一年生になるまえに…ランドセル工房見学!土屋鞄製造所 西新井本店

一年生になるまえに…ランドセル工房見学!土屋鞄製造所 西新井本店

更新日:2017/10/23 16:24

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
小学校といえば、ランドセル。6年間をともに過ごす「相棒」は、学校生活におけるかけがえのない存在です。そんなランドセルづくりの現場を見られる場所が、東京都足立区の「土屋鞄製造所」西新井本店。工房が併設された珍しい店舗で、職人さんが実際にランドセルを作る工程を見学することができるのです。
「どんな人が、どんな風に作っているのか」を、実際に見て知ること。きっと、子供にとって大切な経験になるはずです。

職人さんが丁寧につくるランドセル。土屋鞄製造所 西新井本店

職人さんが丁寧につくるランドセル。土屋鞄製造所 西新井本店

写真:下川 尚子

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土屋鞄のランドセルは、職人がひとつひとつ丁寧につくるランドセル。6年間使っても飽きのこないシンプルなデザイン、自然界にあるカラーをテーマにしたナチュラルで美しい色合い。品のあるたたずまいは、老若男女問わず愛されています。

今回ご紹介するのは、土屋鞄製造所の西新井本店。土屋鞄のお店は全国にありますが、ランドセルづくりの工程が見られるのは本店と軽井澤工房店のみ。お店の奥から、ミシンの音や職人さんの歩き回る気配が伝わってくる、実に「工房らしさ」を実感できるお店なのです。

職人さんが丁寧につくるランドセル。土屋鞄製造所 西新井本店

写真:下川 尚子

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こちらが店舗入口。立地は東京都足立区、小さな公園の隣にあります。ランドセルを見たあとに、軽く遊んでから帰ることもできますよ。駐車場はお店の前にありますが、土日祝日や、ランドセル選びがピークの5月頃〜夏にかけては混み合うため、公共交通機関を使って来店するのがスムーズでおすすめです。

広々とした店舗にはランドセルのコーナー、大人用の皮革製品のコーナー、そしてランドセル工房が併設されています。

職人さんが丁寧につくるランドセル。土屋鞄製造所 西新井本店

写真:下川 尚子

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では、お店に入ってみましょう。ずらりと並んだランドセルのコーナーは壮観です。ランドセルも個性の時代、カラフルでさまざまな色合いのものがあります。

土屋鞄のランドセルの特徴は、頑丈さと快適な背負い心地、そして、飽きのこない「6年間大切にできること」を一番に考えたデザイン。

「シンプルすぎるデザインは子供は喜ばないのでは?」なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、美しい発色に加えて、内側に子供がワクワクするようなテキスタイルが配されたシリーズもあり、子供自身が喜ぶ工夫がされています。

予約不要の工房見学スペースから、ランドセルづくりを見学!

予約不要の工房見学スペースから、ランドセルづくりを見学!

写真:下川 尚子

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さて、店内のランドセルコーナーにいると、奥の部屋にたくさんの人の気配があることが感じ取れます。そう、そこがランドセル工房!見学スペースへはランドセルコーナーから直接入ることができ、ランドセルづくりの工程を間近に見られるのです。

工房では、20代から70代まで、さまざまな年代の職人さんたちが活躍しています。ダダダダっとミシンをかける音、ぱたぱたと歩きまわる足音、じっと手元に集中して作業している姿…。広いスペースには、ランドセルの部品があちらこちらにあり、ひとつひとつ丁寧に作業が進められていく工程が見られます。

土屋鞄のランドセルは150以上のパーツから、300もの工程を経て作られます。すべての工程を見学できるわけではありませんが、「どこか見覚えのあるパーツ」が形になっていく様子が間近で見られる機会はとても貴重。

予約不要の工房見学スペースから、ランドセルづくりを見学!

