写真:Mija Atsushi
地図を見る仏ヶ浦の岩山は、約2kmに渡って連なっており、各所で侵食具合が違っているため、実に様々な造形を成しております。
如来の首、五百羅漢、一ツ仏、親子岩、十三仏観音岩、天竜岩、蓮華岩、地蔵堂、極楽浜といった仏の名にちなんだ名前が付けられており、その総称が仏ヶ浦と呼ばれているのです。小規模なものから大規模なものまで、実に多彩な形を成しており、見るものを圧倒します。
写真:Mija Atsushi
地図を見る色々名づけられている岩の数々ですが、中でもこの「如来の首」と呼ばれる岩は、ちょうど仏様の横顔のように見え、最もその名称に頷ける造形をしている、仏ヶ浦を代表する岩の一つです。
写真:Mija Atsushi
地図を見る中には地蔵堂というお堂もあります。その昔、仏ヶ浦に流れ着いたというお地蔵様を祀っています。冬の荒波の影響で流されたことがあるそうですが、そのたびに仏ヶ浦に戻ってきたとされる逸話もお持ちのお地蔵様です。
海上安全、豊漁の守り神として遠くからお参りに来る人が絶えないそうで、毎年7月24日には仏ヶ浦まつりと称して礼拝が行われます。
写真:Mija Atsushi
地図を見るこの仏ヶ浦の個性的な岩の数々は、凝灰岩と呼ばれる地層が造り出したもので、その凝灰岩が形成されたのは、約2000万年ほどの大昔に遡ります。
日本列島がユーラシア大陸から分離する際に、大規模かつ長期間に渡る海底火山活動が起こり、その火山灰は日本海沿岸各所に堆積して、厚い凝灰岩の層を形成しました。凝灰岩は脆く、長年に渡る雨風に侵食されて比較的硬質な部分が残り、それが現在の仏ヶ浦の姿となっているのです。
写真:Mija Atsushi
地図を見る現在もなお侵食は続いており、たまに岩が崩れ落ちる音が聞こえてくると、仏ヶ浦観光客船のガイドさんは語ります。
日々、変化を続ける大自然の神秘を、体感する事ができる事でしょう。
写真:Mija Atsushi
地図を見る仏ヶ浦へは車でのアクセスが可能ですが、最寄の駐車場から階段を下りながらの片道20分程度を歩かなければなりません。駐車場へ戻る際も階段を上っていかないといけないので、足腰の弱い方や体力に自信がないという方は、観光船を利用してアクセスするのがお勧めです。
車からだと、仏ヶ浦北側の国道338号線より遠景を望む事ができますが、全体像は海上からでなければ綺麗に見ることができないので、そういった事からも観光船を利用して訪れるのがお勧めです。
観光船乗り場へは、バスで移動する事も可能です。下北交通バス佐井線の「下北駅前」や「むつバスターミナル」から、「佐井車庫」行きのバスに乗り、「佐井」停留所まで向かいます。
運賃は下北駅前からだと片道¥2,450、むつバスターミナルからだと片道¥2,330。移動時間は片道2時間〜2時間10分程度と、結構な長旅になりますが、道中、晴れていれば、津軽海峡やその向こうの北海道の山々の絶景をゆっくりと楽しむ事が可能です。
写真:Mija Atsushi
地図を見る「佐井」停留所に降りると、目の前に「津軽海峡文化館 アルサス」という建物があります。仏ヶ浦行き観光船の受付は、この建物内に入ってすぐ左手の方にありますので、そちらで往復の乗船券を購入します。
乗船料は、往復で1人¥2,400。
写真:Mija Atsushi
地図を見るちなみにこの乗船券は、インターネットから予約する事もできます。必須ではありませんが、連休のシーズンなどで観光船が満員になっていると、乗船できない場合があります。特に複数の人数で乗船するとなると、状況は分かりませんので、予約しておくのが無難。
また、風が強くなければ、船はさほど揺れませんが、船酔いが心配な方は、酔い止めを念の為に用意しておくと良いでしょう。せっかく仏ヶ浦に辿り着いたのに、船酔いでダウンしてしまう事がないように注意しましょう。
写真:Mija Atsushi
地図を見る仏ヶ浦へ向かう途中の景色もまた、非常に素晴らしいものがあります。方や下北の迫力の山々、方や津軽海峡の雄大な景色と、船旅の最中も周囲の景色から目が離せません。
写真:Mija Atsushi
地図を見る特に、仏ヶ浦の全貌はこの船上からでしか見ることができません。しっかりと目に焼き付けておきましょう。
写真:Mija Atsushi
地図を見る佐井港からおよそ30分程度で仏ヶ浦に到着します。船から降りると、ガイドさんが乗客を仏ヶ浦へ案内し、要所要所で仏ヶ浦についての説明をしてくれます。
一通りの説明が終わると、自由に散策させてもらえますので、存分に楽しみましょう。
ただし、帰りの便の時間は、到着してから30分後となっています。それには間に合うように注意しましょう。
このように、実に様々な顔で我々を楽しませてくれる仏ヶ浦。日本にもこんな場所があるんだな、と思わせてくれるだけの規模はありますので、下北半島に訪れる際は、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
アクセスに手間が掛かりますが、それを乗り越えた先に待ち受ける秘境とも言うべき光景は、ちょっとした冒険活劇の世界に迷い込んだかのような気分になれる事でしょう。
※料金は2017年5月時点のものです。
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(2024/4/19更新)
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