岩肌迫るアドベンチャーハイキング!奥秩父「棒ノ折山」

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岩肌迫るアドベンチャーハイキング!奥秩父「棒ノ折山」

岩肌迫るアドベンチャーハイキング!奥秩父「棒ノ折山」

更新日:2017/06/30 16:20

佐久田 隆司のプロフィール写真 佐久田 隆司 孤高のアウトドアライター、ネイチャーカメラマン

埼玉県飯能市と東京都奥多摩町にまたがる「棒ノ折山」は、奥武蔵山系でも有数のゴルジュを体感できるところ。山頂まで約2時間と短めな行程ながらも、大迫力の自然体験ができます。登山口までのアクセスも良く、整備されたルートだからこその手軽な沢登りが可能!登下山口には天然かけ流しの「さわらびの湯」もあり、疲れを癒すにも最適です。さあ、大アドベンチャーハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか?

飯能駅から「さわらびの湯」経由のバスで行く「棒ノ折山」

飯能駅から「さわらびの湯」経由のバスで行く「棒ノ折山」

写真:佐久田 隆司

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棒ノ折山(ぼうのおれやま/別名:棒ノ嶺)969mは、奥武蔵山系に位置する低山ですが、山頂から稜線を縦走すれば奥多摩山塊にまで到達する拠点となっています。ただし奥多摩側からの棒ノ折山までの縦走は距離も長く初心者向けでは有りません。登山ルートとしては、さわらびの湯から名栗湖(有間ダム)の南側の白谷沢登山口からのアクセスに人気があります。

西武鉄道「飯能駅」から土休日はさわらびの湯経由のバスが出ています※1。バスはJR八高線の「東飯能駅」にも立ち寄りますが、JR東飯能駅から飯能駅まで10分チョット歩いたほうが着座できる可能性が高まります。バス運行日には乗車待ちの列が長く繋がります。

さわらびの湯停留所はトイレや売店、登山者カード※2も用意されるなど、棒ノ折山登山者のキーステーションです。多くの方がここから身支度を整えてまずは名栗湖を目指していきます。

※1平日はさわらびの湯経由のバスはありません。他停留所から若干歩くことになります。
※2万が一の場合、捜索がしやすくなるための安全マージン

飯能駅から「さわらびの湯」経由のバスで行く「棒ノ折山」

写真:佐久田 隆司

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名栗湖は1986年に完成した有間ダムによって出来ました。現在は観光釣り場やカヌー工房などがあり、湖はぐるり一周できるように道路が整備されています。

飯能駅から「さわらびの湯」経由のバスで行く「棒ノ折山」

写真:佐久田 隆司

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湖を周回する南側の道路を日中は通行ができます。湖岸を沿うようにしばらく行くと写真の白谷沢登山口の道標があり、ここからいよいよ棒ノ折山を目指して登っていきます。さわらびの湯で登山者カードの記入を忘れた方は、ここにも用意されていますので、必ず記入するようにしましょう。

沢沿いを登ると大迫力のゴルジュが登場!3つの滝も必見!

沢沿いを登ると大迫力のゴルジュが登場!3つの滝も必見!

写真:佐久田 隆司

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白谷沢は「カジカガエル」の生息地として保護されている地域です。それだけ自然がそのまま残っていると言えるでしょう。白谷沢登山口から登り始め、岩場が始まる前にこのような看板が設置されています。

沢沿いを登ると大迫力のゴルジュが登場!3つの滝も必見!

写真:佐久田 隆司

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「ゴルジュ」とは、岩肌が迫る渓谷のことで、一般的には沢登り※でないとなかなか遭遇できない景観です。しかし白谷沢ルートのゴルジュは特別な降雨後でなければ、足元をすこし清流が流れる程度なので、防水性のアウトドアシューズで初心者でも通過することが可能です。

岩肌の足場になってくると、次々とゴルジュや3つの滝に遭遇するなど、通常の登山とは違った趣を感じられます。足場が悪いのでトレッキングポールなども有効ですが、場合によっては岩を手でつかんで登ることをお薦めします。

※夏の渓流や沢を濡れてもいい服装で登る特殊登山

沢沿いを登ると大迫力のゴルジュが登場!3つの滝も必見!

