食の異文化体験!京都・ポルトガル菓子店「カステラ ド パウロ」

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食の異文化体験!京都・ポルトガル菓子店「カステラ ド パウロ」

食の異文化体験!京都・ポルトガル菓子店「カステラ ド パウロ」

更新日:2017/05/27 18:53

成瀬 康子のプロフィール写真 成瀬 康子 旅行ライター、アートナビゲーター、スウィーツフリーク

京都とポルトガルは、実はとても深い縁で結ばれています。例えば16世紀、豊臣秀吉が南蛮ファッションを好んだ事から京都ではポルトガルブームがおきました。その名残はあちこちに残っており、例えば中京区の通り名「先斗町(ぽんとちょう)」もポルトガル語の「ponto」から派生したと言われています。

そんなポルトガルと縁の深い京都で、珍しい食の異文化体験が出来るお店「カステラ ド パウロ」をご案内します!

お店は北野天満宮隣りの元酒蔵!

お店は北野天満宮隣りの元酒蔵!

写真:成瀬 康子

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「カステラ ド パウロ」は、京都上京区の学問の神様としても人気が高い北野天満宮のお隣にあります。100年前の元造り酒屋の蔵を利用しており、日本の伝統とポルトガルの伝統がうまくマッチしています。2階の天井には当時蔵で使われていた滑車が残っているのでお見逃しなく!

そしてなんとこちらではポルトガルでも体験出来ない、ポルトガル伝統菓子「パォンデロー」の地方別の食べ比べが出来るんです!「パォンデロー」とは、16世紀にポルトガルより日本に伝来し月日を経て「カステラ」となったと言われているお菓子です。

カステラと言えば老若男女問わず日本人に長く愛されているお菓子ですが、そのカステラの原型「パォンデロー」を500年近く経った今、ここ京都で味わえるなんて素敵です!

お店は北野天満宮隣りの元酒蔵!

写真:成瀬 康子

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ではさっそく食べ比べのご案内です。こちらには「3種類のパォンデローとカステラ盛り合わせ(食文化比較体験セット)」というなんともありがたいセットがあります。これはポルトガルの3地方(最北部のミーニョ地方、リスボン近郊の地方、そしてちょうどその中間点ベイラリトラル地方)のパォンデローと、すっかり日本のお菓子となったカステラの4つのお菓子を一緒に頂けるセットです。ポルトガルではもちろん、こんな事が出来るのは日本でもここだけです!

材料は卵、小麦粉そして砂糖だけ。シンプルなのに国や地方によって味や形が違う事に驚きます。まさに食は文化ですね!こちらではポルトガルの銘酒「ポートワイン」や「マデイラ酒」も用意されているので一緒に頂くのがお奨めの頂き方ですよ。お菓子の頂き方の新たな発見になります。

お店でポルトガルに浸る!

お店でポルトガルに浸る!

写真:成瀬 康子

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こちらは、ポルトガル菓子研究家のトモコ ドゥ アルテさんとパートナーで菓子職人のパウロ ドゥ アルテさんのお店です。お2人は「パォンデロー」から生まれた「カステラ」をポルトガルに伝える為、ポルトガルのリスボンでお店を営んでいました。そして約20年の歳月が経ち、その役割も終え、今度はポルトガル菓子を日本に伝える為ここ京都でお店を構えました。

彼らには、単に「ポルトガル菓子」を販売するだけでなく「ポルトガル文化」を伝えたい、という熱い思いがあります。疑問に思った事は何でも聞いちゃいましょう、親切に教えてくれますよ。

お店でポルトガルに浸る!

写真:成瀬 康子

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2階席には自由に見られるポルトガルの本や雑誌もあり、ポルトガル民族歌謡ファドが流れる店内でゆっくり寛げます。ポルトガルの手芸品、アズレージョ(ポルトガルの絵タイル)なども飾られていてまるで旅をしている気分!

珈琲はもちろん、ポルトガルワインや紅茶などの飲み物の他、パォンデローとチーズの組み合わせなど新鮮なおつまみ系も!ポルトガル名物のチキンパイや干しダラのコロッケなどの定番メニュー、ランチもありますよ。

お店でポルトガルに浸る!

写真:成瀬 康子

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ポルトガルに古くから伝わる調理器具も店内に飾られています(すべて現在も使用可)。中にはこんな珍しいものも!「パォンデロー」の生地を作る昔ながらの道具。昔はこれで一時間程おしゃべりしながらのんびり作っていたそうで、やさしい味の源はこんなところにもあるんですね。

パォンデローだけではないぞ!ポルトガル菓子

パォンデローだけではないぞ!ポルトガル菓子

写真:成瀬 康子

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一般にポルトガル菓子として知られているのは「パォンデロー」以外ではエッグタルトとも呼ばれる「ナタ」でしょうか?それ以外にもポルトガルには美味しいお菓子がたくさんあります。例えば、小さなロールケーキに似た「トルタ・デ・アゼイタオン」、濃厚なプリン「プディン・デ・ジェーマ」などで、どれも体にやさしいお菓子です。

ところで、どのお菓子も黄色っぽいのが気になりませんか?それは卵黄をたっぷり使っているからです。ではなぜ卵黄を?それは昔、修道女さんが服の糊付けに卵白を使い、余った卵黄でお菓子を作ったからと言われています。

パォンデローだけではないぞ!ポルトガル菓子

写真:成瀬 康子

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京都・北野天満宮隣「カステラ ド パウロ」でポルトガルに浸る!

何度訪れても新たな発見がある古都、京都。たまにはここで、16世紀気分で食の異文化体験もいいのでは?ポルトガルと京都という組み合わせは、ミスマッチのようでいてとても合っています。それは伝統を守る精神が双方の根底にあるからなのでしょう。

ポルトガルへの旅を考えている方はその予習にもいいかもしれません。オーナーはポルトガル愛に溢れており旅の相談にものってくれます。その場合、平日の午前中の方がゆっくりお話しを聞けていいでしょう。開店早々お坊さんがスクーターで駆けつけるほど人気のお店なので!


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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/09−2017/05/12 訪問

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