ひょうたん風呂にプール風呂!宮城・東鳴子「高友旅館」が面白い

ひょうたん風呂にプール風呂!宮城・東鳴子「高友旅館」が面白い

更新日:2017/06/09 12:27

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
宮城県北西部に位置する大崎市には、全国的にも有名な「鳴子温泉郷」があります。鳴子温泉郷は、鳴子をはじめ中山平や川渡温泉などの温泉を総称したもの。そのうちのひとつ、「東鳴子温泉」は実に鄙びた湯治の雰囲気です。なかでも「高友旅館」は非常にユニーク!ひょうたん風呂に、プール風呂、そのネーミングだけでも魅せられてしまいます!

東鳴子は落ち着く地

東鳴子は落ち着く地

写真:八岳木 流泉

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先述のとおり東鳴子温泉は、鳴子温泉郷の入口に位置する温泉地です。鳴子温泉など、賑わう周囲の温泉とは異なり、非常に静かな雰囲気です。東鳴子温泉の開湯は、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の家臣が発見した説や、江戸時代中期のに発見された説など様々ですが、どちらにしても歴史の深さが際立ちます。開湯後は、仙台藩や岩出山城城主の御湯としても愛され、"御殿湯"と呼ばれる浴場も造られていました。

黒湯の高友旅館

黒湯の高友旅館

写真:八岳木 流泉

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東鳴子温泉には、現在10軒あまりの宿が建っています。それらの大半は湯治宿で、華美さではなく、療養を目的とした落ち着きの風情です。なかでも「高友旅館」の雰囲気は秀逸!男女別の内湯と貸切風呂、その他混浴の内湯が用意されています。高友旅館は"黒湯"を売りにする宿です。その黒湯に入るだけでも、絶対訪ねる価値アリです!

高友旅館へ車でアクセスする場合は、東北自動車道「古川」インターを利用すると便利です。公共交通機関の場合は、JR陸羽東線の「鳴子御殿湯」駅が最寄りです。

黒湯の高友旅館

写真:八岳木 流泉

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高友旅館では、通常宿泊の他、自炊をする湯治プラン等も用意されています。また、ペットと同泊できるプランもあり、愛犬、愛猫家に喜ばれています。館内には、しばしば猫も歩いており、人懐っこさにホッコリとさせられます!

ひょうたん風呂は男性用

ひょうたん風呂は男性用

写真:八岳木 流泉

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高友旅館では、4種類の源泉が使用されています。各源泉の特徴は様々で、無色透明から薄い黄色、そして人気の黒湯です。男性用浴室はその名のとおりひょうたん型の"ひょうたん風呂"。規模は小さめで素朴な浴室ですが、清潔感があって好感を持てます。泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。湯色は薄い黄色で石油のような鉱物臭が漂い、塩分を感じるお湯です。驚くのは、不純物が浮かない綺麗なお湯の質。ひょうたん風呂の湯面が鏡のように反射しています。なお、女性用は"ラムネ風呂"と呼ばれており、ひょうたん風呂と同じ源泉です。

いよいよ黒湯とプール風呂

いよいよ黒湯とプール風呂

写真:八岳木 流泉

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黒湯を前面に出す高友旅館にあって、"黒湯"浴槽はひとつの目玉です。黒湯は"プール風呂"とともに同一の浴室に用意されており、同浴室は混浴利用(宿泊者には女性専用時間あり)となっています。

いよいよ黒湯とプール風呂

写真:八岳木 流泉

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少し上段にあるのが"プール風呂"。泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉で、透明度が高い点が特徴です。プール風呂の正確な名由来は不明ですが、長四角の形状を見る限り、確かにプールのようにも見えます。

いよいよ黒湯とプール風呂

写真:八岳木 流泉

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いよいよ"黒湯"です。泉質は含硫黄・ナトリウム-塩化物泉。黒湯と言っても真っ黒ではなく、深緑色に濁っています。強烈なのはその匂い。強めの鉱物臭と硫化水素臭が印象的で、ツルツルとした重曹成分も魅力です。施設も浴槽も、決して大型ホテルやスーパー銭湯のように華美な雰囲気ではないですが、素晴らしいお湯と掛け流しの湯使いが実に魅力的!ひょうたん風呂やプール風呂を試しに東鳴子温泉へ!高友旅館はおススメです。

匂いと風情がたまらない

黒湯の匂い、ひょうたん風呂の鏡のような湯面。そして四角いプール風呂と、高友旅館の風情はどこかクセになってしまいます。観光客が押し寄せるような宿ではありませんので、宿泊でゆっくり、日帰りでホッコリ。どちらの旅路を選択しても、心身が休まること請け合いです!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/08 訪問

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