ピンクに染まる四国随一のミツバツツジ群落!愛媛・大川嶺連峰

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ピンクに染まる四国随一のミツバツツジ群落!愛媛・大川嶺連峰

ピンクに染まる四国随一のミツバツツジ群落!愛媛・大川嶺連峰

更新日:2017/05/11 13:35

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家

愛媛県久万高原町の美川スキー場南方には、稜線直下を山岳道路が通る1500m級の高原・大川嶺連峰が連なっています。この主峰・大川嶺周辺の山には四国随一のダイセンミツバツツジ群落があり、5月下旬には山並みがピンクに染まります。どの山も美しい熊笹の中をピクニック程度で登ることができ、各山頂からは石鎚山系を始めとしたパノラマが広がっています。草原の風に吹かれ、ダイナミックな大自然をご体感下さい。

早速ミツバツツジの「洗礼」を受ける

早速ミツバツツジの「洗礼」を受ける

写真:春野 公比呂

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大川嶺連峰は南北13km、東西10kmに及ぶ高原の山系。この内、稜線直下を山岳道路が通り、ダイセンミツバツツジ(ツルギミツバツツジ)が咲くのは北から美川峰(みかわみね・1525m)、つつじヶ森(1516.6m)、大川嶺(1525m)、笠取山(1562m)。また、直下を道路は通ってないものの、笠取山の東の支尾根にあるウバホド山(1481.7m)も短時間で登頂できます。これら全ての山が尾根で繋がっています。

最初に現れる美川峰はミツバツツジの数が少ないため、時間に余裕のない場合は省略してもいいでしょう。つつじヶ森(美川峰から東に派生する尾根上)は稜線の南斜面と、山頂から南に派生する尾根に咲き誇っています。写真撮影地は大川嶺の北東にある大川嶺登山駐車場。

早速ミツバツツジの「洗礼」を受ける

写真:春野 公比呂

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つつじヶ森は山頂の北東直下の電波塔やその先の簡易トイレ付近に駐車スペースがあります。地形図(笠取山)には山頂の東直下から南に林道が描かれていますが、現在は路面に草木が生えているため、徒歩で南下することになります。この道沿いからツツジの群生が見られます。

早速ミツバツツジの「洗礼」を受ける

写真:春野 公比呂

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大川嶺は東の尾根沿い斜面等にミツバツツジが咲いています。連峰随一の熊笹の大平原を誇り、樹木も生えていないので360度のパノラマが広がっています。登山駐車場からの高度差は僅か60mほどなので幼児連れでも安心。

笠取山への尾根はピンクに染まる

笠取山への尾根はピンクに染まる

写真:春野 公比呂

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笠取山は山頂の東直下に駐車場が設けられているため、数分で登頂できるのですが、大川嶺から笠取山にかけての尾根の随所にも群落があり、終始展望の開けた縦走路もあるので、笹原を歩いてみましょう。特に各ピーク周辺にツツジが群生しています。写真は笠取山方向を写したもの。

笠取山への尾根はピンクに染まる

写真:春野 公比呂

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カメラをズームすると、斜面のピンクが際立ちます。

笠取山への尾根はピンクに染まる

写真:春野 公比呂

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笠取山の斜面もピンクが目立ちますが、群生は登山道から少し北側に入った所にあります。笠取山山頂からの展望も大川嶺に勝るとも劣りません。

ミツバツツジ尽くしの笠取山

ミツバツツジ尽くしの笠取山

写真:春野 公比呂

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笠取山登山道から北側の斜面には特に遊歩道は設けられていませんが、地面は熊笹なので近寄って行き、間近に鑑賞することができます。

ミツバツツジ尽くしの笠取山

写真:春野 公比呂

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笠取山北東斜面のミツバツツジ群落からは、これまで縦走してきた尾根のピークに群生するツツジ群を見渡すことができます。

ミツバツツジ尽くしの笠取山

写真:春野 公比呂

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笠取山から南下する縦走路は更に南のかいなぎ山(1422m)を経て水なし山(1408m)まで続いていますが、そこまで行ってしまうと帰路が大変なので、縦走登山マニア以外は笠取山山頂から南の急勾配の縦走路を標高1470mまで下り、東下を走る林道の終点付近に下り立って回遊するといいでしょう。但し、縦走路がその林道終点に接近した地点には道標が建てられていないため、手前の展望が開けた箇所から林道を見下ろしながら、下りる地点の見当をつけておく必要があります。不安な方は笠取山山頂から東下の駐車場へ下るといいでしょう。

花と展望を独り占めしたければウバホド山へ

花と展望を独り占めしたければウバホド山へ

写真:春野 公比呂

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ウバホド山は登山道の大半が消滅していますが、尾根が明確で起伏もあまりなく、東に一直線に進むだけで登頂できるので、道迷いを起こす心配はありません。ただ、若干笹がヤブ化している箇所があるため、それが煩わしければ林道を大川嶺登山駐車場まで戻るといいでしょう。
人がいない所で弁当を食べ、展望を独り占めしたい方はウバホド山へ登ってみましょう。写真は笠取山北東の登山道から見たウバホド山。

花と展望を独り占めしたければウバホド山へ

写真:春野 公比呂

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笠取山南東の道路の急カーブ部から適当に東の尾根へ下り、真っ直ぐ進むだけでウバホド山に行けます。尾根の随所にミツバツツジが咲いています。

花と展望を独り占めしたければウバホド山へ

写真:春野 公比呂

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ウバホド山の山頂の場所については、山の基準点に関する知識がなければ勘違いするかも知れません。三角点は山上部の東端にあるのですが、そのやや手前に三角点標石に似た森林管理署の図根点があるのです。展望が優れているのは三角点の先。

観光施設が一切ないのが連峰高原の魅力

愛媛県内で大川嶺連峰と同様に標高千数百メートルの長大な高原と言えば、その南方に位置する「四国カルスト」が有名。大川嶺連峰(広義では四国カルストの一部)と四国カルストとの違いは、花の群落やカルスト地形の有無もさることながら、一番の違いは観光地化されているか否かでしょう。四国カルストは宿泊施設の他、様々な観光施設がありますが、大川嶺連峰はそのような施設が一切ありません。あるのは「大自然」と「展望」のみです。しかしだからこそ、ハイカーや山岳植物愛好家の心を惹きつけてやまないのです。

コースタイムは、大川嶺から笠取山の回遊(復路、笠取山の駐車場を経由する場合)だけなら40数分。大川嶺は山頂南東の道路からのコースが最短コースです。
山のツツジ類には花のつき方が悪い「裏年」があるので、事前に自治体に確認しておくといいでしょう。

尚、この山域は春から秋にかけて、吸血羽虫であるブヨ(ブト)が飛んでいます。これに刺されると蚊の数倍以上の痒みがあります。殺虫剤は効きますが、普通の蚊取器は効きません。林業関係者が使用する赤い渦巻き線香型の「森林香」を専用ケースに入れて、腰からぶら下げておくとブヨは寄ってきません。
車で各山の最短コース登山口まで行って登るも良し、縦走回遊するも良し、是非、一帯がピンクに染まる山並みを歩き、花と大自然をご体感下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/22 訪問

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