「雪見ろうそく」と「源泉かけ流し」会津藩から続く旅館「向瀧」とは!?

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「雪見ろうそく」と「源泉かけ流し」会津藩から続く旅館「向瀧」とは!?

「雪見ろうそく」と「源泉かけ流し」会津藩から続く旅館「向瀧」とは!?

更新日:2014/01/14 11:59

acoのプロフィール写真 aco

江戸時代より会津藩指定の温泉宿として愛されてきた「向瀧」。皇族も投宿する由緒ある宿ながらも、堅苦しくないおもてなしが魅力です。この時期、冬の一大イベントといえるのが「雪見ろうそく」。雪に埋もれた宿の庭に約80本のろうそくが毎夜灯り、見る人に温かく柔かな気持ちを届けてくれます。会津藩が保養所にも使った「源泉かけ流しの名湯」に浸かって心まで潤う。ニッポンの冬を五感で堪能できる至福の宿をご案内します!

国の有形文化財・第一号の宿「向瀧(むかいたき)」の建築美

国の有形文化財・第一号の宿「向瀧(むかいたき)」の建築美

写真:aco

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福島県、会津東山温泉にある温泉旅館「向瀧」は、会津藩の指定保養所だった明治時代から『きつね湯』とよばれる自然湧出の自家源泉を今も守り続ける由緒ある温泉旅館。
昭和に入って、今の「向瀧」の木造建築が施されたそうですが、国の有形文化財として登録された木造建築は、雪の中でひと際その歴史を守り続ける力強さを際立たせます。
皇族が泊まられたり、国際的なサミットが行われたりと、由緒ある行事が行われた「向瀧」ですが、客室数は大小様々全て異なる設計で24部屋と、大きすぎず丁度いいとても居心地よく寛げる宿なのです。その凝った建築設計から宿泊客同士が部屋の扉の前で顔を合わすことも少なく、客室と温泉を結ぶ数寄屋造りの長い回廊からは、中庭の「雪見ろうそく」を一人静かに眺めることもできます。
「向瀧」には、シンシンと雪の降る福島・会津ならではの静寂な冬の時間が広がっています。

中庭に、静かに灯る幻想的な「雪見ろうそく」

中庭に、静かに灯る幻想的な「雪見ろうそく」

写真:aco

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一年を通して、四季折々の美しい景色が楽しめる「向瀧」ですが、冬のこの時期、中庭で毎夜催される「雪見ろうそく」は「向瀧」でしか体験できない幻想的な雪の行事。
日が暮れる前から、何時間もかけて宿の方々が中庭の雪をきれいに整え、ひとつずつ丁寧に点灯していくろうそくは、日没の時に合わせてゆらりゆらりと柔らかい灯りを放ち、白い雪と同じような純粋な気持ちを見る人の心へと届けてくれます。
約80本もの「雪見ろうそく」は、斜面のある中庭の上から下の池まで続き、客室の窓からは月と「雪見ろうそく」が一体化した美しい眺めが、長い回廊のような廊下からは白い雪に灯火がほんのり映し出される幻想的な眺めが、見る角度によって異なる情緒ある風景を楽しむことができます。
毎年12月末から3月頃まで催される「雪見ろうそく」ですが、今シーズンは、2013年12月21日から2014年3月1日まで。悪天候でない限り日没後の数時間催される予定ですので、ぜひ中庭に面したお部屋に宿泊して、窓からの幻想的な眺めと、廊下からの壮大な眺めの両方楽しんでみてはいかがでしょうか。

自然湧出の自家源泉!向瀧の温泉で心までぽっかぽか!

自然湧出の自家源泉!向瀧の温泉で心までぽっかぽか!

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会津藩上級武士の保養所として利用されていた「向瀧」の湯は、会津藩から譲り受け、その癒し湯の恵みを大切に守ってきた自然湧出の自家源泉で、源泉かけ流しが今も続いています。
温泉風呂の数が豊富なのにも、またびっくり!
自然湧出の自家源泉から、動力を一切使わないで溜めた熱めの自然温泉“きつね湯”
大きな窓から外の空気が入り、露天風呂のような感覚で温泉浴が楽しめる“ぬるめのさるの湯”
貸切でのんびりゆったり浸かる3つの貸切湯と、どの湯も予約など必要なく24時間楽しむことができます。
無色透明の新鮮な源泉100%の湯は、肌に吸い付くようになめらかで、非常によく温まりいつまでもぽかぽかした温もりが続きます。

お湯の流れ口に咲く、珍しい「湯の華」

お湯の流れ口に咲く、珍しい「湯の華」

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中でも、きつね湯のお湯の流れ口には、温泉の成分である“ナトリウム・カルシウム”が結晶となって湯の華を咲かせています!
熱いお湯が苦手な方も、大変珍しい温泉遺産にも認定されたお湯の結晶ですから、ぜひ見るだけでもこのきつね湯に寄ってみてください。
どのお風呂も、昔ながらのたたずまいを今に引き継いでいて、美しい白御影石による六角形の湯船をはじめ、大理石をくりぬいて造られた今では作ることができない歴史ある洗面台、そしてお風呂の天井には、それぞれの湯の名前にちなんだ彫刻を見ることができます。
その天井の彫刻は国内産ヒル石に彫ったもので、水分を吸収し湯気のしたたりを防ぐ特徴がある石だそうです。
お湯に浸かる人を配慮した工夫や、歴史を感じさせる様々な光景に、思わず見ているだけでもほほぉー!と感嘆の声がこぼれてしまうほどです。

地産地消の食材を使った、会津の冬の郷土料理

地産地消の食材を使った、会津の冬の郷土料理

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料理の美味しい宿としても数々のメディアに取り上げられている「向瀧」。四季折々の地産地消の食材を使った会津の郷土料理は、決して派手なものではないですが、化学調味料なども一切使わない拘りの優しい味わいが楽しみです。
この時期は冬の献立で、向瀧限定のお酒「美酒佳肴」とその甘酒から始まり、会津の冬の保存食「にしんの山椒漬け」、会津のお祝いごとなどには欠かせない、銀杏や人参などの野菜を貝柱からとった出汁で煮た「こづゆ」など、雪国・会津ならではの温かさを感じさせる郷土料理が並びます!
この「美酒佳肴(びしゅかこう)」は、野口英世博士が宿泊したその昔、感動した純米酒で、ラベルには本人直筆の文字と名前が書かれている銘酒。食事と一緒に味わうこの純米酒、たくさんの料理の中でも、会津藩直伝「鯉の甘煮」は、江戸時代から伝わる伝承の逸品でお酒との相性も抜群です!鯉は山国・会津において貴重な高タンパク源として殿様のご馳走と言われてきた伝統料理で向瀧の名物料理。大きなお椀いっぱいに出てきますので、食べきれない時は真空パックにして持ち帰らせてくれる嬉しいおもてなしサービスがあります。遠慮なく持ち帰りもお願いしてみてくださいね。

福島県会津の銘旅館「向瀧」の冬を存分に楽しみましょう

幻想的な雪見ろうそく、自然湧出の源泉かけ流しの湯、会津の郷土料理と、冬の時期の向瀧ならではの魅力をご案内しましたが、お出かけには列車の旅をおすすめします。JR・会津若松駅が最寄の駅となりますが、その車窓からは、雪景色の見事な会津磐梯山が眺められます!
クルマでもアクセスできますが、雪の多い地域ですのでくれぐれも交通情報に気を付けてお出かけくださいね。
(雪見ろうそく等の開催時間や詳細はMEMOのリンク先よりご確認ください。気象状況によっては行われない場合もあります)

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/02/19−2012/02/20 訪問

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