美しい幻のビーチで、美女との哀切な恋愛を描いた映画「ザ・ビーチ」。映画のロケ地となったのは、「ピピ・レイ島」のマヤベイです。ピピ諸島を構成する無人島の一つが「ピピ・レイ島」。日常のすべてから解放されるため、タイに一人旅でやってきた青年(レオナルド・ディカプリオ)が探し求めた夢の楽園です。そんな幻のビーチ(ピピ・レイ島)への行き方は、ふたつ。
1、プーケット発(またはクラビ)の離島オプショナルツアーに申し込んで行く。
2、拠点となるピピ・ドン島まで船で行って、現地ツアーに参加して行く。
短期旅行者で手軽にピピ島へ行きたい方には、プーケット発の離島ツアーがおすすめ。日本で予約しなくても、パトンビーチのバングラ通りに数多くあるツアーデスク(旅行代理店)や中級以上のホテルで簡単に申し込めます。午前中であれば、ほぼ確実に翌日のツアーに参加することができるでしょう。
しかし、時間に余裕がある方は「ピピ・ドン島」(写真)で宿泊し、現地のアイランドホッピングツアーに参加して、ピピ島の秘境感、解放感を安くゆっくり楽しまれてみてはいかがでしょうか?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るプーケットから南西へ約50キロの海上に浮かぶピピ諸島。世界の絶景・秘境ビーチで人気の楽園ですが、昼間は世界中から集まった多くの観光客でにぎわい、のんびりゆっくり過ごすことができません。
プーケットを出発した1日だけのアイランドホッピングツアーでは、美しい海を見て帰るだけで終わりますが、ピピ島に泊まれば素敵なサンセットを眺めながらのディナーや、素朴なファイヤーショー、夜通しのレイブダンス、小さな島での出会いなど、本来のピピ島の秘境感が感じられます。ゆっくりした時間の中で、映画「ザ・ビーチ」のような自由で解放的な島の生活に、心が休まることでしょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るピピ島は、大小6つの島の総称。観光旅行者が宿泊できるのは最も大きい「ピピ・ドン島」で、この島のまわりを5つの無人島が点在しています。フェリーの発着港があるのは「ピピ・ドン島」のトンサイベイ。
トンサイベイの桟橋を越えると、プチプラな雑貨やお土産が並ぶショッピングエリアとなっています。狭い通りにレストランやカフェ、格安ホテル、ゲストハウス、バンガローがひしめき、のどかでローカルな雰囲気。ダイビングツアー、シュノーケリングツアーといった観光ツアーが申し込めるツアーデスクも、この通りにあります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ピピ・ドン島」は、欧米人の長期滞在者が多いビーチリゾート地。多くの人々は白いビーチで日光浴を楽しみ、何もしないでのんびり過ごしています。朝には、子犬を散歩している水着の女性の姿も。小さな島なので毎朝、決まった時間に会い、いつの間にか親しい笑顔を交わすことに。美しい海と自由に憧れて島に来た人ばかりなので、自然と優しい笑みがこぼれます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る夕暮れになれば、遠浅の美しい「ローダムビーチ」では盛り砂のステージが作られ、オン・ザ・ビーチレストランに早変わり。ファイヤーショーを眺め、おいしいカクテルや食事を楽しむことができます。海の家や民宿よりも素朴な手作りのレストラン。大昔に戻ったような秘境感と解放感がたまらなく心地いい。
ファイヤーショーはやがて観光客も参加し、いつの間にかステージはレイブダンスの会場に。国際色豊かなダンスパーティーは夜通し行われ、真っ暗な闇の中で、かがり火の炎がほんのり明るく人々の楽しそうな顔を照らします。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るピピ諸島を巡るアイランドホッピングツアーは、プーケット発と比べて割安で、島めぐりをゆっくり楽しむことができるので魅力的。ピピ島発の現地ツアーで、裏ワザとなるのは、写真のロングテイルボート(エンジン付き木製ボート)をチャーターすること。半日で約5000円〜、1日では約1万円でボートを借り切ることができます。
早朝に「ピピ・レイ島」へ出発すれば、ほとんど誰もいないマヤベイでのんびり過ごすことができ、映画「ザ・ビーチ」に出てきた幻のビーチさながらの解放感を楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る現地発のアイランドホッピングツアーは、プーケット発よりも充実していることが特徴です。その一つが「バンブー島」の島めぐり。小さな無人島ですが、透明度がバツグン。ピピ島で一番キレイな海を見ることができます。絶景のビーチを楽しむことができる超穴場の島。
