日本一の鳥居は必見!山形・南陽市の赤湯温泉周辺散歩

日本一の鳥居は必見!山形・南陽市の赤湯温泉周辺散歩

更新日:2017/06/07 11:05

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
山形県南東部の南陽市にある「赤湯温泉」。その温泉街は歓楽的な要素があまりなく、静かな雰囲気で満ちています。そんな赤湯を楽しむならば、街歩きが欠かせません。入浴、足湯、土産を眺め、旅の締めには日本一の大鳥居!魅力が盛りだくさんの赤湯の町へ、今こそ旅に出るときです!

赤湯温泉の中心地

赤湯温泉の中心地

写真:八岳木 流泉

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赤湯地域は、奥州街道の宿場町として栄え、米沢藩の湯治場として人気を博してきました。そんな赤湯温泉で、中心的な役割をはたしているのは、観光センターの「ゆーなび からころ館」です。赤湯には、15軒あまりの宿が存在していますが、その多くがからころ館の周辺に点在しています。からころ館は、平成21(2009)年にオープンした施設で、江戸時代後期に創建された庄屋屋敷を移築したものです。観光案内はもちろん、お土産の販売やレンタサイクル、有料での個室休憩などもできます。赤湯温泉を旅した際には、一度立ち寄っておきたいですね。

赤湯温泉へ車でアクセスする場合は、東北自動車道「福島飯坂」インターや、山形自動車道「山形蔵王」インターを利用すると便利です。公共交通機関の場合は、山形新幹線やJR奥羽本線、山形鉄道が乗り入れる「赤湯」駅が最寄です。

赤湯温泉の中心地

写真:八岳木 流泉

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赤湯温泉の歴史は古く、寛治7(1093)年に源義綱が発見したと伝わっています。傷を負った義綱の家来が、源泉で癒した際、お湯が血で染まったことから赤湯の名が付いたとの一説もあります。

その源泉は、からころ館の玄関先で足湯としても開かれています。赤湯の泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。無色透明で熱めのお湯で、さっぱりと気持ちの良いお湯です。足湯の湯口には、ブドウの実を加えた鳥のオブジェ。ブドウが名産の南陽市を顕彰しているようです。

赤湯元湯は絶対おススメ!

赤湯元湯は絶対おススメ!

写真:八岳木 流泉

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赤湯温泉には、4カ所の共同浴場が存在しています。宿泊の旅を楽しむ人はぶらりと入って、日帰りで旅する人も気軽に入浴。それが共同浴場の醍醐味です。町の散歩で行き当たった共同浴場に入るのも良いですが、なかでも赤湯元湯はおススメです。からころ館の横に位置していますので、迷うこともありません。

赤湯元湯は平成20(2008)年にオープンした浴場で、レンガ造りの外観が目印です。浴室は男女別の内湯のみで小さめですが、浴槽がふたつに分かれています。片方には烏帽子源泉、もう片方には森の山源泉と、異なる二種類の源泉を一度に味わうことができるのです。どちらからもフワリと硫化水素の匂いがして、温泉情緒満点です。ただし、湯温が高めのため、無理して入るとのぼせる恐れも。決して無理して入らないようにしてください。

日本一の大鳥居!

日本一の大鳥居!

写真:八岳木 流泉

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湯浴みや足湯を堪能したあとは、少し歩いて烏帽子山へ向かいましょう。ゆーなびからころ館からも数分の場所にある小山で、烏帽子山八幡宮が鎮座しています。この八幡宮の鳥居こそ、とある分野で日本一なのです。

こちらの鳥居の総高は、10.75メートル。高さだけ見れば、全国にさらに大きなものはあります。しかし同八幡宮の鳥居は、"継ぎ目のない一本石造り"として日本一の大きさなのです。明治35(1902)年から翌年にかけて、赤湯の町民総出で建立に協力したというもの。八幡宮の裏手から石を切り出し、匠の石工が造り上げたのです。今では、市の指定文化財となり、毎年4月には注連縄掛けが行われます。とにかく、この見事な石造大鳥居は必見です!

日本一の大鳥居!

写真:八岳木 流泉

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烏帽子山の高台にある八幡宮からは、赤湯をはじめとした遠くの市街が一望できます。観光客もそれほど多くなく、実に落ち着く赤湯温泉。ぶらりと町を歩いてみて、共同浴場に入るも良し、日本一の鳥居に触れるも良し。その他の発見をしてみるのも、旅の先の醍醐味です。

いで湯も土産も雰囲気も

足湯や多くの共同浴場からも分かるとおり、赤湯温泉は湯量豊富な温泉地です。それらを醸造する温泉街も、飾り気のない日常の雰囲気。また、赤湯で古くから名物となっているのは、赤湯ならぬ赤色の唐辛子です。自宅用でも、バラマキ用でも、お土産は辛い赤さに決まりです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/16 訪問

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