写真:佐久田 隆司

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急な斜面には鎖が取り付けてあり、それを補助に登ることになります。鎖は一人ずつ登るのが原則。滑りやすい足場なので、慎重に登りましょう。鎖場を過ぎればある程度斜面が穏やかになるので、あとは山頂を目指していきます。

岩茸石の分岐から一気に棒ノ折山山頂へ!山頂では壮大な景色が待っている

岩茸石の分岐から一気に棒ノ折山山頂へ!山頂では壮大な景色が待っている

写真:佐久田 隆司

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急な斜面を登りきると、突然巨大な岩が出現します。岩茸石(いわたけいし)は、このルート上の重要な分岐点です。この石に登って写真撮影をする方も見受けられますが、思いのほか高いので十分注意してください。周りは森林に囲まれているとはいえ、急峻な稜線上の端にいることを認識しましょう。

岩茸石の分岐から一気に棒ノ折山山頂へ!山頂では壮大な景色が待っている

写真:佐久田 隆司

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岩茸石からゴンジリ峠を経て棒ノ折山山頂を目指します。ここが最後の踏ん張りどころ。山頂にはベンチなども設置されていて、思いのほか広く昼食をとるには最適です。秩父の山並みや埼玉市街の景観が広がり、天候が良ければ西武ドームの銀色の屋根も見えるでしょう。

帰りは岩茸石まで同じルートで戻ります。健脚の方向けの「岩茸石山」への縦走ルートも有りますが、かなりの距離があるので綿密な計画を立ててからでないと夏場でも日没になってしまうかもしれません。

動画:佐久田 隆司

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名栗湖から白谷沢コースを経てさわらびの湯までの様子を、4K動画※に収録しました。ぜひ壮大なゴルジュの様子をご覧ください。詳細なルートは関連MEMOのヤマレコをご参照ください。なおこのルートは、冬季は岩肌が凍結するため初心者などにはお勧めできません。

※スマホや環境の整っていないPCなどでは、画質を1080.720などに落としてご覧ください。

下りは滝ノ平尾根を!さわらびの湯で疲れを癒す

下りは滝ノ平尾根を!さわらびの湯で疲れを癒す

写真:佐久田 隆司

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棒ノ折山のお薦め下山コースは、岩茸石から分岐する滝ノ平尾根方面でさわらびの湯まで稜線を下って行くのがいいでしょう。岩茸石に向かって左側に人が一人通れる程度の場所を通過して下っていきます。

ゴルジュを下るのはたいへん危険なので、こちらのコースを使う方がほとんど。しかし斜度はそれなりにあるので、トレッキングポールは手放せません。自分のペースでしっかりと足場を確認していけば、名栗湖から山頂を経てさわらびの湯まで標準で4時間程度の行程になるでしょう。

下りは滝ノ平尾根を!さわらびの湯で疲れを癒す

写真:佐久田 隆司

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滝ノ平尾根を下山してくると、ちょうどさわらびの湯の下に出てきます。バス停も目の前なので、ぜひここで天然かけ流しの温泉で登山の疲れを癒してはいかがでしょうか?

ph9.11というたいへん高いアルカリ濃度をもったさわらびの湯は美肌の湯でもあり、棒ノ折山の登山者んに大好評です。食事をとる場所や露天風呂もあるので、ゆっくり温泉三昧を堪能する最後の楽しみになるでしょう。

圧倒的なゴルジュを日帰り登山で堪能。帰りに温泉も

棒ノ折山は標高こそ1000mに満たないながら、関東でも有数のゴルジュが楽しめる山です。それも本格的な沢登りの装備なしで実現する数少ないところ。壮大でスリリングな日帰り登山としてぜひ足を向けてはいかがでしょうか?さわらびの湯も高い効能が見込める源泉かけ流し。カップルでもファミリーでも楽しめる大自然のアドベンチャーが実現します。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/02 訪問

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