写真:しの
地図を見る由布島(ゆぶじま)までは西表島から400メートル、約10分程度の距離です。満潮時でも大人の腰辺りまで、干潮時ではくるぶし辺りまでしか海面はこないので、時間帯によっては歩いて渡れる珍しい場所です。
しかし由布島に渡るときに欠かせないのが水牛車。
実は歩くよりも時間がかかるのですが「由布島と言えば水牛」と言われるほど、今では水牛が重要な観光資源。島の入り口にある売店では、水牛グッズが販売されていたり、水牛の家系図を見ることが出来ます。由布島における水牛の始祖は大五郎と花子。今いる現役の水牛は、この2頭に繋がると言われており、家系図を見るとさっきまで自分を運んでくれた水牛を見る目が変わるかも!? ゆったりのんびり水牛車に引かれて海を渡ってみるのがオススメです。
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地図を見る由布島は周囲約2キロの島で全体が亜熱帯植物園になっています。
植物園内には亜熱帯ならではの植物が色々と植えられているのですが、中でもヤシは20種類ほどあって種類も数も豊富です。そんなヤシの並ぶ、ヤシの並木道がこの亜熱帯植物園の名物。
「ヤシの並木道」なんて少し珍しいですよね? のんびり景色を楽しみながら、お散歩してみてください。個人的なお気に入りは「トックリヤシ」。徳利のように幹の途中がどぷっと膨らむ独特の形状をしています。
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地図を見る沖縄らしい花としては、ハイビスカスやブーゲンビリア(亜熱帯植物楽園では「ブーゲンビレア」と称している)が咲き誇っています。
ブラジル原産のこの花は、通年咲きますが晩秋〜3月頃が最大の見ごろになっていますよ。植物園内の入り口側から一番奥には「ブーゲンビレアガーデン」と言うビニールハウスがあり、30種類ほどの花々が色鮮やかに観光客を楽しませてくれます。
季節問わずに花が楽しめるのも魅力ですね。
ブーゲンビレアガーデンの近くにはリュウキュウイノシシやポニーもいますのでお見逃しなく!
写真:しの
地図を見る由布島には昭和30〜40年代に移住者が増え、村落を形成し学校が建つほどにまで大きくなった時期がありました。
しかしながら昭和44年の台風11号によって、大きな被害が出たことから、ほとんどの村民が対岸へ移り廃村となってしまったという歴史があります。由布島の中にはかつて集落を形成していた時代の跡が、今でも少ないながら残っています。現在の由布島は、そういった厳しい歴史を乗り越えた後の努力の結果なんですね。
写真:しの
地図を見る由布島は植物園が主体なのですが、水牛の池、蝶々園、カフェ(茶屋)などが点在しています。
入り口方面から右手奥の方へ進むと「マンタの浜」と言う浜辺があり、こちらのカフェ(由布茶屋)では、ハイビスカスティーやトロピカルジュース(マンゴージュース)、アイスなどが販売されています。茶屋の横に「小浜島が見えます」と掲げられた看板があるとおり、ここから小浜島を見る事ができます。
またこの付近、とても干潟ができる浜辺なんです。観光客も干潟になった浜辺で写真撮影を楽しんでいましたよ。干潟になった浜辺では海の生物にめぐり合うことも!タコの巣穴も発見しました。
まだまだご紹介しきれない魅力がいっぱいの由布島「亜熱帯植物楽園」。
例えば、パイナップルと似た形の大きな実のなる「アダン」や、その「アダン」と似た根っこがタコの足のような「タコノキ」。食されることもある「オオタニワタリ」など沖縄では目にするけど名前すらよくわからない植物たちがここには勢ぞろい!
水牛車で島を渡るのも貴重な体験ですし、西表へ旅行の際はもう一歩先、由布島へも足を延ばしてみませんか?
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
しの
幼い頃から歴史が好きで大学の専攻は東洋史。西国お遍路からピラミッド(エジプト留学あり)やモヘンジョダロまで国内外の史跡巡りをしてきました。最近では史跡めぐりは勿論、趣味が高じて調理師免許を取得。それに…
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(2025/2/7更新)
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