写真:高田 真美
地図を見るシビウは、12世紀にトランシルバニア地方にやってきたドイツ人によって築かれた町。当時の街並みが残るシビウ旧市街は、アッパータウンとロウアータウンという2つのエリアに分かれていますが、観光の中心となるのは、アッパータウンです。
旧市街の見所が集まるアッパータウンには、美しい建物に囲まれた大広場と小広場があり、正に絵本から飛び出したようなドイツ風の可愛らしい街並みが広がっています。
写真:高田 真美
地図を見る広場から続く道沿いには、レストランやカフェがずらりと並び、観光客で賑わっています。治安も良いので、夜遅くまで旧市街散策を楽しむことができますよ!
写真:高田 真美
地図を見るシビウの旧市街を散策していると、数多くの建物の屋根に、ユニークな形の窓が付いているのに気づきます。部屋の換気のためにつけられた窓なのですが、赤茶色の瓦屋根についたこの窓が、まるで「人の目」のように見えるのです。町を歩いていると、この「人の目」がついた建物があっちにもこっちにも!まるで生き物のように、建物がこちらを見ているような、不思議な気分になります。
写真:高田 真美
地図を見るシビウには、旧市街を取り囲んでいた城壁と見張りの塔が今でも残っています。12世紀にドイツ人によって築かれたシビウでは、「ギルド」と呼ばれる職人組合が手分けをして町の統治を行っていました。そのため、見張りの塔には、「大工の塔」「陶器職人の塔」といった具合に、町の防衛を担当していた各ギルドの名前がつけられているんですよ。
写真:高田 真美
地図を見る旧市街の中心に聳え立つシビウのランドマーク的な存在となっているのが、14世紀に建てられた「ルター派」の大聖堂です。シビウの町を築いたドイツ人の大半は、宗教改革を経てルター派(プロテスタント)の信徒となりました。
写真:高田 真美
地図を見るその一方で、もともとこの地に住んでいたルーマニア人が信仰しているのが、「ルーマニア正教」です。12世紀以降、ドイツからの入植者が力を握っていたトランシルバニア地方ですが、シビウにおいては、18世紀〜19世紀頃からルーマニア人の人口が増え始め、20世紀初めには、シビウの旧市街にルーマニア正教の大聖堂が建てられました。
同じキリスト教とはいえ、東方教会に属するルーマニア正教の教会内部は、カトリックやプロテスタントの教会とは趣が全く異なります。日本や西欧では、なかなか東方教会にお目にかかる機会はありませんので、シビウでは是非ルーマニア正教の大聖堂へ足を運んでみてくださいね。
写真:高田 真美
地図を見るシビウ旧市街のアッパータウンに架かっているこの橋は、19世紀に建造されたルーマニアで最初の鉄の橋。この橋の上で嘘をつくと橋が壊れるという言い伝えがあるので「嘘つき橋」と呼ばれています。この橋の下をくぐって歩いて行くと、旧市街の「ロウアータウン」と呼ばれるエリアが現れます。
写真:高田 真美
地図を見るロウアータウンには、昔ながらの庶民的な建物が並んでいます。アッパータウンのような観光名所はないので、歩いている観光客の数はぐっと減りますが、シビウの人たちの日常生活が垣間見える興味深いエリアです。
ルーマニア中部に位置するシビウには空港があり、オーストリアのウイーンや、ドイツのミュンヘンなどから空路でアクセスすることが可能です。
シビウからは、トランシルバニア地方の人気の観光地ブラショフへも鉄道で3時間弱、シギアショラへも鉄道で約2時間半でアクセスできますので、トランシルバニア地方を巡る旅行をする場合は、ドイツやオーストリア経由でシビウから入国する方法をお勧めします。
シビウの町は、治安も良く、空港や鉄道駅も近く、非常に観光がし易い町です。シビウの町の郊外には、この地方ならではの要塞教会も数多く残っていますので、ゆっくりと滞在して、トランシルバニア地方の魅力を満喫してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたナビゲーター
高田 真美
オーストラリア在住。旅行が好きで、世界中を飛び回っています。「SOWHATの世界旅日記」「メルボルン美味しい生活」という2つのブログを運営しています。
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