写真:Grace Okamoto
地図を見る「スーフィー」という言葉は、なかなか日本では聞き慣れませんね。これはイスラム教の中でも、神との合一を目指す流派の名前です。彼らの修行法の一つに、「スーフィーダンス」が挙げられます。日本でも巫女舞や奉能の儀があるように、踊りを通して意識を拡大することが目的でした。修行に用いられてきたくるくる回るダンスは、今では伝統的な踊りとしてきらびやかなショーに仕立て上げられています。
スーフィーダンスは、エジプトではタンヌーラとも呼ばれており、ひらひらとしたスカートやカラフルな舞踏服がとても華やか!世界各地の観光客を惹きつけて止みません。
写真:Grace Okamoto
地図を見るカイロでスーフィーダンスの舞台を観られるのが、「アル・ゴーリー」(Wekalet El Ghoury)です。かつてのキャラバンサライであり、建設は何と1504年。当時の王朝の最高傑作の建築であり、保存状態も大変良いため、観光スポットとしても有名です。石造りの広々とした空間でカッコイイ記念写真を撮れば、SNSでも高評価がつきそう!?
ショーには世界各国からのゲストが訪れ、チケットは予約が出来ないため、開始時間よりも早めに足を運びましょう。全席自由なので、早く着けば観やすい場所を確保できます。
写真:Grace Okamoto
地図を見るショーは、小さなシンバルや身体に響き渡る太鼓、エキゾチックな笛や歌を駆使した豊かな音楽の演奏から始まります。会場のゲストとやりとりしながらの即興演奏もあり、そのリズム感やテクニックにはきっと驚くことでしょう。現代のトランスやテクノ音楽にも共通するようなビートに誘われて、踊り手と一緒に気分が上がり、ライブやコンサート気分を楽しめます。
演奏の後、ダンサー達によるめくるめくスーフィーの世界がステージ上に繰り広げられます。口コミサイトでは「絶対に見逃せないダンス」「ソロ音楽は信じられないくらい素晴らしい」「カイロのハイライトの一つ」と、多くの欧米人ツーリストが絶賛を送っています。撮影や録画も可能なので、カメラをお忘れなく!
写真:Grace Okamoto
地図を見るスーフィーの会場は、エジプト最大の市場(スークと呼ばれる)「ハン・ハリーリ」に隣接しています。ショーの始まる時間より少し早く行って、この市場を歩くことをお忘れなく!カラフルなテキスタイルや、繊細な細工が施された水タバコ、銅細工や日本では見かけない色使いの刺繍、革製品・・・お土産にも自分用にもと、思わず目移りしてしまいそう。
いざ欲しいものが見つかったら、言い値で買うのではなく会話しながら値切るのがエジプト流。交渉によっては、半額以下になることも珍しくありません。押しの強いアラビア商人に始めのうちは戸惑うかもしれませんが、コミュニケーションと思って楽しみましょう。
写真:Grace Okamoto
地図を見るスーフィーダンスを鑑賞したら、そのまま夜の街に繰り出してエジプト料理を堪能してみるのもオススメ!アル・ゴーリーからタクシーで10分ほどの距離にある、7月26日通りやアタバ駅周辺では深夜まで飲食店が開いています。
美容に良いとの噂で日本でも人気のフムス(豆と胡麻のペースト)、揚げたて熱々のターメイヤ(コロッケ)、イスラムらしい羊肉のケバブ、国民的B級格安グルメのコシャリ(パスタ)・・・日本ではなかなか出会えない味を楽しんでみてください。お腹が空いていない場合は、カフェで紅茶と水タバコ(シーシャ)というのもオツですね。
歴史深いカイロの街で、伝統あるダンスを楽しむスーフィー・ナイト。インターネットや動画だけでは伝わりきらない、身体の芯から揺らされる音楽と踊りを実際に体験して、忘れられない思い出を作ってみてくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
Grace Okamoto
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