神戸・中華街の珍名所!南京町の豪華すぎるトイレ「臥龍殿」

神戸・中華街の珍名所!南京町の豪華すぎるトイレ「臥龍殿」

更新日:2017/06/08 16:39

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
神戸観光の人気スポットの一つ、南京町の中華街。豚まんに北京ダック、飲茶などテイクアウトできる屋台もたくさんでており、おいしいものを食べようと長蛇の列ができている店も珍しくありません。
その中華街に、商店と見間違う大変豪華なトイレがあります。しかも、題字の揮ごうは有名作家のもの!それが、誰でも使えるお手洗い「臥龍殿」です。今回は、このとてもトイレとは思えない南京町の珍名所をご紹介しましょう。

日本三大中華街の一つ、南京町

日本三大中華街の一つ、南京町

写真:万葉 りえ

地図を見る

日本三大中華街の一つに数えられる、神戸の中華街「南京町」。国内からの観光客や修学旅行生だけでなく、海外からいらした方の人気の観光スポットにもなっています。しかも、中国や台湾からの方々もたくさん訪れている様子は、ここを歩けば実感していただけるでしょう。

地図上では神戸の元町から栄町あたりなのですが、じつは「南京町」という地名は神戸にはありません。中国人街ということを表すのに使われていた南京町という言葉が、神戸では今も使われているのです。

中国情緒をさそう中華門

中国情緒をさそう中華門

写真:万葉 りえ

地図を見る

元町商店街のほうから南京町へ向かうなら、NHKの朝ドラのモデルにもなった子供服の店「ファミリア」の神戸元町本店の横から南へ入るとわかりやすいでしょう。

その道がこの地域を南北に通るメイン道路の「南京北路」になります。南京町広場から先は「南京南路」と名付けられていて、ご覧いただいている写真は南京南路の先に建つ「海栄門」です。また、南京町広場の所では東西に通るもう一つのメイン道路「南京西路」「南京東路」とも交わります

中国情緒をさそう中華門

写真:万葉 りえ

地図を見る

メインの道路の間を何本もの路地が通る南京町。それらの路地には「○○街」という名前が付けられています。そんな路地の一つである南京南路から東へむかう「九龍街」へ入ると、今回ご紹介する場所はすぐです。

ここは中国雑貨店?

ここは中国雑貨店?

写真:万葉 りえ

地図を見る

こちらが今回ご紹介する南京町にある市民トイレ「臥龍殿」です。
三国志で有名な諸葛孔明は「臥龍先生」と呼ばれていたそうで、建物正面の金色に輝く「臥龍殿」という文字は作家の陳舜臣氏が揮ごうしたものという堂々たる外観を持っています。

これだけの華やかさと立派さなので、間違えて通り過ぎてしまう人も多いというのも納得できますよね。

春節の龍がお出迎え

春節の龍がお出迎え

写真:万葉 りえ

地図を見る

観光用の地図には簡単に市民トイレと表示されているのですが、ここを作ったのは「南京町商店街振興組合」です。あずまやのある南京町広場に、「長安門」や「西安門」など中国を感じてもらえる街づくりがされてきた南京町。さらに、トイレにまで中華街の雰囲気を味わってもらおうというこのおもてなしの気持ちの深さ!
この珍名所は、ぜひとも南京町観光の記念に見ておいてほしい場所なのです!

春節の龍がお出迎え

写真:万葉 りえ

地図を見る

地上三階のこの建物は「神戸景観・ポイント特別賞」も受賞。また、春節祭で華やかな姿を見せる龍も、ほかの季節はここで豪華な様子を見せてくれます。おめでたい雰囲気がいっぱい!

ここまで凝るか!おもてなしの深さに脱帽

ここまで凝るか!おもてなしの深さに脱帽

写真:万葉 りえ

地図を見る

建物に向かって右が女性用、そして左が男性用で、入り口にもめでたい龍の彫刻があるのですが、ここの凝り方は外観だけではないのです。
わざわざ台湾まで出向いて手に入れてきたという調度品で、中もこのようにどっぷりと中華風!

ここまで凝るか!おもてなしの深さに脱帽

写真:万葉 りえ

地図を見る

それだけではありません。見上げれば格子天井に上手く照明が組み込まれて、こちらにも中華のめでたい生き物たちが乱舞中。普通だったらそれほど目が行かない場所まで「ここまでやるか!」という徹底ぶり。
ですから、知らないでここに入った観光客にインパクトが大きいというのもわかりますよね。

おもてなしの気持ちを受け取って、大事に使ってほしい市民トイレ

この南京町の市民トイレが使用できる時間は
平日  10:00〜19:30
土日祝 10:00〜21:00
となっています。

また、食べ歩きをされる方が多いと思いますが、ゴミは購入した店に出すようにお願いします。
すぐそばの神戸元町商店街(下記 関連MEMO参照ください)も神戸らしいお店があり、観光客に人気の通りです。ルールやマナーを守って、神戸の中華街でおいしくて楽しい思い出をたくさん作ってきてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -