ニューヨークMET所蔵の絵画を巡る旅!米独立戦争の舞台へ

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ニューヨークMET所蔵の絵画を巡る旅!米独立戦争の舞台へ

ニューヨークMET所蔵の絵画を巡る旅!米独立戦争の舞台へ

更新日:2017/09/26 17:29

いしい ひいのプロフィール写真 いしい ひい アメリカ旅行ライター、フードコーディネーター

名画の舞台を巡る旅をしてみませんか?ニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)所蔵の「デラウェア川を渡るワシントン」は、アメリカ人が敬愛する絵画。氷をかきわけ川を渡る兵士たちの緊迫した姿が描かれています。その現場はニュージャージーとペンシルベニアの州境にあり、現在は独立戦争の歴史公園になっています。240年以上の歳月を経て、アメリカの風景はどう変わったのでしょうか。

その絵は、ニューヨークのメトロポリタン美術館に

その絵は、ニューヨークのメトロポリタン美術館に

写真:いしい ひい

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「デラウェア川を渡るワシントン(Washington Crossing the Delaware)」は、アメリカ人がこよなく愛する名画。独立戦争最中の1776年12月25日、アメリカの大陸軍が、敵軍に奇襲攻撃を仕掛けるためデラウェア川を渡ったという史実に基づいて描かれています。
この攻撃を指揮した最高司令官が、後に初代大統領となるジョージ・ワシントン。彼の勇猛果敢な作戦により、翌26日朝8時に始まったトレントンの戦いで、アメリカはイギリスに勝利!アメリカ独立につながる、輝かしい歴史の一ページです。

この絵が収蔵されているのは、世界有数規模の作品を所蔵するニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)。18世紀以降のアメリカの風景を描いたアートを展示している「アメリカン・ウィング」というセクションにあります。

その絵はホワイトハウスに、そして硬貨のデザインにも!

その絵はホワイトハウスに、そして硬貨のデザインにも!

写真:いしい ひい

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「デラウェア川を渡るワシントン」は、ドイツ系アメリカ人エマヌエル・ロイツェにより1851年に製作されました。およそ縦4メートルX横6.5メートルの油彩画は、壮大で迫力いっぱい!2010年代初頭に丁寧な修復作業が施され、額縁も当時のままに復元され、時の変遷や劣化を感じさせません。

建国の父として、今もアメリカ人に敬愛されているワシントン。この絵に描かれている彼の英雄的な姿はアメリカにとって特別な意味を持ち、絵の模写品のひとつはホワイトハウスのウエストウイングにも飾られています。
さらに、50州25セント硬貨(米国造幣局が発行する、それぞれの州を代表する図柄がある硬貨)のニュージャージー州版には、この絵が描かれています。

舞台になった川はここ!州境のデラウェア川

舞台になった川はここ!州境のデラウェア川

写真:いしい ひい

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この絵の舞台になったデラウェア川は、ニュージャージーとペンシルベニア州境に位置します。現在はワシントン・クロッシング・ブリッジという橋が架けられています。

舞台になった川はここ!州境のデラウェア川

写真:いしい ひい

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1776年の冬は、アメリカの歴史の中でもとりわけ寒さが厳しかったそう。12月25日の深夜、ジョージ・ワシントン率いる大陸軍は、極寒のなか氷をかきわけデラウェア川を渡りました。
彼らを乗せたのは、Durham Boatという、貨物を運搬するために設計された長さ20メートルほどの小型の船。この船で川を渡るには、大変な苦労と危険があったそうです。

現在は橋が架けられ、たった5分ほどで歩いて渡ることができるデラウェア川。川辺の静かな風景を見ながら橋を渡ると、鳥のさえずりなども聞こえ、かつて戦争が起こったことが信じられないような平和な雰囲気に包まれています。
まさに、つわものどもが夢のあと。

ニュージャージー州側の歴史公園

ニュージャージー州側の歴史公園

写真:いしい ひい

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このデラウェア川の東側に広がるのが、ワシントン・クロッシング歴史公園(Washington Crossing Historic Park)。
ニュージャージー州都トレントン近郊の静かな自然の中にあり、公園のビジターセンターには独立戦争当時の銃や軍服などが保存されています。
園内にはかつてワシントン率いるアメリカ大陸軍が歩いた道も。独立戦争の面影は殆んど残っていませんが、緑豊かな園内のトレイルをのんびり歩くことができ、地元住民にとっても憩いの場所です。
この歴史公園を抜けて先ほどの橋を渡ると、ペンシルベニア州に入ります。

ペンシルベニア州側の歴史公園

ペンシルベニア州側の歴史公園

写真:いしい ひい

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ペンシルベニア州側も、ワシントン・クロッシング歴史公園(Washington Crossing Historic Park)になっています。こちら側にもビジターセンターがあり、独立戦争に関するさまざまな展示がされています。

「デラウェア川を渡るワシントン」はMETに永久所蔵される前、絵画の舞台であったこの地に所蔵されていました。
ワシントンら大陸軍が川を渡った船も復元され、独立戦争当時の様子を伝えています。

ペンシルベニア州側の歴史公園

写真:いしい ひい

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歴史的な建物も復元されています。写真はHibbs House、かつては大工や靴職人など多くの工匠たちが住んでいました

まとめ

アメリカ独立戦争時の絵画にまつわる3州への旅、いかがでしたか?
ニューヨークからワシントン・クロッシング歴史公園までは、車で約1時間半ほど。
米東海岸には独立戦争などの史跡がたくさんあります。絵画から、そして絵画の舞台になった場所から、是非アメリカの歴史を感じてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/20 訪問

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