写真:村井 マヤ
地図を見る山鹿灯籠まつりは、毎年8月15日、16日というお盆時期に行われる祭です。熊本県内外から多くの人が山鹿市に集まってきます。
熊本市内や近隣の町の方なら、日帰りしても良いかと思いますが、遠方から祭を目当てに訪れる場合は、やはり泊まりが必須です。余裕のある方は、2泊しても良いでしょう。1泊の場合は、「千人灯籠踊り」が必見ですので、16日泊をおススメします。
まずは、山鹿温泉郷にある宿泊先を予約し、「千人灯籠踊り」の観覧席が一般販売される7月上旬(2017年は7月4日より)にチケットの購入を済ませて「山鹿灯籠まつり」に臨めば準備万端です。
山鹿温泉郷の宿が取れなくても、山鹿温泉の奥座敷平山温泉に宿泊というのも1つの方法です。まつり期間は、平山温泉観光協会で臨時のシャトルバスを出してくれるので、予約の際に確認しましょう。
写真:村井 マヤ
地図を見る山鹿市内は、まつり期間中夕方からかなり混みあいます。熊本県内外どちらからの場合でも、遅くとも16時ころには山鹿市内に到着するようにしましょう。
山鹿市内の各イベント会場で、灯籠を掲げた灯籠踊りが行われますが、踊りが始まるのは18時くらいから。空いた時間で観光も楽しみましょう。宿泊の場合は、夕食を済ませてからの町歩きもおススメ。
ロマネスク風の洋館「山鹿灯籠民芸館」では、「山鹿灯籠」の歴史や灯籠師と呼ばれる灯籠制作者の巧みの技を堪能しましょう。普段は18時までの開館ですが、灯籠まつり期間中は23時(16日は23時半)までの営業ですので、夜の見学も楽しめますよ。
写真:村井 マヤ
地図を見る山鹿市は、江戸時代には肥後細川藩を治めた細川公が参勤交代する際の宿場町でもありました。先述した「山鹿灯籠民芸館」も山鹿の繁栄を象徴する建物ですが、明治43(1910)年に建てられた「八千代座」という芝居小屋も山鹿の娯楽文化を象徴するもの。
今でも現役の芝居小屋で、毎年歌舞伎や様々な催しが行われています。「八千代座」の見どころは美しい天井広告や明治時代の「奈落」などです。こちらもまつり期間中は、24時まで見学可能ですよ。夜の芝居小屋も風情たっぷりですね。
写真:村井 マヤ
地図を見る平成24(2012)年11月に大改築を終えた山鹿温泉の木造温泉「さくら湯」。このさくら湯は、もともとは江戸時代細川藩主の時代には、「御茶屋」であったという記録があります。明治時代初期に一度大改築をして元湯として山鹿市民に愛されてきました。
さくら湯の特長は江戸期の建築様式を再現したスケールの大きな大浴場や威風堂々とした唐破風のある南北の玄関など。また殿様のための御前湯でのちに貴賓湯になった「龍の湯」なども再現されていますよ(見学のみ)。日帰り温泉施設ですのでぜひ温泉も楽しんで!
写真:村井 マヤ
地図を見るさくら湯の前の大通り(国道325号線)は、「おまつり広場」です。灯籠踊りを踊るいくつかのグループが踊りを披露します。山鹿市民の方々や子供などの踊り、見学者たちで賑わいます。
女性たちが頭に載せている「金灯籠(かなとうろう)」と呼ばれる山鹿灯籠は、和紙の芸術作品とも呼ばれています。金灯籠以外にも、宮造り、神殿造り、城造りなど様々な様式がありますが、共通した鉄則は、木や金具は一切使わないこと、内部の細かな部分まで紙のみで制作されている点です。建物などは、単なるミニチュアではなく独自の寸法で制作されており、柱や障子の桟にいたるまで中身は空洞というのも特徴です。山鹿灯籠は、2013年に国の伝統工芸品に認定されました。
また金灯籠の灯りは、現在は殆どがLEDになっています。
写真:村井 マヤ
地図を見る三味線弾きが踊りの伴奏をします。なかなか粋な少人数の灯籠踊り。踊り手たちは、観光客にも大人気で、記念撮影などにも気軽に応じてくれますよ。
写真:村井 マヤ
地図を見る江戸時代に参勤交代の道として栄えた豊前街道の面影残る通りも、ほんのりとした灯がともります。
写真:村井 マヤ
地図を見る山鹿灯籠まつりが最高の盛り上がりを見せるのが、「千人灯籠踊り」です。
金灯籠を頭に掲げた女性たちが、会場である山鹿小学校グラウンドへと入場してきます。千人灯籠踊りは2部制で、第1部は18時45分から20時15分まで、第2部は21時から22時まで。
第1部と第2部は少しだけ内容が違いますので、ホームページなどでご確認くださいね。どちらも「ふれ太鼓」から始まり、千人灯籠踊りで終わります。
写真はふれ太鼓の様子です。
写真:村井 マヤ
地図を見る灯りを落とした会場中央にある櫓に、すっと白装束の女性が現れ横笛を吹きます。その笛の音とともに踊り手の女性たちの入場。会場は一気に神秘的な雰囲気に包まれます。
写真:村井 マヤ
地図を見る暗闇にほんのりと金灯籠がゆらめき、なんとも幻想的な光景です。
その昔、菊池川一帯の霧に阻まれた景行天皇のご巡幸を山鹿の里の人々がたいまつを掲げてお迎えし、それ以降、山鹿では毎年天皇を祀り、たいまつを献上するようになりました。室町時代には和紙で作られた灯籠を奉納するようになり、それがまつりの由来と言われています。
写真:村井 マヤ
地図を見るライトアップされた千人踊りの会場は、金灯籠の煌きがまばゆいばかりです。明るくなったり暗くなったり、会場はヒートアップしていきます。
写真:村井 マヤ
地図を見る何といっても暗闇にゆらゆらとほのめく灯籠が美しく、会場からはため息がもれます。観覧席から見る「千人灯籠踊り」は素晴らしいですよ。特別観覧席ならではの絶景ですので、チケットの購入をおススメします。
写真:村井 マヤ
地図を見る神秘的な青い照明の「千人灯籠踊り」も見事で、「わあ〜」という歓声とともに美しさに打ちのめされ静寂が訪れます。
幻想的な踊りとともに、街角にに展示される灯籠まつりの根幹である奉納灯籠も見て回りましょう。灯籠師によって作られ、16日夜に神前に奉納する「上がり灯籠」です。
ゆらめく灯籠と「よへほ節」に酔いしれる「山鹿灯籠まつり」は、まだまだ暑い夏のお祭り。水分不足には十分気を付けながら楽しんでくださいね。夏の夜にゆらめく幻想的な灯籠まつりは、素敵な夏の思い出になることでしょう・・。
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(2024/3/19更新)
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