狭い境内に紫陽花群生は大迫力!川崎のあじさい寺「妙楽寺」

狭い境内に紫陽花群生は大迫力!川崎のあじさい寺「妙楽寺」

更新日:2017/05/20 20:15

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
川崎市宮前区の閑静な住宅街の片隅に位置する「妙楽寺」は天台宗の寺院で、一見何もない境内と思われがちですが、実際に入山してみると回廊が整備されていて、綺麗な境内庭園は見応えあり!そして「妙楽寺」は川崎のあじさい寺と呼ばれるくらい、紫陽花が所狭しと植えられています。梅雨の時期になると一気に開花し、さらに素晴らしい境内庭園と化します。境内に咲く紫陽花を一目見て、梅雨のムシムシさを吹き飛ばそう!

山門をくぐるまでも見どころ多き!

山門をくぐるまでも見どころ多き!

写真:木村 優光

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「妙楽寺」は長尾宮前の住宅街にあるお寺さんですが、境内入口は石碑だけが建つシンプルなもの!したがって、小さなお寺さんのように思われますが、いざ近寄って中を眺めてみると、立派な和庭園を持った境内なのです。というのも境内の垣根沿いには和風の白壁がありますが、それに沿うように大きな木が境内を隠すように植えられているため。

ちなみに「妙楽寺」へのアクセスはやや不便で、最寄駅の小田急線向ヶ丘遊園駅から路線バスで長尾橋まで来て、そこから坂道を約15分かけて上ります。こんな要素からも穴場度の高いお寺さんといえるでしょう。

山門をくぐるまでも見どころ多き!

写真:木村 優光

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参道に立ち並ぶお地蔵様と紫陽花のコラボレーションは、梅雨時の日本庭園の象徴ともいえる光景で、写真を撮る方にとっては最高の被写体となるでしょう。どちらかにピントを合わせて片方を暈すと良い作品が仕上がりますよ。

山門をくぐるまでも見どころ多き!

写真:木村 優光

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山門は、上で紹介したお地蔵様がいらっしゃる少し先にあり、参道のちょうど中間地点にあたります。中門のようにも見えますが、山号が書かれたれっきとした立派な山門で、両端にはあじさいが綺麗に咲き誇っています。この「妙楽寺」は、周囲の地名が長尾ということから山号が「長尾山」と名付けられました。

本堂とその周囲は紫陽花だらけ!

本堂とその周囲は紫陽花だらけ!

写真:木村 優光

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参道を突き当りまで進むと、「妙楽寺」の本堂が出迎えてくれます。うっそうと覆い茂った木々に囲まれた本堂は、少し離れて見ると森の中の寺院のよう!境内は日陰が多く、紫陽花の育成には最高の環境ですが、本堂に近づくにつれ、空が大きく見えるようになります。

本堂の左奥へ進む小さい小路を行くと、斜面に植えられた紫陽花の群生が出迎えてくれます。色彩も多く、花輪の大きさも様々で、まさに紫陽花の山と言っても良いくらいの素晴らしいエリアです。

本堂とその周囲は紫陽花だらけ!

写真:木村 優光

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本堂には「長尾山妙楽寺」と書かれた提灯が掲げられています。写真を撮る方であれば、背景に見える紫陽花の群生エリアを暈して提灯を撮ると、面白い1枚に仕上がるでしょう。他にもさまざまなアングルで提灯メインの写真を撮ることができますので、時間をかけて素晴らしい写真を撮るのも旅の楽しみのうちの一つですね。

寺務所前には小さな和庭園が!

寺務所前には小さな和庭園が!

写真:木村 優光

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本堂を正面にして右側には寺務所があります。一見目立たない存在ですが、境内をくまなく探索していれば、寺務所は簡単に見つけることが可能!玄関前には小さな和風の庭園が設けられていて、紫陽花観賞の一休み的存在に!

手水鉢に灯籠、そしてその周囲に植えられた青々とした植物がものの見事にマッチして、思わずカメラに収めたくなります。どのアングルから撮ろうか悩むことも楽しみの一つ!少し離れたところに咲く紫陽花を絡めて撮るのも面白いかもしれませんよ。

寺務所前には小さな和庭園が!

写真:木村 優光

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そして寺務所と本堂を結ぶ小路沿いにも、たくさんの種類の紫陽花が咲き乱れています。どちらかというと珍しい品種のものが多く、中には大木の間から生えているかのように見せかけた紫陽花も!実際には地面から生えていますが、写真の撮り方によっては大木から生えた紫陽花のように見せても面白いかもしれませんね。

鐘楼を取り囲む紫陽花回廊

鐘楼を取り囲む紫陽花回廊

写真:木村 優光

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お次は「妙楽寺」のメインディッシュ的存在なエリアのご紹介です。園内の西側は丘陵地形となっていて、参道から丘陵エリアを見ると、満開のあじさいが波を打っているかのような大迫力!この様子を鐘楼前から見ると一番きれいに見えますよ。

丘陵部へは参道から回廊が続いているため、周囲のあじさいを楽しみながらゆっくりとアクセスしてみましょう。鐘楼を取り囲むようにぐるっと一周することができるため、回廊の最上部までアクセスすれば、満期のあじさいが咲き乱れる境内を一望できます。素晴らしい眺めに気が付いたら何枚も写真を撮ってしまうでしょう。

鐘楼を取り囲む紫陽花回廊

写真:木村 優光

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回廊を本堂付近まで戻る途中、書院の建物がありますが、この書院付近も紫陽花が咲き乱れるエリア!どこもかしこも紫陽花だらけで、どこが一番のベストポイントなのか悩んでしまいます。しかしここは貴方の好きなポイントで観賞や写真を楽しんでみましょう!

鐘楼を取り囲む紫陽花回廊

写真:木村 優光

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鎌倉の寺院にいるような感覚に陥る「妙楽寺」

川崎のあじさい寺「妙楽寺」を紹介しましたが、ここはれっきとした川崎市多摩区!そんなことを忘れて鎌倉のあじさい寺にいるかのような感覚にとらわれます。アクセス的にはそれほど良い場所ではありませんが、訪問する価値は非常に高いです。

なお車での訪問も可能ですが、駐車場が狭いため、紫陽花シーズンはすぐに満車になってしまいます。そのため紫陽花の見ごろに合わせて臨時バスが運行されますので、そちらも上手いこと利用しましょう。

なお紫陽花の例年の見ごろは、6月中旬〜7月上旬。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/11 訪問

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