写真:木村 優光
地図を見る東急多摩川線沼部駅から東へ歩くこと約5分、満開の桜が坂道を覆いかぶさるエリアに出くわします。ここは「桜坂」と呼ばれる場所で、福山雅治さんの名曲「桜坂」の舞台となった場所として知られます。桜が咲く季節に訪問すれば一目瞭然ですが、それ以外の季節に訪問してもわかるように、坂の入口には写真のように貫禄ある「桜坂」の案内板が置かれています。
そんな「桜坂」の桜は、大正時代に植えられたソメイヨシノで、現在ではかなり背が高くなっています。坂下から坂上までの約100mをきれいな間隔で植えられた様子は遠くからでも目立ちます。「桜坂」自体、元は旧中原街道の切通しで、当時の坂名は「沼部の大坂」と呼ばれるほど、勾配が非常にきつかったようです。当時は荷車や旅承認の往来で賑わっていました。
そして、当時は坂の下に六郷用水が流れていましたが、現在は埋められてしまいました。その名残として、「桜坂」の西端付近には「六郷用水の跡」として、自然の湧き水が水車を回す光景を見ることができますよ。
写真:木村 優光
地図を見る「桜坂」はその名の通り、東京都内の坂の一部に数えられています。そのため、坂下側だけでなく坂上側にも立派な案内板が設けられています。桜並木全体を含めて写真を撮るのであれば、写真のように坂上側の案内板からのほうが全体像もつかめてイメージが付きやすいでしょう。逆に、坂であることを強調するは坂下側から撮ると良いでしょう。
写真:木村 優光
地図を見る坂だけ見ればごく普通の桜並木ですが、この「桜坂」で特徴的なのが、真っ赤な欄干が特徴的な歩道橋。「桜橋」と呼ばれるこの歩道橋にアクセスするには車道を歩かずに、車道の両脇道を進みましょう。坂下からですと階段、坂上からですとそのまま平坦な道でアクセスができます。
写真:木村 優光
地図を見る実際に「桜橋」までアクセスしてみると、真下には車が走り抜ける「桜坂」が見え、それらを覆い囲むように桜の木が植えられています。下の車道までは約5mある関係で、「桜橋」の周囲はちょうど桜の花が群がって咲く高さとなります。そのため、満開の桜の中を空中散策しているかのよう!
こんな「桜橋」の上から「桜坂」を行き交う車の様子をしばらく見ていると、どこからともなく福山雅治さんの「桜坂」のメロディーが聞こえてきそうな気分になりますね。大都会でもない、のどかな風景でもない、周囲は静かな住宅街に囲まれた「桜坂」だからこそ、曲の魅力を十分に引き出している、といえるのかもしれません。
写真:木村 優光
地図を見る「桜坂」を通る車道沿いにはガードレールなどによって隔たれた歩道はありませんが、車の通行を気を付けながら道路脇の白線の端を歩くことができます。坂上側から真っ赤な「桜橋」をメインに満開の桜並木を従える「桜坂」は必見!
「桜坂」は緩やかなカーブ状になっていますので、道路脇の白線の端からでも十分綺麗に見ることができます。そのため、白線より車道側に乗り出した状態で見たり写真を撮らないようにしましょう。知らないうちに車と接触する恐れがありますので。
写真:木村 優光
地図を見る「桜坂」の坂下から沼部駅方面へ行き途中で右折すると、写真のような小さな水車が設けられた場所があります。ここは「六郷用水」の名残を今に残す場所で、とても風情ある場所!周囲は閑静な住宅街ですが、この場所だけ時代に取り残されたかのような光景は必見です!
用水沿いには「桜坂」に負けじと桜並木が続いていて、桜が咲く季節はものの見事にピンクのトンネルと化します。水車の横には遅咲きの紅梅が咲き、どこか小さな庭園にいるかのような雰囲気にさせてくれます。なお、塀の向こうに見える和建築は、東光院というお寺です。
写真:木村 優光
地図を見る桜並木と用水が並行した道路をさらに北へ進むと、写真のように「東京の名湧水57選」と表示された木板が掲げられています。実はこの「旧六郷用水」は、自然の湧水が集まった用水なのです!そのため、とてもきれいな水がゆっくりと流れ、鯉などが穏やかに泳ぐ姿を見ることができます。
ここが都心であることをすっかり忘れてしまいそうな気分になるため、普段の疲れを癒せるかもしれませんね。「桜坂」の最寄り駅は東急多摩川線沼部駅ですが、この用水をさらに北へアクセスすれば東急東横線や東急目黒線が合流する多摩川駅となります。こんな風景を見ながら、多摩川駅までゆっくりと歩くのもオススメしますよ。
住所:東京都大田区田園調布本町19-1
電話番号:03-3726-4303
アクセス:東急多摩川線沼部駅より徒歩約5分
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/2更新)
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