写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見るギリシャの島々へは、普通アテネから船、あるいは飛行機でのアクセスとなります。飛行機の場合、アテネからヒオスへは1日4〜5往復の便があります。ヒオスの空港は、田舎のバスターミナルのように小さな建物で、帰省した娘さんを迎えにきたのでしょうか、お父さんの車は骨董品のようです。
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地図を見るヒオス島は、ギリシャの島でも5番目に大きいので、自由に動こうと思ったらレンタカーを借りるのがオススメです。空港を出たら、早速「Pirgi」のサインを追ってピルギ村へ出発です!
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見る空港を出て、いくつかの小さな村々を横目に見ながら、のどかな田舎道を25kmほど走るとピルギ村に到着します。人口800人ほどの小さな村ですが、わざわざ訪れる村たらしめているのが、その家々の外壁を埋め尽くす「クシスタ」と呼ばれる、何か意味があるようなないような、暗号めいた幾何学模様の装飾です。
クシスタはこの村だけに伝承されているもので、ピルギから一歩外に出るとまったく見かけることはできなくなります。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見る村の中心の広場はもちろん、どの路地に足を踏み入れても、壁は独特の模様で飾られていて画になります。エーゲ海の乾いた陽射しが、真っ赤なブーゲンビリアとエーゲアンブルーのドアを照らして鮮やかに映えます。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見るこんなフォトジェニックなピルギ村ですが、ギリシャ正教の黒い衣服を着たおばあさんも、そこらじゅうにいるネコも道端で静かにひなたぼっこを楽しんでいて、それを邪魔する観光客は決して多くありません。
ピルギが特別なのは、クシスタだけではありません。ヒオス島南部にはピルギ村を中心とする、「マスティホホリア」という24の村々があります。これは、世界でもこの地方でしか得られないマスティハというウルシ科の木の樹脂を生産する村の共同体です。昔は、マスティハの薬効を求めて、周辺からの襲撃に備える必要があり、共同体を作ってマスティハを守ってきました。
マスティハの樹脂は、古来から秘薬として珍重されており、現代では抗菌・抗酸化など多くの効用が科学的に証明されています。そして、化粧品や歯磨き粉、ハーブティー、ガムなど幅広い製品が展開されています。日本人ウケしそうなパッケージのキャンディーなどもありますので、お土産に是非どうぞ。
なおマスティハは、EU指定の「原産地名称保護制度」に指定されていて、「マスティハ」を名乗れるのは、ヒオス産だけです。また、UNESCOの無形文化遺産としても登録されています。
島は、全周がビーチと言っても過言ではないほど美しいビーチに囲まれています。水はもうそれは信じられないくらい透明です。どこも人はほとんどいません。お気に入りの穴場ビーチを探してドライブするのもお薦めです。対岸には、すぐそこにトルコが見えます。1日数往復の船も出ていて日帰りも可能なので、足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。
写真:ジュマペル ヤマモト
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地図を見る食事は、名物の「コーチ」という豚のオーブン焼きが絶品です。むっちりとして、かつとろける柔らかさが絶品です。お酒は、「レツィーナ」という、松ヤニの風味がするギリシャワインがばっちり合いますので是非お試しください!
写真:ジュマペル ヤマモト
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地図を見るエーゲ海には、数々の魅力的な島々がありますが、似通った島も少なくありません。ヒオス島のピルギ村にはここでしか出会えない町並みが広がっていて、決してひけをとらない魅力に満ちています。観光客が殺到する前の今が絶好のチャンスです。ギリシャの島巡りでは、是非ヒオス島も訪問してみてください!
この記事を書いたナビゲーター
ジュマペル ヤマモト
私は、これまで旅先で様々な人に出会い、風景やモノを見て、感動したりド肝を抜かれたり、時にはヘコんだりしてきました。そしてそれらの経験は、私の人生に多くの影響を与え、成長させてくれました。そうです、旅は…
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(2025/2/15更新)
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