写真:モノホシ ダン
地図を見る「なみはや大橋」が完成したのは1995年(平成7年)2月です。総工費は約217億円で、開通当初は有料橋でした。料金所は、上り坂の途中の平坦な部分に設けられていました。その後、2014年(平成26年)4月に、橋の管理者の大阪市道路公社の解散にともない無料で通行できるようになりました。
橋の東側には歩道があり歩いて渡ることもできます。対岸の港区側までは徒歩で約30分です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るベタ踏み坂ふうに見えるのは大正区側の入口です。この「なみはや大橋」の中央部の高さは水面から約45mで、勾配は約6.9%です。これは100メートル進むと約6.9m上がるということを意味しています。
本家ベタ踏み坂の「江島大橋」の勾配は最もきついところで約6.1%ですので、本家を超える急勾配ということになりますね。
写真:モノホシ ダン
地図を見る下から眺めるだけでなく、さらに「なみはや大橋」のスゴさを実感するためには歩いて渡ることをおすすめします。写真は大正区側の歩道の入り口です。原付バイクは進入禁止です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る橋の最初の部分は写真のように緩やかな感じで上って行きます。なみはや大橋の構造は桁橋で、途中でS字カーブを描く複雑な構造です。橋の中央支間は約250mで、桁橋としては日本最大級です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るしばらく歩いてゆくと橋の勾配が急にきつくなって来ます。まるで天に向かって上がってゆくような感じで、高いところが苦手な方は恐怖を覚えるかも知れません。歩道の欄干が思いのほか低いことも恐怖感を増幅させます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るただし景色のほうは絶景です。橋の中央部の最高点は高さ約45mで、15階建てのビルの高さに相当します。これは、なみはや大橋の架かる尻無川が水上交通の要衝であり大型船の通航が多く、水面からの高さを確保する必要があったからです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るなみはや大橋からは、大阪市内を流れる河川に架けられた他の長大橋も見ることができます。歩道を上り始めて最初に目に付くのが木津川に架かる総延長2400mのアーチ橋「新木津川大橋」。
1994年(平成6年)に完成したこの橋は、木津川河口のさらに南に位置する大正区と住之江区とを結んでいます。大正区側のアプローチ部分のみ用地の関係で、3段のらせん形式になっています。車道のほかに歩道も設けられていますので、なみはや大橋と同じく歩いて渡ることもできます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る橋の中央部付近からは、大正区の大正内港に架かる全長365mの「千歳橋」の勇姿が。完成は2003年(平成15年)で、鮮やかな青色に塗装されたこの橋は、アーチ橋とトラス橋が融合したブレースドリブアーチ橋と呼ばれる形式です。
橋の向こうには、高さ300mの日本一の高層ビル「あべのハルカス」を見ることもできます。橋のもっとも高いところから、スリル満点の絶景を楽しんでください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る千歳橋の架かる大正内港に注いでいるのが尻無川です。その尻無川には、台風などで押し寄せてくる大阪湾からの高潮を堰き止めるための「尻無川水門」(写真)があります。
近年では、2018年(平成30年)に、関西国際空港を水没させるなど、大阪府に大きな被害をもたらした台風21号の際も水門が閉じられ、押し寄せる高潮から大阪の街を守りました。
尻無川水門の頭上に、まるで巨大なUFOのように大きく見えているのは、「京セラドーム大阪」。東京ドーム、福岡ドームに次ぐ日本3番目のドーム球場で、プロ野球・パシフィック・リーグのオリックス・バファローズが本拠地としている球場です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る西側に目を転じると、赤色の塗装が鮮やかな全長982mの「港大橋」の威容が。1974年(昭和49年)に完成したこの橋は、世界最大級のゲルバートラス橋で、橋下を大型コンテナ船が航行できるよう、海面から桁下高が51mとなっています。
港大橋は、上下2層のダブルデッキ構造になっていて上部を阪神高速16号大阪港線が、下部を阪神高速4号湾岸線が通っています。橋の左手に見えているビルは、高さ256mの大阪府咲洲庁舎です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るほかに、なみはや大橋の西側の眺望としては、天保山の大観覧車と大阪港に架かる此花大橋、大阪市環境局の舞洲工場も見逃せません。
天保山大観覧車は、1997年(平成9年)に開業した高さ112.5m、直径は100mの観覧車で、完成当時は世界最大でした。約15分で一周し、生駒山、明石海峡大橋、関西国際空港、六甲山などを一望できます。また、翌日の天気予報に合わせ、ライトアップが変わるようになっているのも特徴です。
総延長1.7kmの「此花(このはな)大橋」は、1990年(平成2年)の完成で、自碇式モノケーブル吊橋。自碇式(じていしき)吊橋とは、アンカーブロックを用いずに、桁の両端でケーブルを固定する橋のことです。此花大橋には歩道があって、歩いて渡ることもできます。
大阪市環境局の舞洲(まいしま)工場の外観は、オーストリアの芸術家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏によりデザインされたもので、なみはや大橋からは、まるで、おとぎの国のような煙突部分を見ることができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに北を眺めると阪神高速5号湾岸線の「天保山大橋」(全長640m)が見えます。1990年(平成2年)完成のこの橋は、鳥が翼を広げたような斜張橋です。手前のループ橋は、天保山ジャンクション。
なみはや大橋からの眺望を見ていると、さながら橋のテーマパークのように感じられることでしょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見るなみはや大橋の最上部からの眺望を楽しんだら、歩道のスロープを下って、港区側に降りてみましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る港区側の歩道の入口付近には、「なみはや大橋」と書かれたオブジェが立っていて、記念撮影にもオススメです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るなみはや大橋の港区側の入口は、いきなり壁のような急傾斜になっています。これは、大正区側の入口のように料金所が設けられていなかったためです。なみはや大橋で、眺めるだけではなく歩道を歩いてみて、さらに橋のスゴさや景観の素晴らしさを実感してみてください。
住所:大阪府大阪市大正区鶴町4丁目
電話番号:06-6615-6818(大阪市建設局道路部橋梁課)
アクセス:大阪メトロ中央線「大阪港駅」6番出口から徒歩約30分。大阪シティバス「第三突堤前」停留所(港区側)、「鶴町二丁目」停留所(大正区側)から徒歩約10分。
車利用の場合は、周辺商業施設駐車場利用。
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/5更新)
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