写真:下川 尚子

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ランドセルの擦れやすい角の部分、美しく均等にひだが寄っていることが分かりますか?これは「菊寄せ」という技法で、職人の腕の見せどころ。そんな工程を眺めてこだわりポイントを知ることで、ランドセルに愛着が深まりそうですね。

ランドセル選びのシーズンには、多くの親子が訪れる工房。「あんな風に作ってるんだよ」「大事に使おうね」。そんな風に声掛けをする親御さんに、職人さんを興味津々な様子で眺める子供たち。ものづくりの現場を見ることは、「ものを大切にする心」を育むきっかけにもなるはず。

工房は予約不要でいつでも見学可能(火曜を除く平日)。ランドセルを購入していなくても、まだ小さな年少さんも、すでに小学生になっている子も、誰でも見学できます。

予約不要の工房見学スペースから、ランドセルづくりを見学!

写真:下川 尚子

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見学スペースの後ろには、絵本やマグネットのおもちゃで遊べる場所も。これ、実はランドセルの部品なのです!どこに使われるパーツかな?と想像しながら遊ぶのも楽しいですよ。

ランドセル工房は、「つくる人」と「使う人」をつなぐ場所

ランドセル工房は、「つくる人」と「使う人」をつなぐ場所

写真:下川 尚子

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「お子さんたちが工房見学に来ることは、実は職人のモチベーションにもなっているんです。あの子たちに届けるものを作っているんだ、と気持ちが入るようです」

そうお話ししてくれたのは、土屋鞄製造所・広報室の三角さん。わくわく顔で見学する子供の姿は、職人さんへの刺激にもなっているようです。

「この子たちのために丁寧につくる」「つくってくれた人がいるから大事に使う」。土屋鞄製造所の工房は、そんな思いが交差する場所といえるでしょう。

ランドセル工房は、「つくる人」と「使う人」をつなぐ場所

提供元:土屋鞄製造所

http://www.tsuchiya-kaban.jp/地図を見る

普段使っているものには「つくってくれた人」がいること。大切に作られたものは大切に使う義務があること。百回言い聞かせるよりも、子供自身が見て感じてほしい。小さなお子さんのいるファミリーに、ぜひ足を運んでほしい工房です。

動画:下川 尚子

工房の様子を少しだけ動画でご紹介します。見られる作業内容は訪れるタイミングによって少しずつ変わることもあります。どんな作業が見られるのか、楽しみに訪れてみてくださいね。

※許可を得て撮影しています。基本的に動画は撮影禁止となりますのでご注意ください(写真撮影はOKです)。

「大人ランドセル」も!大人用の小物も見てみよう

「大人ランドセル」も!大人用の小物も見てみよう

写真:下川 尚子

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最後に、大人用コーナーをご紹介。西新井本店では、バッグやお財布など大人向けの皮革製品も販売しています。シンプルなデザインと使い込むごとに味の出る風合い…という特徴は、土屋鞄のランドセルと共通するところです。

こちらが現在、人気を集めている「OTONA RANDSEL(大人ランドセル)」!ランドセルを作り続けて52年の土屋鞄が、その技術で大人向けに作ったビジネスバッグです。背負ってみると、「ランドセル屋さん」の作ったバッグならではの背負い心地。スクエアな形は、大人が背負っていてもかっちりとした印象になりますよ。

ランドセルを見たあとは、ぜひ大人向けの小物もチェックしてみてはいかがでしょう。大人ランドセルで、子供と一緒にランドセルデビュー!というのも、楽しい思い出になりそうですね!

土屋鞄製造所 西新井本店の基本情報

住所:東京都足立区西新井7-15-5
電話番号:03-5647-5124
アクセス:日暮里舎人ライナー「西新井大師西駅」より徒歩4分
営業時間:10:00〜18:00(火曜定休)
工房見学:火曜を除く平日のみ。不定期で土日に見学可能な日もあります(詳しくはお問い合わせください)

ランドセルづくりの様子は軽井澤工房店でも見学可能です。また、時期によっては全国の「土屋鞄 童具店」にて子供向けワークショップも行っています。そちらもぜひチェックしてみてくださいね。

※2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/11 訪問

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