更新日:2014/02/10 15:51
写真:SHIZUKO
地図を見る城崎温泉には7つの外湯があります。駅に近い方から『さとの湯』『地蔵湯』『柳湯』『一の湯』『御所の湯』『まんだら湯』『鴻の湯』。「なんだ、たった7つか…」なんて思われるかもしれませんが、それぞれに個性のある外湯はどれも魅力的。なので7つの外湯すべてを楽しむには、かなり体力が必要です。でも、チャレンジする価値は充分です。
城崎温泉の外湯巡りには、ただ単にお湯を楽しむだけじゃなく、とってもドキドキするイベントがあります。それは、『一番札』。外湯の開場時に、先頭に並んでいた人に一番札が渡されるんです。
多くの人が集まる有名温泉地で、この一番札を手に入れられるのは、男女各7人だけ(それぞれ休湯日があるので、7つの外湯が空いている場合の最大数)。これって、かなりドキドキの楽しいチャレンジです。朝7時に開場するのは「鴻の湯」「地蔵湯」「一の湯」「御所の湯」。ちょっと早めに起きて、15分前には目的の外湯に行ってみましょう。「柳湯」「まんだら湯」は15時開場。城崎駅に一番近い「さとの湯」は13時開場ですから、日帰りの方でも、一番札を手にするチャンスはあります。いかがですか!
写真:SHIZUKO
地図を見る駅そばの『さとの湯』は、とっても広い温泉。3階にある展望露天風呂をメインにハーブの香りも素敵なトルコ風のハマムやミストサウナなど、開放的でスタイリッシュ。駅通りの突当り、地蔵湯橋を渡ると『地蔵湯』。「衆生救いの湯」として地元の方も多く通うお風呂。『柳湯』は「子授けの湯」とされる、7つの中で一番こじんまりとした温泉。洞窟風呂が自慢の『一の湯』(写真)は「開運・招福の湯」。『御所の湯』は「美人の湯」。『まんだら湯』こそが、城崎温泉の発祥の地。「一生一願の湯」と言われ、717年、温泉寺開祖道智上人の曼陀羅一千日祈願によって湧き出た湯と言われています。『鴻の湯』は温泉街の一番奥に位置し、とても静か。「幸せを招く湯」とされ、庭園露天風呂がお勧め。コウノトリが足の傷を癒したことから名づけられた温泉です。
写真:SHIZUKO
地図を見る時間と体力があれば、ご自身で7つの外湯の味わい比べをすることが一番なのですが、なかなかそうもいかない方に、最もおすすめの湯は『御所の湯』。不思議なくらい透明なお湯につかると、お肌はすべすべ。お風呂全体に漂う清潔感がとても気持ちいい温泉です。地元の方に「お勧めの外湯は?」と聞くと、異口同音に御所の湯を挙げられるほどです。
木造の立派な門構えも見ごたえあり。ぜひ、行ってみていただきたいお風呂です。
写真:SHIZUKO
地図を見るもともと城崎温泉は外湯を楽しむ温泉地ですが、最近は内湯を持つ旅館がほとんど。そんな今でも、旅館の浴衣に着替えた人たちが、カラコロと下駄の音を響かせて、外湯をめぐる風情が城崎温泉の象徴です。外湯の下足番の方々は、お風呂上がりの客の浴衣を見るやいなや、即座に、入場時に客から預かった旅館の名前入りの下駄を玄関に用意してくれます。そんな名人芸も外湯の楽しみ。
さて、今回泊まったのは、『大江戸温泉物語 きのさき』。関西では格安旅館というと『湯快リゾート』が有名ですが、こちらは東京からやってきた格安旅館チェーン。城崎温泉の中で、唯一、夕・朝食にバイキング制を取っているリゾートホテルです。
このホテルの女子人気を生む心憎いサービスが、ネイル無料貸し出し。
足湯に浸かったり、温泉に入っていると意外と気になる足の爪。普段はネイルしない人も、ついついおしゃれしたくなる女心のど真ん中に直球です。こんなちょっとした演出が、リピーターを生むんですね。太陽光マジックで、アートな足湯写真も撮れました!
城崎温泉の代表的な楽しみは、外湯巡りですが、冬には『カニ王国』として多くの人に人気の温泉。夏は、浴衣でぶらりと柳並木の川沿いで夕涼み。ソフトクリーム屋さんもたくさんあり、温泉で火照った身体を気持ちよく冷やしてくれます。旅館に泊まれば、外湯巡りがただになるパスポートをいただけるので、ゆったり一泊して、ぜひ、全外湯を制覇してくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
SHIZUKO
中学生のころから、一人でウロウロ。大学生になってからもあちこちをウロウロ。仕事が忙しくても、暇を見つけてはウロウロ。旅で出会った人、モノ、風景が、自分を育ててくれたと感謝しています。そんな瞬間や経験を…
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