写真:さと しほ
地図を見る九州地図で「人間の頭のような形」をしている部分が、大分県「国東半島(くにさきはんとう)」。国東半島内は交通の便が悪いので、いまだに山深いまま残されています。
2018年は国東半島に根付いた山岳宗教「六郷満山 開山1300年」という節目の年です。修行者が歩く険しい山岳道は、トレッキングルートとして整備され、現在では一般人でも歩くことができるんですよ!
写真:さと しほ
地図を見る「国東半島峯道ロングトレイル」は現在10ルートあります。どれも全長15キロ前後で1日がかりで歩くルートですが、ルート内の一部区間だけを選んで歩くこともできます。
国東半島の山岳道の険しさを体感するなら、「中山仙境(なかやませんきょう)」の区間がおすすめ。景色を楽しんだり休憩をしながら歩いて、3〜4時間のルートです。滑落の危険があるスリリングなルートなので、ゆっくり注意して歩きましょう。
写真:さと しほ
地図を見る「中山仙境」は、ギザギザした1枚岩のように見える岩山の尾根の部分です。本来は、上の写真の端から端までを尾根づたいに歩いて抜けていくロングトレイルですが、中山仙境だけを歩く場合は、岩山の右下から登っていって、岩山の尾根を歩き、岩山の左下におりてくるルートになります。
写真:さと しほ
地図を見る中山仙境への入り口は「前田登山口」「夷耶馬農村公園(えびすやばのうそんこうえん)」の2ヶ所。夷耶馬農村公園から入ったほうが歩く距離は少し短いです(駐車場とトイレあり)。
岩山はアップダウンの繰り返し、鎖があったりなかったり。落ち葉や砂で足元がすべりやすくなっているので注意してください。
写真:さと しほ
地図を見る鎖がないと登れないような岩場がいくつもあります。
写真:さと しほ
地図を見るゆっくり歩いて1時間ほどで、天空の橋「無明橋」にたどりつきます。コワイ!ムリ!という方は、橋を渡らなくても橋のすぐ脇に地上ルートがありますので、ご心配なく。
写真:さと しほ
地図を見るこの景色、いかがですか?ゆっくり歩いて1時間でこの景色。緑あふれる国東半島には、高い建物がないので見晴らし抜群!こんな絶景なのに、標高が300メートルほどしかないんですから、驚きです。
写真:さと しほ
地図を見る下は奈落の底。踏み外すと滑落です。鎖をにぎりしめ、注意して歩きましょう。濡れていなくても、砂で足元がすべりますので、ご注意を!
写真:さと しほ
地図を見る1枚岩のような尾根に驚愕です。よくこんなところを歩いてきたものだと思わずにいられません。
写真:さと しほ
地図を見る修験者の道なので、ルートの要所には必ず小さな石仏があります。ここが頂上。標高はほんの317メートル。
登山と呼べるほど歩いてないので、疲労感はありません。むしろ、鎖をつたって上り下りしてきた達成感で気分は爽快です!
写真:さと しほ
地図を見る中山仙境は尾根づたいに歩くルートです。下山直前までアップダウンが続きます。ナイフエッジの尾根を歩いて、さらに鎖をつたってのぼります。最初から最後まで気が抜けません。
写真:さと しほ
地図を見る下山はさらに過酷なルートに!尾根から見下ろしても下山ルートが見えません。下山は道ではなく、岩の斜面にかけた鎖をつたっておりることに。危険きわまりないルートですが、そのスリリングさがたまりません。
写真:さと しほ
地図を見る岩場をおりると、下には緑深い森が!岩に根をはった太い木にド胆を抜かれます。苔むす森を抜けたら下山口が見えてきます。スタートからここまで、約3時間です。
写真:さと しほ
地図を見るここが「登山口」ではなく「下山口」と書かれているのは、ここから山を登るのは困難を極めるからです。下山道は急な岩場で、特に危険。くれぐれもここから登ろうとしないようにしてください。
スタート地点の「夷耶馬農村公園」までは、車道を歩いて5分ほどです。
標高300メートルの低山なのに、こんなに晴れ晴れとした絶景が見られるような場所は、なかなかないと思います。ぜひ、お出かけください!
住所:大分県豊後高田市夷
アクセス:夷農村公園の駐車場より徒歩にて
2017年10月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認ください。
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(2025/2/16更新)
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