写真:かのえ かな
地図を見る「萩・明倫学舎」は、かつて明倫小学校の校舎として使われていた木造校舎を改修整備して誕生した観光スポットです。
ちなみに明倫小学校の母体である「萩明倫館」は、1718年(享保3年)に創設された藩校。国内最大級の規模を誇り、かつては吉田松陰・高杉晋作といった偉人も通ったことで知られています。
写真の木造校舎が建てられたのは、昭和10年。2014年(平成26年)3月まで現役の小学校として使われていたのですから驚きです。萩・明倫学舎の入口となる本館は、国登録有形文化財にも登録されています。
写真:かのえ かな
地図を見る1885年(明治18年)に萩の小学校を合併して創設されたという明倫小学校。萩に住む子どものほとんどがここに通い、ピーク時には3,000人もの生徒が集まりました。かつて明倫小学校に通ったという地元の方は、「運動会は芋を洗うようだった」と話します。
そんな大規模な小学校なだけあって校舎も大きく、木造校舎としては日本最大級です。廊下の長さは約90メートル。あまりの長さに廊下の端に立つと、奥の様子はほどんど分かりません。この圧倒的な光景を撮影しようと、多くの観光客が廊下の端でカメラを構えています。
写真:かのえ かな
地図を見るもうひとつ記念撮影スポットとして人気なのが、校長室。明倫小学校の歴代校長が座ったというかつての校長室を細部まで復元。
オレンジ色のレトロな照明に、木枠の大きな窓が趣深く、木造校舎ならではの味を出しています。校長先生になったつもりで真ん中の校長机にドンと座って写真を撮りましょう。
写真:かのえ かな
地図を見る萩・明倫学舎に行ったら、まずは本館をぐるりと周ってみましょう。本館の観覧料は無料です。2階建てで、1階には観光インフォメーションセンターやレストランなどがあります。
そして2階にはさまざまな展示物が。代表的なのが、NHK全国学校音楽コンクールドラマ「はじまりの歌」の舞台ともなった復元教室です。
昭和のころは全国で使われていた木造りの机と椅子を見て、懐かしい気持ちになる人も多いことでしょう。当時の机と同じく、天板を持ち上げるとフタのように開きますよ。
教卓ももちろん木造りです。現代のものと比べて小さく、成人の平均身長が昭和から平成にかけてグンと大きくなったことを感じさせます。
このほか、校舎が建てられた昭和10年に改築落成記念で作られた用具入れもそのまま残されています。木の優しい香りが漂うのも魅力的です。
写真:かのえ かな
地図を見る天井裏見学室では、貴重な屋根や天井裏の建築構造を見ることができます。椅子も用意されているので、ゆったりとした時間を過ごせます。
写真:かのえ かな
地図を見る「ジオパークビジターセンター」では、萩を作り上げた土壌や自然について学ぶことができます。トンカチで叩くとカンカンと金属音がする萩市大島の「カンカン石」や磁石にくっつく岩石など、萩の自然の不思議を体験を通して感じられるのがとても面白いですよ。思わず大人も童心に帰ってしまいそうです。
写真:かのえ かな
地図を見る本館から続く渡り廊下を歩くと、2号館に行くことができます。2号館は有料です。本館と同じく2階建てで、受付をはさんで左手は「幕末ミュージアム」、右手は「世界遺産ビジターセンター」になっています。
幕末ミュージアムでは、日本有数の収集家である小川忠文氏によって寄贈された幕末〜明治維新にかけての貴重な展示物を見ることができます。
医学や軍事に関するものや歴史を伝えるものまで幅広く揃っており、4000点を超える寄贈資料の内、約600点を展示。規模としては日本最大級です。歴史ファンにはたまりませんね。
写真:かのえ かな
地図を見る世界遺産ビジターセンターでは、明治期に起こった日本の産業革命について学ぶことができます。日本史に詳しくない人や外国人観光客にも楽しんでもらえるようにと、展示に工夫が施されているのが嬉しいところ。
映画並みのハイクオリティの短編ドラマや、ドローンを使った高画質画像による遺跡の案内は圧倒的な世界観で見るものを引き込みます。
さらにタッチパネルを使ったクイズでおさらいすると、歴史博士になれそうです。このほか、大板山たたら製鉄所のふいごのように自分で体験することで学ぶコーナーもあります。
萩の観光名所である反射炉や松下村塾は、世界遺産にも登録された「明治日本の産業革命遺産」として注目されています。ここで遺産が誕生した歴史を知っておくと、これからの観光がより楽しくなりますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る幕末期にヨーロッパへ秘密留学したという長州ファイブ(井上馨、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤博文、井上勝)との記念撮影コーナーもあります。5人のパネルがそろっている場所は珍しいので、貴重なシャッターチャンスかもしれません。
写真:かのえ かな
地図を見る萩・明倫学舎の中をぐるりと周ったら、本館の1階にあるカフェ・レストラン萩暦(はぎごよみ)でひと休みしましょう。木造校舎ならではの扉と窓、そして廊下には木造りのレトロな椅子。なんとも温かみのある店構えです。
写真:かのえ かな
地図を見る店内は白を基調とした洗練された大人の雰囲気。カウンター席もテーブル席もゆったりとしたスペースが確保されており、開放感があります。
写真:かのえ かな
地図を見る萩暦のおすすめは、篭に盛られた創作料理が好評の「暦ランチセット」。美味しいものを少しずつ味わえるので、女性には特に嬉しい逸品です。
器の一部は萩焼を使用しており、見た目にも鮮やか。思わずSNSに投稿したくなります。さらに萩沖で獲れた天然魚の刺身は、暦ごとに旬のものが味わえますよ。
このほか、数量限定の「はぎ御膳」や萩ふるさと大使・熊谷喜八シェフによるカレーやハヤシライスも人気。スイーツやドリンクも充実しています。
写真:かのえ かな
地図を見る最後に、萩暦の横にあるお土産ショップでお買い物して帰りましょう。お土産ショップでは、萩ならではの美味しいものや可愛らしい和雑貨などがそろっています。
人気の定番は萩のシンボルともいえる夏みかんを使ったスイーツ。ジャムやジュース、ケーキのほか、萩の伝統菓子である「夏みかん丸漬」も売られています。
写真:かのえ かな
地図を見るこちらは漁師旗をリメイクして作った和雑貨。漁業が盛んな萩ならではのアイデアですね。カラフルなデザインで、丈夫で使いやすく、自分用にもお土産にもおすすめです。
写真:かのえ かな
地図を見る萩の良さをPRするご当地キャラ「萩にゃん。」のグッズもたくさんありますよ。肉球があしらわれた陣傘と凛々しい表情が可愛らしいですね。
萩・明倫学舎は、校舎の外にも見どころがたくさん。周囲も散策してみましょう。
たとえば、坂本龍馬も試合したという道場「有備館」(ゆうびかん)。ほかにも藩校時代に建てられた正門である「南門」や国内で唯一現存する藩校時代の「水練池」も必見です。どれも国の指定史跡となっています。
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(2025/2/15更新)
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