和紙って1500年も前からあったの!?福井「越前和紙の里」で知る魅力

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和紙って1500年も前からあったの!?福井「越前和紙の里」で知る魅力

和紙って1500年も前からあったの!?福井「越前和紙の里」で知る魅力

更新日:2017/05/22 16:35

浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者、通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級

ぬくもり感じる優しい色合いの和紙。長い準備と時間を経て仕上げた一枚からは、大量生産の用紙とは異なり、独特のあたたかさが感じられる日本の伝統工芸品です。全国に和紙の生産地はありますが、福井県越前市の歴史はなんと1500年も前からで、技術は日本一と賞されるほど。「越前和紙の里」と呼ばれるエリアでは、匠による紙漉きを見学できたり、簡単な体験もできたりと、今まで知らなかった和紙の魅力に触れられるんですよ。

昔ながらの家屋が並ぶ雰囲気抜群のエリア

昔ながらの家屋が並ぶ雰囲気抜群のエリア

写真:浅井 みらの

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“越前和紙の里”が位置するのは、福井県中央部の越前市。北陸自動車道の武生(たけふ)I.Cから車で約10分。公共交通機関の場合、JR武生駅からバスに乗り、約25分でバス停「和紙の里」に到着します。

すぐ目の前には権現山があり、脇には紙漉きには欠かせない水源の岡本川がゆっくりと流れます。越前和紙の里の中心を通る“和紙の里通り”には、昔ながらの家屋が並び、まるで江戸時代にタイムスリップしたようです。

和紙についての情報収集はここから

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写真:浅井 みらの

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和紙の里通りで一際存在感を放っているのが、通りの中央に建つ“卯立(うだつ)の工芸館”。江戸時代中期の紙漉き家屋を移築復元し、正面玄関の上にはシンボルの卯立が突き出ており、どしっとした趣きが感じられますよ。こちらの家屋は内部も見学可能。玄関からは囲炉裏や土間が見られ、当時の様子を見ることができます。

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作業場には和紙の原料が展示され、一枚の紙ができるまでの工程も教えてくれます。何も知らなくても、目の前に実物があるので、分かりやすく知ることができるのが嬉しいですね。材料となる木を育てることから始まる和紙づくり。長い長い道のりです。

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和紙の最初の段階に触れたら、次は匠の技を見学しましょう。同じ建物内では伝統工芸士さんはじめ熟練者による紙漉きの実演がされています。当時の雰囲気を知ってもらいたいため、使われている道具は昔ながらの道具と原料のみというこだわり。昔ながらの作業風景を見られるのは全国でもここだけ。作り手の技術が光ります。

お土産屋さんや体験もできる里の入り口

お土産屋さんや体験もできる里の入り口

写真:浅井 みらの

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和紙が完成するまでの流れが分かったら、今度は“パピルス館”に訪れてみましょう。こちらでは、様々な和紙グッズのお土産屋さんがあったり、簡単な紙すき体験ができたりします。

お土産屋さんや体験もできる里の入り口

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パピルス館に入るとまず目を奪われるのが、無数の鶴が繋がっている“連鶴(れんかく)”。一枚の大きな和紙を切り込み、折られた鶴の数は304羽。10名以上の製作者が関わった、壮大な和紙作品です。

お土産屋さんや体験もできる里の入り口

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館内にあるお土産屋さん“和紙処えちぜん”は、越前和紙の直売店。書道用半紙や色鮮やかな千代紙など和紙らしい商品だけでなく、普段使いできそうなメモ帳やしおりのほかに、特別な相手に贈りたいご祝儀袋など様々なグッズがあり、見て回るだけでも楽しめます。

大人から子供まで楽しめる紙漉き体験

大人から子供まで楽しめる紙漉き体験

写真:浅井 みらの

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パピルス館には、学校の教室のような立派な体験場があり、誰でも楽しく紙漉き体験をすることができます。スタッフさんが丁寧に教えてくれるので、初心者でも安心です。所要時間も20〜40分と気軽に参加できる長さなのも魅力のひとつ。

大人から子供まで楽しめる紙漉き体験

写真:浅井 みらの

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体験コースは、色紙やはがき、コースターや名刺などサイズもさまざま。その上、ほのかな灯りが美しいランプシェードにうちわなどの雑貨もつくることができます。自分の手でつくる、世界にひとつだけの和紙グッズ。それだけでも気分がワクワクしてきますね。自分用にこだわってみたり、ちょっとした贈り物をつくってみたり、楽しい時間が流れます。

大人から子供まで楽しめる紙漉き体験

写真:浅井 みらの

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体験場には染料や押し花など色々な飾りが用意されています。季節の草花をプラスしたり、カラフルな色でデコレーションしてみたりと、更に想像力が膨らみますね。

全国でもここだけの神社へ

全国でもここだけの神社へ

写真:浅井 みらの

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それぞれの施設で和紙について楽しんだら、少しお散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。和紙の里周辺は昔ながらの家屋がまだ多く残り、未だに現役の和紙工房もあります。
2006年には「美しい日本の歴史風土100選」に選ばれるほど。何気ない通りを歩いていても、窓から大判の和紙がまるまっている様子が見られるなど、この町全体が和紙産業と共に時間を過ごしてきたのが分かります。

全国でもここだけの神社へ

写真:浅井 みらの

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越前和紙の和紙の里から、濃厚な瓦が連ねる家屋を歩くこと約15分。日本全国でもここだけという、紙を祀っている岡太神社・大瀧神社に到着します。家屋が集合していた町の雰囲気とは異なり、立派な鳥居と杉の木が出迎え、神聖な空気が感じられます。祀られている紙祖神の川上御前は、この里に紙漉きの技術を伝えたと言われているんですよ。

全国でもここだけの神社へ

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山の麓に里宮、山頂に上宮本社があります。特にご注目いただきたいのが里宮の本殿・拝殿。江戸時代後期の社殿建築の技術が結集され、独特の外観が特徴的です。何重にも連なる屋根は、まるで波のように美しく、1984年に国の重要文化財に指定されました。

楽しみながら伝統文化の世界に浸ろう

越前和紙の歴史や紙漉き体験、和紙グッズなど複数の施設で和紙に関する様々なものが見られるのが、越前和紙の里の魅力。今まで知っているようで知らなかった和紙の世界。ここでなら1500年続く伝統の世界を気軽に楽しみながら魅力を感じることができますよ。

やわらかい風合いが魅力の和紙。和紙と共に時を重ねてきたこのエリアは、和紙の温かみが町の雰囲気からも感じられる、穏やかな場所です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/05 訪問

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