写真:沢木 慎太郎
地図を見る世界の主要な古代遺跡が同一直線上に並ぶレイライン(ley line)。関西では、奈良を中心に五芒星のレイラインが綺麗に浮かびあがるのをご存知か。「伊勢神宮(内宮)」「熊野本宮大社」「伊吹山」「元伊勢 外宮豊受大神社(京都)」「伊奘諾神宮(淡路島)」の5地点。これを結ぶと、巨大な星形が現れる。5地点を結ぶ5つの線の長さは等しく、それぞれ約180キロメートル。偶然か?
さらに、五角形の上辺は、「御来光の道」の一部を形成。五芒星の中心では、縦のラインに「平安京」「平城京」「明日香京」「熊野本宮」が同一直線上に見事に並ぶ。中心を通る「富士山〜伊弉諾神社」と、「出雲大社〜伊勢内宮」の距離はそれぞれ約350キロメートル。この五芒星の中心こそが、奈良の平城京だ。
写真は東大寺・二月堂だが、回廊からは眼下に世界遺産の大仏殿(金堂)や平城宮跡、遠方に生駒山が見えるので、日本最強のミステリアスな巨大レイラインの中心部を眺望していただきたい。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさきほどの二月堂の回廊から真正面に見える山が生駒山。この山の中腹にある山寺が写真の「宝山寺」だ。生駒山は、宗教世界としての顔を持ち、大阪の住吉大社の神南備山とされている。行基(奈良時代の僧侶)や役小角(修験道の開祖)にまつわる伝承も多い。
宝山寺は、「生駒聖天(いこましょうてん)」とも呼ばれ、役小角(役行者)が開いた修験道場。現在は、商売繁盛の神として金運・運気アップの寺として人気がある。しかし、この付近は死者と交信するシャーマニズム信仰の寺(朝鮮寺)が多いことはあまり知られていない。実は、UFOの目撃情報も多数ある隠れたミステリースポットなのだ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る断食道場もある宝山寺界隈。裏手には、日本最古の生駒ケーブルカーの「梅屋敷駅」があり、人の気配がまったくない。誰も通ることのない踏み切りを渡り、ケーブルカーに沿った細い道がある。廃墟に近い小さなお堂が建ち並ぶ。そのうちの一つには、遊女らしい女性が描かれた絵画があり、こちらをじっと見つめている。この付近は「岩谷の滝」と呼ばれる隠れ修行の里。ミステリアスで、かなり強い霊的パワーが渦巻いている。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさきほどの「岩谷の滝」とへと続くお堂(一乗院)の中には、着物姿の女性が描かれている。うつろな目が物悲しい。実は、宝山寺界隈は、生駒新地(遊郭街)としての歴史があり、歌手の故・藤圭子(宇多田ヒカルのお母さん)が「生駒は哀しい女町」と切なく歌いあげたミステリアスな花街なのだ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る写真は、生駒山の山頂にある「飛行塔」だ。山頂部分は遊園地となっているが、普段でもほとんど人がいないのに、冬にはもっと人がいないので冬季は閉鎖されている。
その中で輝かしい施設が、この「飛行塔」。現存する大型遊具としては国内最古というミステリーに満ちた「飛行塔」である。ゴンドラや吊り下げケーブル以外は、昭和4年(1929年)の建設当初のまま。実は、「国宝級のお宝」なのだ。戦争中は、海軍航空隊によって防空監視所として使われたことも、ほとんどの人は知らない。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらも同じ「生駒山頂遊園地」にあるお化け屋敷で「地獄門」。日本で最も、怖すぎるお化け屋敷。なぜなら、“本物”が出るからだ。東京ディズニーランドやUSJに敗れて、「奈良ドリームランド」や「あやめ池遊園地」が次々に廃園へと追い込まれたなか、地元の家族連れやカップルに愛され続けているお化け屋敷。また、生駒山の真下には、旧生駒トンネルがあり、ここも強烈な心霊スポットだ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る生駒山頂に近い山中。強い霊気を放つ神社がある。「薬師山鶴林寺(旧鶴林寺跡)」。役小角が祈願した際に、薬師如来が現われたとされる。和銅3年(712年)に行基が開山した日本最古の霊場。訪れる人はほとんどなく、特別なオーラを帯びた神秘的な結界(けっかい)に守られた聖域だ。心霊スポットだが、ここにいるだけで奇妙な安らぎが得らる不思議なパワースポットでもある。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさきほどの旧鶴林寺跡の近くにある「薬師の滝」。水は涸れ、苔むした石垣で囲まれた行場だ。ガイドブックにも載ってない、ひっそりした聖地。風雪に削られた地蔵や不動明王 (ふどうみょうおう)が、現世に傷ついた人を優しく強く迎え入れてくれる。