シカゴ郊外「フランク・ロイド・ライト邸」に見る家造りのノウハウ

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シカゴ郊外「フランク・ロイド・ライト邸」に見る家造りのノウハウ

シカゴ郊外「フランク・ロイド・ライト邸」に見る家造りのノウハウ

更新日:2018/07/31 14:45

松田 朝子のプロフィール写真 松田 朝子 トラベルジャーナリスト、ライター

シカゴから西に約20kmのところにあるオークパークは、郊外の高級住宅地。ここでは、近代建築の巨匠と呼ばれたフランク・ロイド・ライトの自宅と仕事場が一般公開されていて、観光の中心となっています。日本の旧帝国ホテルを設計したライトは、日本文化にも造詣が深い人。自ら設計したこの自宅にも日本情緒が漂います。ライト邸見学ツアーでは、現代の住まい造りにも活かせるノウハウも知ることができ、人気を呼んでいます。

2人の巨匠を輩出したオークパークの町

2人の巨匠を輩出したオークパークの町

写真:松田 朝子

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緑の並木道が続くオークパーク。道の両側には、三角屋根の建物や、アートギャラリー、ブティックなどが並び、そぞろ歩きも楽しいところです。そしてオークパークは、アメリカを代表する2人の巨匠を輩出した町。

2人の巨匠を輩出したオークパークの町

写真:松田 朝子

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そのうちの1人は、アメリカを代表する作家のアーネスト・へミングウェイ。ここオークパークは、ヘミングウェイ生誕の地なのです。町にはヘミングウェイの生家のほか、愛用品や直筆の原稿などを展示した博物館もあります。

建築家フランク・ロイド・ライトのお宅訪問

建築家フランク・ロイド・ライトのお宅訪問

写真:松田 朝子

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もう1人の巨匠は、建築家のフランク・ロイド・ライト 。ライトはル・コルビュジエ、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の三大巨匠に数えられています。オークパークには、ライトが妻と6人の子供たちと暮らした「フランク・ロイド・ライト邸&スタジオ」があり、ここでは1889年に造られた邸宅と、1898年に造られたスタジオが一般公開されています。

建築家フランク・ロイド・ライトのお宅訪問

写真:松田 朝子

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ガイド付きのホーム&スタジオの見学ツアーは、10:00〜16:00まで20分ごとに開催され、所要時間は60分です。

空いていれば、当日券をミュージアムショップで買うこともできますが、土・日曜や祝日、夏休みのシーズンは混雑が予想されるので、ネットでの予約がオススメです。料金は大人18ドル。写真撮影は可能ですが、動画や音声の録音、セルカ棒は禁止されています。

一般の家と比べると広いですが、グループで移動すると廊下や階段などはすれ違うのがやっとになるので、大きい荷物などはロッカーに預けて、身軽な状態で参加するといいでしょう。

ブレイク前の、ライトの才能が垣間見れる家

ブレイク前の、ライトの才能が垣間見れる家

写真:松田 朝子

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フランク・ロイド・ライトは、1889年から1909年まで、この家に妻と6人の子供たちと暮らしていました。ライト邸は、彼が建築家としてブレイクする前の、実験的な建築でもあり、ライトの建築人生の出発点でもあります。

ブレイク前の、ライトの才能が垣間見れる家

写真:松田 朝子

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ライトは、プレーリースタイルという、史上初となるアメリカ独自の建築スタイルを考案したことで一躍有名になりました。
ヨーロッパの建築様式を真似たものが全盛だった19世紀のアメリカにおいて、屋根が平らで、仕切りがないという、アメリカ中西部の大草原をイメージしたプレーリースタイルは斬新でした。

また、ライトは1893年のシカゴ万博で、平等院鳳凰堂のレプリカを見て感動し、のちの建築スタイルに影響を与えたと言います。鳳凰堂を始め、ライトに影響を与えたものは、

1、自然(建築に自然との融合を重視した)
2、サリバン(生涯にわたって師匠ルイス・サリヴァンの影響を受ける)
3、音楽
4、日本の美術(浮世絵のコレクター。歌川広重に傾倒)
5、幾何学模様

これらを踏まえてライト邸を見学すると、感慨深いものがあります。

和のテイストを感じるライト邸

和のテイストを感じるライト邸

写真:松田 朝子

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1895年に改装されたダイニングルーム。天井の柏の葉模様や、ガラス窓に施されたハスの花の装飾など、自然を意識した設計。テーブルを囲む背もたれの高い椅子は、現代の家にあってもおしゃれです。

和のテイストを感じるライト邸

写真:松田 朝子

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ライトが子どもたちのために作ったプレイ ルーム。ライトの初期の最高傑作とも言われています。ここは、1895年の改装時に建て増しをした空間。暗く天井が低く作られた廊下を通ってこの部屋に入ると、とても広いところに出たような気分になるため、感嘆の声を上げてしまうことでしょう。

実際よりも部屋が広く見えるのは、高い天井にある明かりとりの窓や、部屋の両側の窓からの採光も、その役割を果たしています。天窓には和風の透かし彫り、照明器具なども日本風で、ライトがいかに日本の建築に影響を受けたかがうかがい知れます。

和のテイストを感じるライト邸

写真:松田 朝子

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ライトの子どもたちが追いかけっこをしたであろう階段の下は本棚が作られ、その傍らには、グランドピアノが半ば埋めこまれたような状態で置いてあります。
様々な創造性を掻き立てられるこの空間には、ライトの、子どもたちへの愛情が散りばめられています。

数々の名建築を生み出したスタジオ

数々の名建築を生み出したスタジオ

写真:松田 朝子

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1898年に造られたスタジオ棟は、プレーリースタイルの建物です。
平たい天井に造られたステンドグラスが、室内に色彩をもたらせてくれます。

数々の名建築を生み出したスタジオ

写真:松田 朝子

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こちらは設計部屋です。この部屋には、天井の梁からワイヤーで吊るされた八角形のバルコニーがあります。そのため、柱を建てずに空間を広く使うことができます。

オークパークへ、ピクニックがてらにお宅拝見

この他オークパークでは、ライトの手がけた25軒の建築物を見ることができます。個性的な建物は、建築に興味ある人はもちろん、一般の人でも充分楽しむことができます。オークパークを訪れたのなら、ピクニックがてらに訪れてみてはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/28 訪問

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