鬼怒川の渓谷美と森林浴の散策路!栃木県日光市「龍王峡」

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鬼怒川の渓谷美と森林浴の散策路!栃木県日光市「龍王峡」

鬼怒川の渓谷美と森林浴の散策路!栃木県日光市「龍王峡」

更新日:2017/06/14 11:46

やまと ふみよしのプロフィール写真 やまと ふみよし アクティブシニアの旅行ガイド

龍王峡は、中新世の海底火山の噴火による火山岩が造山運動により隆起し、鬼怒川により浸食された渓谷。渓谷内の五龍王神社と、激しく蛇行した渓谷が龍のように見えるため名が付けられました。

会津鬼怒川線の龍王峡駅から川治湯元駅までの約6キロに自然探究路が設置されています。深い緑と支流から流れ落ちる滝、柱状節理や五光岩などの奇岩や鬼怒川と川治の両方の温泉の守護神・五龍王神社など、随所に見所がある散策路です。

鬼怒川・川治温泉の守護神「五龍王神社」と落差20メートルの「虹見の滝」

鬼怒川・川治温泉の守護神「五龍王神社」と落差20メートルの「虹見の滝」

写真:やまと ふみよし

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野岩鉄道会津鬼怒川線・龍王峡駅前には、大型バスにも対応する無料の駐車場があります。その周辺には数軒の食堂があり、中央付近の鬼怒川に面した五龍王神社の鳥居が自然探究路の入り口です。散策路を鬼怒川に向かって降りていくと「虹見の滝」の水が落ちる音が聞こえます。高原山が源流の野沢が落ちる滝の落差は約20メートル、晴れた日には滝のしぶきで虹が掛ります。

入り組んだ岸壁に滝と並ぶように建つのが「五龍王神社」。小さな祠が覆堂に守られています。その昔、神社は鶏頂山の山麓にある弁天沼のほとりにありました。沼の主の大蛇が人に危害を加えたため、龍王神を祀ったと伝わっています。その後、龍王神は数々の人手を渡り、虹見の滝に並ぶ断崖に祀られました。神社と真近に滝が落ちる断崖は厳粛な雰囲気に包まれています。

鬼怒川・川治温泉の守護神「五龍王神社」と落差20メートルの「虹見の滝」

写真:やまと ふみよし

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「五龍王神社」の御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)。雲を呼び、雨を降らせ、降った雨を地に蓄えさせ、適量を湧き出させる神。神像の龍王像と神祭は、鬼怒川と川治温泉の守護神にふさわしい神社です。

鬼怒川・川治温泉の守護神「五龍王神社」と落差20メートルの「虹見の滝」

写真:やまと ふみよし

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対岸に渡る「虹見の橋」から見る、「虹見の滝」と「五龍王神社」。神社が立つ断崖は、カクテルを計量するメジャーカップのような形をしていて、数か所の亀裂があり今にも崩れそう。

激しく暴れる上流と穏やかな下流!鬼怒川の2つの顔が見える「虹見の橋」

激しく暴れる上流と穏やかな下流!鬼怒川の2つの顔が見える「虹見の橋」

写真:やまと ふみよし

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龍王峡は2200万年前の中新世に起きた海底火山の噴火によって噴出した火山岩が造山運動によって隆起し、鬼怒川によって浸食された渓谷。約2キロの渓谷は上流から、紫色の安山岩の「紫龍狭」、その上に火山灰が積もり青い岩肌の「青龍狭」、更に流紋岩に覆われた「白龍峡」と様々な渓谷美を見ることが出来ます。渓谷の終点となる「虹見の橋」は激しい流れと、穏やかに流れる姿に変えた2つの鬼怒川が見られるビューポイント。

激しく暴れる上流と穏やかな下流!鬼怒川の2つの顔が見える「虹見の橋」

写真:やまと ふみよし

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「虹見の橋」から見る鬼怒川の上流は白く見える流紋岩の絶壁。この先、渓谷はさらに狭まり、荒々しい川の流れはまさに鬼怒川。

激しく暴れる上流と穏やかな下流!鬼怒川の2つの顔が見える「虹見の橋」

写真:やまと ふみよし

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下流は穏やかな鬼怒川に姿を変えます。右の絶壁に真横に亀裂が入った「流紋岩の割目」が見えます。

昔の川底沿いに作られた自然探究路!「竪琴の滝」や「かめ穴」も必見

昔の川底沿いに作られた自然探究路!「竪琴の滝」や「かめ穴」も必見

写真:やまと ふみよし

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散策路は昔の鬼怒川の川底沿いに作られています。現在の水面は更に浸食が進み、10〜15メートル下がっています。虹見の滝のすぐ上流に、幾重にも別れ水筋が特徴の「竪琴の滝」があります。落差は5メートルほどですが、水筋が曲線を描くしなやかな滝です。