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る強烈な心霊スポットが二上山の山頂にある「葛木二上(かつらぎにじょう)神社」。丑の刻参りに訪れる人もいて、その時に使用された五寸釘が多く見つかっている。近くではバラバラ殺人事件もあり、いまだに見つかっていない部位もあるとの噂が絶えない。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る万葉歌にも詠まれている聖なる二上山。7世紀末の飛鳥時代に、文武に優れた大津皇子(おおつのみこ)の墓がある山だ。大津皇子は将来を期待されながらも、権力闘争から謀反の罪に問われ、24歳の若さで自殺に追い込まれた悲劇のプリンス。哀しくも清浄な聖地だ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る日本最大の山城、「高取城」。城郭は周囲約30キロメートルという、想像を絶する巨大な山城だ。天守閣は取り壊されたが、今も壮大な石垣が山中に残り、まさしく廃墟。最もおすすめのミステリースポットが、写真の「猿石(さるいし)」。
二ノ門に置かれた守護神で、飛鳥時代の遺物であることが判明している。かつて都が置かれた明日香村には、謎の石仏が多く残り、これらはインドネシアの島々に残る石仏と酷似している。この「猿石」は、実に多くのミステリーに満ちた石仏なのだ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る奈良県の中心に位置する天川村。かなり深い山奥に、「行者還(ぎょうじゃがえり)トンネル」という不気味なトンネルがあり、心霊スポットで有名なトンネルだ。国道(309号)なのに、トンネル付近の対面通行は極めて困難で、まさに酷道。トンネルの名前は、近くにある「行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)」にちなむもの。山頂が険しく反り返った山で、日本で初めて富士登山に成功した役小角でさえも困難を極めた山だ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る奈良県天川村といえば、強烈なヴォルテックス(エネルギーの渦)が噴出している最強のパワースポット「天河大辨財天社」(天河神社)や秘境温泉「洞川(どろがわ)温泉」があるところ。富士山や高千穂峡と並ぶ日本最大級のパワースポットである。UFOの目撃情報が異常に多く、天河神社の宮司さんはUFOのビデオ撮影にも成功。天河神社の奥宮となる弥山は、UFOの発進基地だという。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る天河神社の奥宮となる「弥山」(みせん)。山頂には「弥山神社」があり、白く立ち枯れた木々が折り重なる荒涼とした風景。弥山神社の裏手からは、おびただしい量のヴォルテックスが激しく噴出している。弥山は、世界遺産に登録された日本古来の霊場「高野」「吉野」「熊野」というヤマト三大霊場の中心に位置。心の清浄な空気に悪運や心の迷いが浄化され、不思議な気の流れが心に入ってくる。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る静寂の森にたたずむ聖者の像。さきほどの「弥山」の山中に「聖宝ノ宿跡(せいほうのやどあと)」と呼ばれる森があり、青銅で作られた行者像が置かれている。まるで生きている人が岩に座っているよう。原生林が瑞々しく、光や水、空気の粒子が響きあい、明るくなりきった森の奥から美しいメロディーが聴こえてくる。樹々の間を突き抜ける暖かで優しい光に、もう二度と会えない人と再会したような喜びと安らぎが感じられる。
本文でご紹介した、悲劇のプリンス、大津皇子。死の直前、自由に空を飛び、羽を休める水鳥の姿に、間もなく雲の彼方へと去りゆく自分を重ね合わせ、最期の歌を詠む。毎日、あたりまえのように見ていた風景。深い絶望や孤独感、苦しみ、死に直面するから、自然がより美しく目に映り、そこに秘められたパワーに気づくことができる。本当に大切なものは何か。
奈良県天川村は、修行の山である「大峯山」があり、世界文化遺産に登録された巡礼の道「紀伊山地の霊場と参詣道」が通る。巨大な霊的パワーが渦巻く奈良の源泉となる地だ。日本最大、最強のミステリアスな巨大レイラインの中心部、奈良。そんな奈良への観光旅行で巨大な霊パワーを感じ、遥かな古代ロマンへの旅を楽しまれてみてはいかがだろうか?
なお、ご紹介したミステリースポットの詳細や、周辺の観光スポットについても別途、記事にまとめているので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからご覧いただきたい。
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(2025/2/7更新)
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