フィリピンの秘境!奇跡のような魔法の川「エンチャンテッド・リバー」

フィリピンの秘境!奇跡のような魔法の川「エンチャンテッド・リバー」

更新日:2019/04/18 12:54

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
7,000以上もの島で構成されるフィリピン。近年は首都マニラのカジノやセブ、エルニド、ボラカイ島などが注目されていますが、日本人にはあまり馴染みのない、手つかずの大自然を残した島がまだあちこちに存在しています。

今回は、一般のガイドブックにはなかなか登場しないフィリピンの秘境、ミンダナオ島に存在する通称「魔法の川=エンチャンテッド・リバー」をご紹介します。

「エンチャンテッド・リバー」のあるミンダナオ島とは

「エンチャンテッド・リバー」のあるミンダナオ島とは

提供元:Constantine Agustin via flickr

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フィリピン諸島南部に位置するミンダナオ島。イスラム過激派や反政府ゲリラの影響で物騒なイメージがまとわりつくこの島は、その一方で、フィリピン第3位の都市かつ「フィリピン一安全な都市」と謳われるダバオ・シティを抱え、近年は日本人をはじめ多くの外国人から英語の語学留学先あるいは移住先として選ばれています。

島の西側は確かに未だ危険なエリアですが、東側はほぼ平定され、ダバオ・シティを中心に観光スポットも目白押し。そんな中、今もっともホットなスポットの一つとして「エンチャンテッド・リバー(Enchanted River)」が挙げられます。

まさに魔法の川!「エンチャンテッド・リバー」とは

まさに魔法の川!「エンチャンテッド・リバー」とは

写真:Mayumi Kawai

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ミンダナオ島南スリガオ州にある町・ヒナトゥアン(Hinatuan)。街の中心から車で約30分の人里離れた山奥に潜んでいるのが「魔法の(enchanted)川(river)」、つまりエンチャンテッド・リバーと呼ばれる奇跡のような美しいブルーの川です。

もとはヒナトゥアン川と呼ばれていましたが、この川の水源には測量不可能といわれるほど深い地下洞窟が存在し、そこから湧き出る豊富な湧き水がこの究極の透明度を生み出しているといわれています。

まさに魔法の川!「エンチャンテッド・リバー」とは

写真:Mayumi Kawai

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エンチャンテッド・リバーの地下洞窟が肉眼ではっきり見える時間帯は、潮が引くおよそ午前11時から12時の間(季節によって多少前後)といわれています。強い陽射しが地下洞窟に降り注ぐ瞬間、たちまち魔法がかかったようにこの息を呑む光景が現れるのです。

まさに魔法の川!「エンチャンテッド・リバー」とは

写真:Mayumi Kawai

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朝9時頃の様子です。潮が引く前はまだだいぶ濁っています。圧倒的クリアな期待したいなら、訪れる時間帯は大事ですよ。

2017年3月からルール改定!地下洞窟のあるラグーンは遊泳禁止に

2017年3月からルール改定!地下洞窟のあるラグーンは遊泳禁止に

写真:Mayumi Kawai

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以前は地下洞窟のあるラグーンエリアでも遊泳可能でしたが、ここ数年観光客急増による環境破壊が懸念され、自然保護の観点から2017年3月より遊泳禁止となりました。そのため、このブイより先に進めなくなっています。ご注意ください。

2017年3月からルール改定!地下洞窟のあるラグーンは遊泳禁止に

写真:Mayumi Kawai

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一方、下流域のラグーンは引き続き遊泳可能で、こちらも透明度がすこぶる高く、しかも比較的浅いため小さなお子様でも安心して泳ぐことができます。泳ぎが苦手な方でもライフジャケットを安くレンタルできるので気軽に遊泳を楽しめますよ。

