富山「おわら風の盆」は前夜祭が狙い目!艶なる踊りに惚れてもOK!

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富山「おわら風の盆」は前夜祭が狙い目!艶なる踊りに惚れてもOK!

富山「おわら風の盆」は前夜祭が狙い目!艶なる踊りに惚れてもOK!

更新日:2017/08/08 10:07

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、東海道完歩ブロガー、青春18きっぷ伝道師

富山・越中八尾の「おわら風の盆」。毎年9月1日から3日間、この小さな山あいの町で行われる幻想的な音と踊りの伝統行事は、日本を代表するお祭りとして知られていますが、同時にこの3日間は八尾の町が人で溢れ、たいへんな混雑となります。
そこでおススメは「おわら風の盆前夜祭」。おわらの本番前に行われるこの前夜祭は、度を超えた混雑もなく、おわら本来の艶やかな踊りや唄を、じっくりと楽しむことができるのです。

おわら風の盆前夜祭とは

おわら風の盆前夜祭とは

提供元:とやま観光ナビ

http://www.info-toyama.com/

おわら風の盆は、毎年9月1日から3日にかけて行われる越中八尾の民謡行事。二百十日の初秋の風が吹くころ、その年の豊年万作や風神鎮魂を願って哀愁漂う「おわら節」の音とともに叙情豊かで大人の色香漂う踊りが行われます。

この日本の伝統をそのまま残したような美しいお祭りの人気は年々高まっており、おわら風の盆の期間中に八尾の町を訪れる観光客は3日間で20万人とも30万人とも言われています。
八尾は飛騨の山々の懐に佇む坂の町。町も通りもけっして広くはないため、踊りが始まるとその周辺は身動きもとれないほどの混雑になることもあり、ゆっくりとその情緒を楽しむのは難しくなっています。

おわら風の盆前夜祭とは

写真:風祭 哲哉

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そんな「おわら風の盆」に前夜祭があるのをご存知でしたか?
もともとは各町で行っていた練習の延長として始まったものですが、本番の混雑があまりに激しいため、その解消を図る目的もあって、現在では「ゆっくりと楽しめる、おわら風の盆」として観光PRされるようになってきました。

おわら風の盆前夜祭は、毎年8月20日から30日までの11日間、八尾にある11の町がそれぞれ1日ずつを担当し、毎晩、いずれか1つの町内が輪踊りや町流しなどを行う、というものです。
期間中は八尾曳山展示館で踊り方解説やステージ出演が行われ、そのあと午後8時から2時間にわたってその日を担当する町内で町流しや輪踊りが行われ、前夜祭と言えども本番さながらにおわらの魅力を感じることができます。

おわら風の盆前夜祭を楽しむコツ

おわら風の盆前夜祭を楽しむコツ

写真:風祭 哲哉

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おわら風の盆前夜祭のプロローグは越中八尾観光会館内にある八尾曳山展示館から。ここでは前夜祭の期間中、毎晩午後6時30分から7時50分まで「前夜祭ステージ」としておわら風の盆前夜祭を楽しむためのさまざまな催しを提供しています。入場は有料で、1日の定員は500名ですが、事前にコンビニ等でのチケットの購入も可能です。

前夜祭ステージではまず最初に30分間、おわら風の盆を紹介する映像が上映され、この伝統行事の全体像を知ることができます。

映像が終わると7時からはおわら踊りの解説。富山県民謡おわら保存会の演技指導の方がマイクを使って男踊り、女踊り双方の細かな所作を解説し、会場にいる観客に踊り方を教えてくれます。
おわら風の盆前夜祭では「みんなで踊ろう」を合い言葉に、観光客も交えた輪踊りが行われますので、ここでおわら踊りを覚えてこのあとに備えましょう。

おわら風の盆前夜祭を楽しむコツ

写真:風祭 哲哉

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おわら踊りの解説が終わると最後は富山県民謡おわら保存会による舞台でのおわら踊り鑑賞。
本番さながらに唄、三味線・太鼓・胡弓が登場し、その伴奏で、男女の洗練されたおわら踊りが繰り広げられます。
本番では踊りも唄もこんなに落ち着いて鑑賞することは難しいのですが、ここでは椅子に座って静かにゆっくりとおわら踊りを楽しむことができます。

