寺、銀閣寺、醍醐寺三宝院、広島の厳島神社に次いで日本では５番目の特別史跡、特別名勝、そして重要文化財の三重指定にしました。
その後ＴＶの「白いお父さん犬」の出るコマーシャルで一躍脚光を浴びたのです。
商い中の旗が出ています。中に入って団子でも食べてみましょうか。それとも緋毛氈の縁台に腰かけて店の主を相手に世間話などしてみますか。
一乗谷川に沿って街並みが再現されている一乗谷街並みは「復原町並」の名で、栄華を誇った朝倉氏のいにしえをしのぶ史跡として福井県民の誇りとなっています。
静かな谷あいの、小鳥のさえずりが聞こえてくる地にあるこの街並みの家の中からは今でも当時に人々の笑い声が聞こえてきそうな気がします。そして辻からは当時の子ども達の遊ぶ声が響いてくるような感じがします。
見渡す限りどこにも高い建物もなく、山間に日本の原風景が広がっている一乗谷の復原町並。現代のような文化的な便利なものはありませんが、福井のこの地を訪れた人はきっと優しい気持ちになることでしょう。
そして帰りには是非近くの一乗滝へ寄ってみて下さい。この滝は巌流島の決闘で宮本武蔵に敗れた、背中に長刀を背負った佐々木小次郎が燕返しという剣法を編み出したと言われるところです。そして現代ではＡＫＢ４８の元メンバー指原莉乃さんが滝行をしたところなのです。また、ＴＶＣＭで白いお父さん犬が活躍するあの「白土家」のふるさとでもあるのです。
素晴らしい景色と美味しい空気がこの福井市一乗谷の魅力です。
- PR -
このスポットに行きたい！と思ったらトラベルjpでまとめて検索！
条件を指定して検索
(2024/4/18更新)
- PR -
- 広告 -
