大阪をスローに走って100年「チン電」阪堺電気軌道の撮影スポットガイド

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大阪をスローに走って100年「チン電」阪堺電気軌道の撮影スポットガイド

大阪をスローに走って100年「チン電」阪堺電気軌道の撮影スポットガイド

更新日:2017/06/19 17:33

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

大阪府の天王寺と堺の間を走る路面電車「阪堺電気軌道」は1911年の開業以来「チン電」の愛称で地元の人たちに親しまれています。古い鉄橋や、パワースポットの住吉大社の前や南海電鉄高野線との立体交差などをスローに走るチン電はとてもフォトジェニック!大阪を代表する観光スポットとの競演も撮影できます。大阪をスローに走って100年。魅力ある「チン電」の撮影スポットをご紹介します。

近代土木遺産の「大和川橋梁」

近代土木遺産の「大和川橋梁」

写真:モノホシ ダン

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阪堺電気軌道には「阪堺線」と「上町線」の2つの路線があります。2つ合わせた路線距離(営業キロ)は約18kmです。堺市側の起点駅は「浜寺駅前」停留所で「住吉」停留所で阪堺線と上町線に分岐します。阪堺線の終着駅は「恵美須町」停留所で、上町線の起点駅は「天王寺駅前」停留所です。

なお浜寺駅前停留所から天王寺駅前停留所に直通する電車はありますが、恵美須町停留所に直通する電車はありません。すべて阪堺線の「我孫子道」停留所で乗り換えとなります。路線図など詳しくは関連MEMOをご覧下さい。

ここからは撮影スポットのご紹介に移りたいと思います。まずは大阪市と堺市の境界である大和川に架かる阪堺線の「大和川橋梁」をご紹介します。この橋は阪堺電気軌道の創業時の1911年製で、全長198mのプレートガーター橋です。さらに橋を支える橋脚は珍しい鉄管柱で、近代土木遺産に選定されています。撮影ポイントは大和川停留所を降りてすぐです。

近代土木遺産の「大和川橋梁」

写真:モノホシ ダン

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鉄橋は赤錆色をしていて、横河橋梁製作所(現在の横河ブリッジ)の設計施工です。可愛らしいチンチン電車が渡るには立派すぎるほどの橋です。

近代土木遺産の「大和川橋梁」

写真:モノホシ ダン

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大和川停留所のホームからも撮ってみましょう。阪堺電気軌道の広告電車はラッピングではなくすべて塗装です。「ボディ広告」は1年間と2年間があって掲出料は1年間の場合、約230万円(税別)です。ほかに型紙代が約13万円(税別)必要です。写真は白浜のアドベンチャーワールドの広告電車です。

パワースポット「住吉鳥居前」停留所

パワースポット「住吉鳥居前」停留所

写真:モノホシ ダン

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続いては約1800年の歴史を持つ「住吉大社」の大鳥居とのコラボです。撮影ポイントは阪堺線の「住吉鳥居前」停留所を降りてすぐです。車がいっしょに写りこまないようにタイミングを計って撮影しましょう。電車の本数が割とあるので1本逃しても焦らず機会を待ちましょう。

パワースポット「住吉鳥居前」停留所

写真:モノホシ ダン

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停留所から少し北へ上がったところに大きな時計塔があります。住吉ライオンズクラブがチャーターナイト25周年記念として奉納し、1986年に建立されたものです。ここでも写真を撮ってみましょう。

パワースポット「住吉鳥居前」停留所

写真:モノホシ ダン

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住吉大社前までやってきたら、せっかくですから住吉大社へお参りしましょう。関西では「すみよっさん」と親しまれている住吉大社は全国で約2300ある住吉神社の総本社であり、初詣には毎年約200万人もの初詣客で賑わいます。

写真の反り橋の「太鼓橋」は住吉大社の象徴として有名で、慶長年間に淀君が奉納したものであると言われています。昔は、この橋の近くに海岸線があり波が打ち寄せていました。ちなみに住吉大社は海の神様をお祀りしています。