おわら風の盆前夜祭を楽しむコツ

写真:風祭 哲哉

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いざ、おわら風の盆前夜祭の町流しへ。

いざ、おわら風の盆前夜祭の町流しへ。

写真:風祭 哲哉

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曳山展示館での前夜祭ステージが7時50分に終了したらすぐにその日の前夜祭会場へ。町内での前夜祭スタートは午後8時となっています。
前夜祭期間中は専用の駐車場に車両を停めることが多いため、曳山展示館から各町内へは徒歩での移動となりますが、遠い会場だと10分では間に合いません。路線バスを利用するのもいいのですが、ここは多少遅れても、のんびりと夜の八尾の町を歩いて移動するのがおススメです。

いざ、おわら風の盆前夜祭の町流しへ。

提供元:とやま観光ナビ

http://www.info-toyama.com/

越中八尾は富山平野から飛騨の山脈に連なる街道の拠点として飛騨との交易や売薬、養蚕などによる収益で「富山藩の御納戸」と呼ばれるほど経済力の豊かな町でした。
おわら風の盆が開催される旧町と呼ばれる地区は、今もなお昔ながらの風情を残す坂の町で、「日本の道100選」に選定された諏訪町本通りを中心にそぞろ歩きの楽しいところ。特にこの時期は、格子戸の民家や土蔵など、昔の面影を残す町並みに数千のぼんぼりが立ち並び、夜はひときわ美しくなります。

町の通りでは若者たちがおわら踊り練習していたり、格子戸の向こう側からは三味線や胡弓の物哀しい音色にのって「おわら節」が聞こえてくることもあります。

いざ、おわら風の盆前夜祭の町流しへ。

写真:風祭 哲哉

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おわら風の盆前夜祭なら、踊り子に見惚れていても大丈夫!

おわら風の盆前夜祭なら、踊り子に見惚れていても大丈夫!

提供元:とやま観光ナビ

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当日の前夜祭会場となっている町に着く頃にはすでに町流しが始まっていることでしょう。けれども前夜祭であれば大丈夫。遅れて行っても通り沿いのどこかに空いている場所を見つけることもできますし、混みあっているところでも横から十分にのぞけるくらいですから、混雑度は本祭とはくらべものになりません。

おわら風の盆前夜祭なら、踊り子に見惚れていても大丈夫!

写真:風祭 哲哉

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おわら風の盆前夜祭のいいところは、踊りの隊列を目の前で鑑賞できること。本祭の身動きもとれないような人混みではこんなに接近することはまず難しいでしょう。
この前夜祭でなら踊り子の色香漂う一挙手一投足に見惚れてぼーっとしていても大丈夫。惚れっぽいあなたでもOK!安心してください。

前夜祭は午後8時から10時までの2時間。各町内での町流しのあと観光客も参加できる輪踊りが行われます。輪に入って一緒に踊る前には必ず町内役員にひと声かけて、先ほどのレッスンで覚えたおわら踊りのテクニックを存分に発揮してくださいね!

おわら風の盆前夜祭は、旅慣れた大人の楽しみ方

3日3晩の間、八尾のまち全体がおわらの音色と踊りに包まれる「おわら風の盆」の本祭。その規模と迫力はもちろん前夜祭とはくらべものになりません。けれどもその人気ゆえ、山懐の小さな町には手に余る人並みで混雑を極め、おわらは気軽に見に行けるお祭りではなくなってしまいました。また当日は泊まろうにも八尾から離れた富山市内でさえも宿泊施設は軒並み満室となります。

それでもなお、本祭の臨場感を求めてチャレンジするのが本来の旅の醍醐味。けれども一方で、もう人混みは疲れた、ゆっくり楽しみたい、という方がいらっしゃれば、ぜひこの「おわら風の盆前夜祭」をおススメします。
遠くから本番さながらに聞こえてくる哀愁を帯びたおわら節の調べに心震わせ、目の前を通りすぎる踊り子の所作に見惚れて時を忘れる―
それも大人の旅の楽しみ方なのかもしれません。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/20 訪問

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