虹見の橋〜むささび橋の間は白い流紋岩の「白龍峡」。白い絶壁とコバルトブルーの鬼怒川は緑の森と相まって美しい風景が広がっています。渓谷には、流れてきた石によって円形に浸食された「かめ穴」や、水平に亀裂が入った「流紋岩の割目」などの珍しい地質が見られます。

昔の川底沿いに作られた自然探究路!「竪琴の滝」や「かめ穴」も必見

写真:やまと ふみよし

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「かめ穴」は川底の頃、上流から流れてきた石によってまん丸に浸食された穴。龍王峡ではあちらこちらで見られます。

昔の川底沿いに作られた自然探究路!「竪琴の滝」や「かめ穴」も必見

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「流紋岩の割目」は“溶岩が急激に冷えてできた割目”、“隆起運動で出来た割目”と2つの説があります。割目に沿って地下水が流れ、鬼怒川温泉ではこの割目から温泉が湧出ることもあります。

青い絶壁の「青龍峡」柱状節理、五光岩、兎はねと見所だらけ

青い絶壁の「青龍峡」柱状節理、五光岩、兎はねと見所だらけ

写真:やまと ふみよし

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散策路は白龍峡から火山灰(緑色凝灰岩)が堆積し、青い断崖の「青龍峡」に入ります。川幅は狭まり、渓谷はより深く浸食され、川の流れも激しくなります。初めの見どころは人の手で削ったように6角形や5角形の柱が規則正しく垂直に立つ「柱状節理」で、散策路の山側に現れます。

次は、直径約10メートルの岩塊の「五光岩」。この岩は、「かめ穴」と同様に、岩の柔らかい部分が浸食され、アーチ状になっています。穴にたまった水が日の光で5色に変わることから名が付けられましたが、散策路からはアーチの上部しか見えません。この他、青龍峡の渓谷美が堪能できる「大観」や、渓谷が最も狭まり、うさぎが渡れるほどの「兎はね」などがあり、龍王峡のメインスポットです。

青い絶壁の「青龍峡」柱状節理、五光岩、兎はねと見所だらけ

写真:やまと ふみよし

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龍王峡で見られる「柱状節理」は、規模は小さいですが自然が造った芸術品です。

青い絶壁の「青龍峡」柱状節理、五光岩、兎はねと見所だらけ

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「大観」にはテーブルとベンチがあり、散策のお休みポイントになっています。ベンチに座り、森の緑と鬼怒川が流れる音の中で渓谷をゆっくりと堪能できます。また、お弁当を持っていけば絶好の昼食ポイント。

龍王峡の基盤・安山岩の紫龍峡!渓谷の始まりは緩やかな流れ

龍王峡の基盤・安山岩の紫龍峡!渓谷の始まりは緩やかな流れ

写真:やまと ふみよし

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渓谷が最も狭まった「兎はね」を過ぎると渓谷の色が青から紫に変わります。紫龍峡は白龍峡、青龍峡と3つに分けられた龍王峡の基盤となる安山岩の渓谷。わずか2キロの渓谷で様々な姿が見られます。渓谷の始まりの鬼怒川の流れも穏やか、この後、荒れ狂い、谷を削り岩に穴を開けます。この先、鬼怒川は、大きく蛇行し広い川幅で白岩半島を包むように流れ、また別な姿を見せてくれます。

自然探究路はこの先も続きますが、龍王峡の渓谷美を楽しむ散策はここが折り返し地点。この後は、むささび橋まで戻り、橋を渡り、鬼怒川の対岸を散策しながら戻ります。

龍王峡の基盤・安山岩の紫龍峡!渓谷の始まりは緩やかな流れ

写真:やまと ふみよし

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白岩半島の根元にあるベンチ。紫の渓谷を見ながらひと休み。

龍王峡の基盤・安山岩の紫龍峡!渓谷の始まりは緩やかな流れ

写真:やまと ふみよし

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白岩半島の突端の鬼怒川は広い川幅に川原が広がっています。渓谷では鬼怒川の流れに触れることが出来ませんでしたが、ここでは川遊びもできます。

自然探究路は龍王峡駅から川治湯元温泉まで約6キロ!体力に合わせて散策を

龍王峡の自然探究路は、会津鬼怒川線・龍王峡駅から川治湯本駅まで全長約6キロの散策コースです。今回紹介したのは、五龍王神社から白龍峡、青龍峡、紫龍峡の3つの渓谷を散策し、白岩半島で折り返す約4キロの周遊コースです。

この他、虹見の橋からむささび橋を渡り対岸を散策する約3キロの周遊コースや、自然探求路の全線を歩き、川治温泉の「薬師の湯」で締める約6キロのコースなど体力に合わせた散策が楽しめます。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/11 訪問

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