南海電鉄高野線との立体交差「神ノ木」停留所

南海電鉄高野線との立体交差「神ノ木」停留所

写真:モノホシ ダン

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さらにおすすめの撮影スポットが南海電鉄高野線との立体交差がある上町線「神ノ木」停留所です。ここはチンチン電車が南海高野線をオーバークロスする形になります。撮影ポイントは停留所を降りて階段を下って高野線の住吉東駅が見えるすぐのところです。

南海電鉄高野線との立体交差「神ノ木」停留所

写真:モノホシ ダン

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タイミングがよけれはチンチン電車と高野線のコラボを撮影することができます。どちらも割と運行本数がありますので、辛抱強くチャンスを待ちましょう。

チン電と大阪二大タワーの競演

チン電と大阪二大タワーの競演

写真:モノホシ ダン

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ラストは大阪の2大タワーの「あべのハルカス」と「通天閣」とチン電とのそれぞれのコラボをご紹介します。あべのハルカスとの撮影ポイントは上町線の「松虫」停留所を降りてすぐのところです。ここは線路の形状が右カーブになっていてチンチン電車とあべのハルカスを上手に収めることができます。

チン電と大阪二大タワーの競演

写真:モノホシ ダン

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「通天閣」とのコラボでは、阪堺線の「東粉浜」停留所がおすすめの撮影スポットです。場所は東粉浜停留所を降りて、恵美須町方面に少し歩いたところです。できればズームレンズを使って遠くからやってくるチンチン電車を狙ったほうが通天閣を大きく写すことができます。

阪堺電気軌道の名物車両やお得なチケットをご紹介

阪堺電気軌道の名物車両やお得なチケットをご紹介

写真:モノホシ ダン

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最後に阪堺電気軌道の名物車両をご紹介したいと思います。2017年現在、阪堺電気軌道には約40両弱の車両がありますが、その中で最古参なのが写真の「モ161形」電車です。

1923年(昭和6年)に導入された車両で、日本で定期運用されている電車としても日本最古のものです。ただし冷房装置を搭載していないために、気温が上がる夏場は運用から外されています。運転可能な同型車は全部で4両あります。なお阪堺電気軌道ではチンチン電車の「貸切」もできます。料金は税込みで55200円、時間は約2時間です。

車両は新型車の「モ701形」が基本で、ほかの車両を指定する場合は追加料金が発生することがあります。歓送迎会、同窓会、クリスマスパーティーなどにおすすめです。備品としてテーブルやマイク、クーラーボックス、ゴミ箱がついています。飲み物や食べ物の持ち込みは自由です。乗車可能人数は約35名です。詳しくは関連MEMOをご覧下さい。

阪堺電気軌道の名物車両やお得なチケットをご紹介

写真:モノホシ ダン

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対して、最新型車両としてはLRT(ライトレール)が3編成導入されています。この超低床車両は2013年から運行されていて「堺トラム」という愛称がついています。車内は堺市ゆかりの千利休を意識した和風テイストになっていて簾カーテンや木目柄など木材が多様に使われていて乗るだけで楽しい電車です。

ところで、チンチン電車の撮影ではお得な「1日乗車券」がおすすめです。料金は600円で3回乗り降りすれば元がとれるようになっています(1回乗車の運賃は210円)。なおICカードの「ピタパ」も使えます。こちらもスマートな乗降が可能でおすすめです。

一日乗車券を使って観光も楽しみたい

いかがでしたか。今回は一日乗車券を使ってチン電の撮影スポットだけのご案内でしたが、もちろん観光にも広く使えます。阪堺線の恵美須町停留所からは「通天閣」が、上町線の天王寺駅前停留所からは「あべのハルカスへ」のアクセスがそれぞれ便利です。

阪堺線の御陵前停留所からは千利休が茶道の修行を行なった「南宗寺」が近いです。また南宗寺には大阪夏の陣にまつわる謎を秘めた徳川家康のお墓もあります。同じく阪堺線の宿院停留所からは千利休や与謝野晶子を記念して建てられたミュージアム「さかい利晶の杜」も見逃せません。一日乗車券を有効に使って色々なパターンの観光を楽しんでみましょう。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/23−2017/06/10 訪問

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