奈良の山中に伏見稲荷大社!?千本鳥居が出迎える立里荒神社

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奈良の山中に伏見稲荷大社!?千本鳥居が出迎える立里荒神社

奈良の山中に伏見稲荷大社!?千本鳥居が出迎える立里荒神社

更新日:2017/06/20 14:28

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

延々と連なりながら山中をめぐる「千本鳥居」といえば、多くの方が京都・伏見稲荷大社の無数の鳥居を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、千本鳥居は伏見稲荷大社にだけあるわけではありません。実は奈良県南部の奥深い山中にもそれは存在します。今回は知られざる千本鳥居のある聖地・野迫川村の立里荒神社をご紹介しましょう。

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弘法大師・空海ゆかりの立里荒神社

弘法大師・空海ゆかりの立里荒神社

写真:乾口 達司

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立里荒神社(たてりこうじんしゃ)は、和歌山県ともほど近い奈良県野迫川村の立里地区、標高1260メートルの荒神岳山頂付近に鎮座しています。縁起書によると、弘法大師・空海が高野山を開くに当たり、高野山と真言密教の繁栄を願って三宝荒神をまつったのが、そのはじまり。祭神は火産霊神(ほむすびのかみ)と譽田別命(ほむだわけのみこと)。その名のとおり、火産霊神は火の神・かまどの神で、それにちなみ、現在は日本三荒神の一つとして、奥深い山中に鎮座しているにもかかわらず、日々、たくさんの参拝者で賑わっています。

弘法大師・空海ゆかりの立里荒神社

写真:乾口 達司

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写真の拝殿で注目していただきたいのは、巨木が拝殿の屋根を貫いている点。正確にいえば、拝殿の屋根は巨木を妨げないようにわざわざ穴を通して設けられています。同様の構造は樹木を下から通すようにして設けられた拝殿前のコンクリート製の区画にもいえますが、自然と共生するように建立されている点は、さすが山中に鎮座している神社だけのことがありますよね。

奥深い山中に突如出現する「千本鳥居」

奥深い山中に突如出現する「千本鳥居」

写真:乾口 達司

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駐車場から参道に沿って本殿を目指すと、突如、ご覧のようなたくさんの鳥居と遭遇します。いわゆる「千本鳥居」です。伏見稲荷大社のように、ふもとからお塚のある稲荷山まで延々続いているわけではありませんが、本殿までの徒歩10分あまりの参道はご覧のような鳥居で覆い尽くされています。ここは伏見稲荷!?と不思議な錯覚をおぼえる方も多いのではないでしょうか。

奥深い山中に突如出現する「千本鳥居」

写真:乾口 達司

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写真は反対に千本鳥居を振り返った一枚。杉木立の下、長々と続いているだけに光もあまり差し込まず、ときにこのように幻想的な姿を見せてくれます。

奥深い山中に突如出現する「千本鳥居」

写真:乾口 達司

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鳥居は木製のものだけではありません。ご覧のような金属製のものも見られます。伏見稲荷口大社の千本鳥居ではあまり見かけないものですね。

俯瞰的に眺められた千本鳥居

俯瞰的に眺められた千本鳥居

写真:乾口 達司

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千本鳥居を俯瞰するように眺めてみましょう。文字どおり、鳥居がトンネル状に連なっているのがわかります。

俯瞰的に眺められた千本鳥居

写真:乾口 達司

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こちらは別の角度から撮影したものですが、伏見稲荷大社のような朱塗りの鳥居ではないため、木々と同化しています。木々にかこまれた立里荒神社ならではの光景ですよ。

千本鳥居から眺められる光景

千本鳥居から眺められる光景

写真:乾口 達司

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千本鳥居を登っていくと、つづら折りの一角にご覧のような樹木の切り株を目にすることが出来ます。切り株にはひさしがかけられ、お酒などがお供えされています。ここからは切り株も信仰の対象として崇められていることがうかがえます。山川草木、すべてに神々が宿っている。そんなことを思わせる光景です。

千本鳥居から眺められる光景

写真:乾口 達司

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一方、面白いのは、千本鳥居と平行するように、写真のケーブルが走っていること。もちろん、たくさんの重たい荷物を本殿まで自動で運ぶために設けられたものですが、鳥居のような伝統的なものと現代的なものとが共存しているのも、立里荒神社の特徴であるといえるでしょう。

千本鳥居から眺められる光景

写真:乾口 達司

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千本鳥居に沿って索道まで敷かれているというと、本殿までの参道がきついのではないかといった印象を持つ方もいらっしゃるでしょうが、ご安心あれ。登り口には木の杖も用意されています。足腰に自信のない方は杖を利用して参拝しましょう。

雄大な景色を眺めよう!どこまでも連なる山々

雄大な景色を眺めよう!どこまでも連なる山々

写真:乾口 達司

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立里荒神社のもう一つの魅力は、境内から眺められる絶景!正面に連なる山々は奈良県の屋台骨というべき大峰山系で、山上ヶ岳や稲村ヶ岳など、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている修験道の聖地を一望することが出来ます。写真には写っていませんが、左手にははるか遠く奈良盆地まで見渡せますが、このように見ると、立里荒神社がいかに山深いところに鎮座しているかがおわかりになるでしょうか?

雄大な景色を眺めよう!どこまでも連なる山々

写真:乾口 達司

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山々にとりかこまれた地に鎮座する立里荒神社からは、運が良ければ、早朝、果てしなく広がる雲海を見ることが出来ます。雲海は山深い野迫川村ではしばしば見られる季節の風物詩ですが、しかし、早朝にこんな山深いところまでわざわざ行けないじゃないの。そんな不満を持つ方もいらっしゃるでしょう。実は立里荒神社には参籠所が設けられているので、宿泊者は境内から雲海を望むことも可能なのです。2017年現在、お1人さま1泊2食付きで7000円。興味のある方は社務所までお問い合わせください。

おわりに

立里荒神社がいかに神秘的で、従来の奈良観光にはない新たな魅力を秘めたスポットであるか、おわかりいただけたでしょうか。山深い野迫川村の山中に鎮座している手前、お車以外のアクセス方法はなかなか困難ですが、南海高野線・高野山駅からだとバスも出ているため、高野山に立ち寄った後、足をのばしてみてはいかがでしょうか。伏見稲荷大社とはまた違った立里荒神社の千本鳥居をぜひご自身でご堪能ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/04 訪問

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