こちらも「バンブー島」ですが、海の透明度では「ピピ・レイ島」よりも勝っています。白くまばゆい砂浜の彼方に、どこまでも深く透き通るマリンブルーの海が広がり、美しい宝石を眺めているよう。絵葉書のような絶景の海に、心を奪われてしまいます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るシュノーケリングを思い切り満喫できるのも、ピピ島発のアイランドホッピングツアーの魅力です。マヤベイの裏側に当たるローサマベイはポイントの一つ。透き通ったエメラルドグリーンの海。宝石を流し込んだようなキラキラした海が広がっています。
ロングテイルボートでなく、大型の船でツアーを申し込んだ方は船にフィンやマスク、救命胴衣を借りることができます。秘境の海でトロピカルな魚たちと一緒に泳ぎましょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ピピ・ドン島」近くの“シャーク・ポイント”もシュノーケリングにおすすめ。のちほどご紹介する高級リゾートホテル「ピピ・ザ・ビーチ・リゾート」(写真左上のバンガロー)の目の前にある海。神秘的な海の青さと、美しい魚影の濃さに圧倒されます。
ピピ島に来られたのなら、ダイビングにも挑戦されてみてはいかがでしょうか?ピピ島は、世界中のダイバーたちの憧れの島。透明度は高い時で約30メートルにもなり、想像以上に神秘的な美しい世界が広がっています。
最後に、「ピピ・ドン島」でのおすすめのホテルをご紹介します。島の北端部は、トンサイベイから遠く離れ、ボートでしか行けない隔絶されたビーチです。一番おすすめは、ウッド調の魅力を上品にまとめたスイート・ヴィラタイプの5つ星高級ホテル「ジボラ・リゾート(Zeavola Resort)」。壁がなく、すだれを通して、ゆるい風が通り抜け、秘境リゾートを楽しむことができます。
もう一つ島の北端部にある自然派の高級4つ星リゾートホテルが「ホリデイ・イン・リゾート・ピピ・アイランド(Holiday Inn Resort Phi Phi Island)」。ヤシの樹に沈み込むように建てられたバンガロータイプのホテルです。静かな波の音を聞いて過ごすオンザビーチレストランは、ご夫婦やカップルにおすすめ。穏やかに暮れてゆく空の果てを眺め、おいしいワインと料理でゆったり優雅なひとときを。
絶景の海が見えるコスパ抜群の安いリゾートホテルが「ピピ・ザ・ビーチ・リゾート (Phi Phi The Beach Resort)」。丘の上に建つヴィラタイプのホテルもあり、テラスからの眺めは最高に素晴らしい。美しいエメラルドグリーンの海に浮かぶ「ピピ・レイ島」を眺めながら、ゆっくりくつろぐことができます。リピーターが多い人気のホテル。
ピピ島は、乾季(10月〜4月)であっても海が荒れたり、雨季(5月〜9月)のようにスコールに見舞われたりすることもあります。シュノーケリングやダイビングを楽しみたい方は、あらかじめスケジュールが決められたツアーを日本で予約するのではなく、ピピ島発の現地ツアーで直前に申し込むと良いでしょう。料金が安く、天気に合わせたシュノーケル・ダイビングを楽しむことができます。
ベストシーズンは11月〜3月ごろ。透き通るエメラルドグリーンの海を楽しむことができます。雨季であっても、一日中雨が降り続くというわけではなく、一日のうちに何度か激しい雨(スコール)が降り、晴れ間が見えることがあります。雨季でもシュノーケリングを楽しむことができますが、透明度を求めるのならベストシーズンがおすすめです。最高気温は35℃前後。最低気温は25度前後。直射日光が強いです。
「ピピ・ドン島」発のアイランドホッピングツアーは、▽「ピピ・レイ島」を含むピピ諸島全体を巡る「1日シュノーケリングコース」(約2000円〜)、▽「ピピ・レイ島」だけを巡る「半日シュノーケリングコース」(約1000円〜)の2種類。
プーケット発の離島ツアーと比較すると、現地発ツアーの方が安く、シュノーケリングをゆっくり楽しむことができます。なお、ピピ島の現地発ツアーの詳しい内容などについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
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(2025/1/19更新)
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