現役車両が実演!浜松・天竜二俣駅「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」

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現役車両が実演!浜松・天竜二俣駅「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」

現役車両が実演!浜松・天竜二俣駅「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」

更新日:2017/05/29 16:00

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー

静岡県西部の山里や湖畔を走り、今なお戦前の面影が随所に残る天竜浜名湖鉄道。本社と運転区を有する天竜二俣駅では、現役可動中の「転車台」を間近で見学できるツアーが大人気です。
扇形車庫の傍には天浜線とその前身にあたる国鉄・二俣線の歴史がギュギュッと詰まった「鉄道歴史館」も。普段はなかなか立ち入ることができないエリアを満喫できるチャンスです!

毎日開催が嬉しい見学ツアー

毎日開催が嬉しい見学ツアー

写真:麻生 のりこ

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天竜浜名湖鉄道(通称・天浜線)は昭和15年(1940年)に全線開通した国鉄・二俣線を前身とする第三セクターの地方鉄道。静岡県西部の掛川市から湖西市新所原までを結ぶ67.7キロの路線です。
東海道線よりも内陸部を走るため山里や浜名湖の湖畔沿いなど、車窓から眺める景色の移り変わりが楽しめます。

転車台&鉄道歴史館見学ツアーが行われるのは、天竜川にほど近く天浜線の本社がある天竜二俣駅。毎日1回または2回、戦前の貴重な建物や設備など、国の登録有形文化財5ヶ所を間近で見学できると好評です。
なかでも国内で僅か30数ヶ所でしか可動していない転車台が大人気! 毎日、多くの見学客が訪れています。

毎日開催が嬉しい見学ツアー

写真:麻生 のりこ

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ツアーの集合場所はこちら、昭和15年に建てられた天竜二俣駅の待合室です。高く感じる天井は船底天井と呼ばれるもの。
ツアー参加希望者はここへ毎週、金・土・日・月曜日および祝日は10:50または13:50までに。火・水・木曜日は13:50までに集合となります。

天浜線に乗って来た方は列車から降りて改札を通る際に、駅員にツアー参加希望の旨を告げチケットを購入してくださいね。車など天浜線以外の交通手段を使って来た方は、集合時間までに駅窓口でチケットを購入しておくと良いでしょう。どちらの場合も有料です。約45分間の見学ツアーには、天浜線のスタッフがガイドとして案内してくれます。

蒸気機関車の面影が見え隠れする施設群

蒸気機関車の面影が見え隠れする施設群

写真:麻生 のりこ

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上下線の踏切を渡り線路と平行して転車台へと向かいますが、この時、フェンス越しにプラットホームをご覧ください。100メートルの長さを持つプラットホームは、かつて蒸気機関車(SL)が走っていた証し。屋根が途切れた先は昔のままの姿です。
そのため、よく見るとホームの高さも違います。これも天浜線の歴史を感じさせてくれる風景の1つと言えましょう。

蒸気機関車の面影が見え隠れする施設群

写真:麻生 のりこ

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大きなコンクリート製のタンクは高架貯水槽。地面からの全体の高さは11.6メートル、貯水槽自体の高さは4.7メートルで外径は6メートルあり、約70トンもの水を蓄えることができます。

現在では使用していませんが、二俣線時代に走っていた蒸気機関車には、このように大きな貯水槽が必要でした。C58は1両で14トンの水を使用したんですよ。

目の前で方向転換してくれる!大迫力の転車台!

目の前で方向転換してくれる!大迫力の転車台!

写真:麻生 のりこ

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以前は機関士たちが身体についた煤を落とすために利用していた運転区浴場を見学し、運転区事務室や休憩所を抜けると、このツアーのメイン・転車台と扇形(せんけい)車庫が姿を見せます。
転車台とは蒸気機関車のように運転席が片側にしかついていない車両の方向を変えるための回転装置。天浜線の車両は両端に運転席がありますが、扇形の車庫へ入れるために方向転換をしています。

後方に見えるのは扇形車庫です。木造の平屋建てて建設当時は6番までありました。老朽化が進んでいるように見えますが、まだまだ現役です。

目の前で方向転換してくれる!大迫力の転車台!

写真:麻生 のりこ

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昭和15年に建設された転車台の直径は約18.4メートル。鉄製で以前は手動で回転させていましたが、現在では電動です。
ツアー中は特別に現役車両が方向転換する様子を間近で見ることができ、大人も子どもも大興奮! ダイナミックにぐるりと回ります。

鉄道ファンでなくても楽しめる鉄道歴史館!

鉄道ファンでなくても楽しめる鉄道歴史館!

写真:麻生 のりこ

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扇形車庫の脇にある片流れ屋根の建物が「鉄道歴史館」です。ここへ入るには転車台と扇形車庫の間の線路を渡らなければいけません。なかなかできない貴重な体験ですが、危険なので張られたロープから出ないようにご注意を。

鉄道ファンでなくても楽しめる鉄道歴史館!

写真:麻生 のりこ

入り口扉を開ければ目に飛び込むのは、鉄道ファンのハートをがっちり掴むかのように蒸気機関車C5899の雄姿が写しだされたタペストリー! 奥の部屋には国鉄時代の貴重な道具類や資料が所狭しと並んでいます。
これらは全て実際に使用されていたもの。熟年世代の方は懐かしさを、若い世代の方は新鮮さを覚えるでしょう。

館内には今ではおいそれとは見ることができない双頭レールや、遠州森駅でかつて使用していた乗車券保管箱などが展示されています。
国鉄時代の駅名が書かれたプレートの下には通票の姿も。詳しい説明は、ぜひ現地で天浜線のスタッフからお聞きください。

さり気なく鉄道遺産が残されている駅構内

さり気なく鉄道遺産が残されている駅構内

写真:麻生 のりこ

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天竜二俣駅構内には今となっては珍しいモノが、まだまだ残されています。たとえばこちらの螺旋形っぽい物体。
何かのオブジェにも見えますが、実は通票とペアで用いられた通票受器で、立派な鉄道遺産の1つです。何気ないモノ1つを取っても歴史を感じることができますね。

さり気なく鉄道遺産が残されている駅構内

写真:麻生 のりこ

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上り線・下り線のプラットホームには、柱代わりにかつてのレールを使用している場所も。ツアー終了後、天浜線に乗られる方は、こちらの見学もお忘れなく。ツアー内容には入っていませんが、上り線・下り線ともに上屋およびプラットホームも国の登録有形文化財です。

天浜線は全線まるっと国の登録有形文化財!見学ツアーに参加して、至近距離で転車台を楽しもう♪

ノスタルジックを感じさせる天浜線は、平成22年(2010年)に全線にわたり、合計で36もの施設などが国の登録有形文化財に選ばれました。今回のツアーでは集合場所となる天竜二俣駅本屋と高架貯水槽、運転区浴場、そして転車台と扇形車庫の5ヶ所が登録されています。

見学中は一般人の立ち入りが禁止となっている運転区内に入ることができます。今から80年近く前──戦前に建てられた設備が現役で可動している光景を間近で見ることができる絶好のチャンス。目の前で現役車両が回転する様子を、ぜひご覧くださいね。
なお、転車台は修理期間中など実演できない場合があります。気になる方は記事下欄にある【この記事の関連MEMO】から、天竜浜名湖鉄道本社営業課へ事前にお問い合わせ願います。

天竜二俣駅は無料駐車場も完備。駅前には「転車台カレー」が人気の「食の駅 十文字屋」もあります。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/23−2017/05/22 訪問

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