2017年3月からルール改定!地下洞窟のあるラグーンは遊泳禁止に

写真:Mayumi Kawai

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遊泳禁止のブイの下へ潜ると、洞窟に向かって色が変化しているのが分かります。たくさんの魚が群れをなして泳ぐ姿がここまでクリアな視界で見えるのはエンチャンテッド・リバーならでは。まさに魔法にかけられたかのような透明度です。

エンチャンテッド・リバーのもう一つの目玉・魚の餌付けショー

エンチャンテッド・リバーのもう一つの目玉・魚の餌付けショー

写真:Mayumi Kawai

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エンチャンテッド・リバーのもう一つの目玉は、12時と16時の1日2回行われる魚たちへの餌付けショー。園内にはヒナトゥアンの壮大なテーマソングが鳴り響き、それに合わせてボートは地下洞窟のラグーンへ漕ぎ出すと魚たちもボート周辺に集まってきます。腹を空かせた魚たちが餌をむさぼり飛び跳ねる姿はどこかシュールさが漂いつつも実に幻想的な光景です。

エンチャンテッド・リバーに日本食レストランがオープン!

エンチャンテッド・リバーに日本食レストランがオープン!

写真:Mayumi Kawai

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エンチャンテッド・リバーの目と鼻の先にあるヒナトゥアン湾には、実は1島1リゾートの島リゾートが広がります。その一つである「ホワイトブルー・リゾート(White Blue Resort)」は、まさかの日本食レストランを扱うリゾートアイランドとして2016年にオープンしました。

しかも、店のオーナーは日本人、実際の運営は日本人女性スタッフがたった一人で現地スタッフと一緒に行っています。まさに“こんなところに日本人”という衝撃ですね。

<White Blue Resortの基本情報>
住所:Libwak, Brangay Taisay, Hinatuan, Talisay, Surigao del Sur, Mindanao, Philippines
電話:+63-999-4617336(Smart) / +63-995-3233476(Globe)
営業時間:8:00am〜5:00pm

エンチャンテッド・リバーに日本食レストランがオープン!

写真:Mayumi Kawai

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お好み焼きからカツカレー、ラーメン、コロッケ、ハンバーグ、いなり寿司から巻き寿司まで、日本人にとってはどれも懐かしい和食のラインナップが、地元食材を旨く工夫して味も見た目も日本のものと遜色なく提供されており、これらはフィリピン人観光客からも人気が高いそうです。

こんな辺境の地・エンチャンテッド・リバーでまさかの本格和食が美味しくいただけるとはうれしい驚きですよね。

エンチャンテッド・リバーに日本食レストランがオープン!

提供元:Eiko Kano by White Blue Resort

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ヒナトゥアン湾の海域では野生のジュゴンやイルカ、ウミガメなどが生息しており、夏の間(4月〜7月頃)は比較的高確率でジュゴンにも遭遇できるそうです。また本リゾートでは、カヤックやボート、シュノーケリングからスキューバダイビング、バナナボート、アイランドホッピングまで豊富なマリンアクティビティが用意されています。

奇跡のような魔法の川エンチャンテッドリバーと美味しいご飯を堪能したら、今度は野生のジュゴンやイルカの棲む豊かな海へ、心ゆくまでマリンアクティビティを楽しんでみてはいかがでしょうか。

エンチャンテッド・リバーの基本情報

住所:Enchanted River, Barangay Talisay, Hinatuan, Surigao del Sur, Mindanao
アクセス:セブあるいはマニラからは飛行機あるいはフェリー等でミンダナオ島のダバオ・シティ(Davao City)あるいはスリガオ・シティ(Surigao City)、ブゥトアン(Butuan)へアクセス。ダバオ・シティあるいはスリガオ・シティ、ブトゥアンなどからはビズリグ(Bislig)方面へバスあるいはミニバンで約4〜5時間移動後、ビズリグからヒナトゥアンまではバイクタクシー等で移動、所要約30分。ヒナトゥアンの町の中心からはさらにバイクタクシー等で約30分

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/04/04 訪問

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