温湯と言ってもヌルくない!青森・温湯温泉の鄙びた魅力

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温湯と言ってもヌルくない!青森・温湯温泉の鄙びた魅力

温湯と言ってもヌルくない!青森・温湯温泉の鄙びた魅力

更新日:2017/05/26 16:28

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター

青森県黒石市には、多くの温泉が点在しています。その内の一つ、「温湯(ぬるゆ)温泉」は、古くから湯治場として、ひっそりと栄えてきました。今でもその名残は色濃く、珍しい"外湯"文化も残るほど。地域の名刹を訪ねるも良し、町の風情を感じるも良し、旅のプランはお好み次第です。

落ち着く湯の町

落ち着く湯の町

写真:八岳木 流泉

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青森県中部に位置する黒石市。同市には、温湯をはじめ落合、板留、青荷など、風情を醸す温泉が点在しています。それらを総じて「黒石温泉郷」と呼ぶケースもあり、湯治客から鄙びた温泉の愛好家まで、幅広く人気を集めているのです。なかでも温湯温泉の情緒は全国屈指!400年以上前、鶴が傷を癒していたことに端緒を持つ、歴史の深い温泉地なのです。街並みを見ても決して華美でなく、実に落ち着いた雰囲気。ホッと心が安らぐのは、懐郷を感じるためでしょう。

温湯温泉に車でアクセスする場合は、東北自動車道「黒石」インターを利用すると便利です。公共交通機関の場合は、東北新幹線「新青森」駅などを経由し、弘南鉄道「黒石」駅下車です。

共同浴場"鶴の湯"へ

共同浴場"鶴の湯"へ

写真:八岳木 流泉

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先述のとおり、温湯温泉は鶴により発見された温泉です。そのため、古くから"鶴の名湯"との別称を取ってきました。温泉街の中心は、立地面でも役割の面でも、共同浴場「鶴の湯」です。

立地面の説明からしますと、鶴の湯を軸に各宿(湯治の時代は客舎と呼ばれた)が建ち並んでいるという点。次に役割の面ですが、古くからの湯治客舎では、それぞれ内湯(宿の風呂)を持ちません。客舎に泊まった客は、外湯(共同浴場)に入りに行くのです。つまり温湯温泉において共同浴場は温泉を提供する唯一の存在であったわけですね。

現在の客舎では、各自の内湯を持つ所も多く、共同浴場の役割も観光客を対象とする部分が大きくなってきています。

共同浴場"鶴の湯"へ

写真:八岳木 流泉

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共同浴場の鶴の湯は、2001年に改装されています。白壁に黒い屋根とメリハリの効いた外観が目を引き、和モダンな空気感を漂わせています。浴室は男女別の内湯のみ。浴槽が二槽に分かれており、熱めとぬるめに設定されています。タイル張りで清潔感があり、気後れすることなく入れますし、タオル等も販売しているため手ぶらで訪ねることができます。

泉質はナトリウム-塩化物泉。お湯の色は日によって異なりますが、無色から黄色、薄い緑色など実に綺麗です。温湯だけにヌルいのかと思いきや、しっかりとした熱さです。"良く温まる"ために温湯と名が付けられたと言われています。毎年7月には、温泉に牛の形をした木像を入れ、無病息災を祈る丑湯まつりも開かれ、賑わいを見せています。

風呂あがりには近くの名刹

風呂あがりには近くの名刹

写真:八岳木 流泉

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温湯温泉をあがったあとで、地域の名所を散策するのも楽しみの一つ。近場でいえば、鶴の湯至近の「薬師寺」がおススメです。目印は鬱蒼と茂る叢林です。こちらのお寺は、歴代黒石領主の祈願所として敬われてきた古寺で、非常に静かな雰囲気に、心はすっかり満たされます。

風呂あがりには近くの名刹

写真:八岳木 流泉

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その他にも、温湯温泉の最寄り駅である「黒石」駅の近くには、「黒石城址」があります。黒石城とは言うものの、実際には黒石津軽家の陣屋としてその任を得ていました。陣屋としては異例の高さを持つ要害であり、今では「御幸公園」として親しまれています。温湯温泉への行き帰りに立ち寄り、黒石の歴史を感じてみるのも良いですね。

熱めの温湯が面白い

ヌルいと思って入ってみると、意外な熱さに驚く温湯温泉。湯治の気分と風情を味わいながら、源泉を存分に浴びてゆきます。早朝から夜遅くまで営業し、安価で入浴できるため、旅の途中で立ち寄るのも、温湯を目的に旅するのも、どちらも楽しそうですね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/09 訪問

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