文人達は、300有余年の九谷焼を愛で、1300年の歴史の湯に浸かった 石川県山代温泉

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文人達は、300有余年の九谷焼を愛で、1300年の歴史の湯に浸かった 石川県山代温泉

文人達は、300有余年の九谷焼を愛で、1300年の歴史の湯に浸かった 石川県山代温泉

更新日:2017/08/01 17:29

はせ 鱗人のプロフィール写真 はせ 鱗人 フォトエッセイスト

石川県は良質な温泉が湧出します。中でも山代温泉は、開湯1300年の歴史を持ち、文人達が逗留したアカデミックな温泉地。歴史を感じる「総湯」と「古総湯」に浸かり、当時を偲ぶのも乙なもの。もう一つ忘れてはならない九谷焼。街のあちこちで見かけることができるでしょう。文人たちは、湯につかり、九谷焼を愛でた。この地から発信するいで湯と九谷焼は、多くの人を魅了し続けています。

開湯1300年の歴史のいで湯

開湯1300年の歴史のいで湯

写真:はせ 鱗人

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山代を代表する「総湯」と「古総湯」。これは、共同浴場の総称。「総湯」は、100%源泉の共同浴場。「古総湯」は、明治時代の「湯あみ」というもので、純粋にお湯に浸かるだけでシャワーや洗い場もないシンプルなもの。どちらも趣があり堪能できます。

地域の方の利用が目立ち、温泉が生活に根付いていることを実感できるでしょう。湯に集う地元の方に話を聞き、温泉との関わりが分ると、山代の地が身近なものになります。

開湯1300年の歴史のいで湯

写真:はせ 鱗人

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次に紹介するのは、総湯のすぐ近くにある源泉公園の足湯。湧出温度が高く、足を入れ続けるには、少し熱いかもしれません。温泉を見つけた八咫烏(やたがらす)の像があり、その下から温泉が出ています。町歩きの際には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。飲泉処もあり、貧血や動脈硬化に効能があるようです。

街の名所・旧跡を巡る

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写真:はせ 鱗人

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街のあちこちで文人達の足跡を知る事が出来ます。夫婦で逗留した与謝野鉄幹、晶子。九谷焼を愛でた与謝野鉄幹は、「山代の いで湯に遊ぶ 楽しさは たとえて言えば 古九谷の青」と唄った。

薬王院温泉寺境内のヤブツバキを愛でた与謝野晶子の歌碑とその椿。与謝野夫婦が目にした樹木は、時を経て見る者にロマン与えてくれます。その場所、場所で文人達の足跡を知る事が出来る楽しさがあるでしょう。

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写真:はせ 鱗人

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次に紹介するのは、温泉街の中心地にある薬王院温泉寺。ここは、天皇の発願によって建立された寺院。また、「あいうえお」の五十音の創始者としても知られる明覚上人が七堂伽藍を建立。境内は、明覚上人を供養する五輪塔(国指定重要文化財)があります。

また、明覚上人を偲び、周辺を散策できる「あいうえおの小径」が整備。五十音の発祥地であること知ると、また違った感覚で拝観や散策が出来るでしょう。

街の名所・旧跡を巡る

写真:はせ 鱗人

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次に紹介する九谷窯跡は、江戸時代に造られた九谷窯跡や、現存する最古の九谷窯を見ることができる施設。九谷焼の蔵元が使っていた古民家であり、九谷絵付け体験やロクロ体験もできます。焼き物の街の原形が見られ、その歴史を知る事が出来るでしょう。

文化人で美食家、魯山人を訪ねる

文化人で美食家、魯山人を訪ねる

写真:はせ 鱗人

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「魯山人寓居跡いろは草庵」は、吉野家旅館の元別荘。魯山人は、大正4年の秋から約半年間生活しました。山代の旦那衆は、茶人や、書画・骨董などに造詣が深い風雅な人たちが多く、この別荘は文化サロン的な役割を果たしたことでしょう。

草案を見終わる頃には、九谷の茶碗で美食に酔いしれる。山代の地は、この言葉が似合うことが実感できるでしょう。

文化人で美食家、魯山人を訪ねる

写真:はせ 鱗人

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魯山人が刻字看板を彫った仕事部屋、書や絵を描いた書斎、山代の旦那衆達と語り合った囲炉裏の間、茶室・展示室(土蔵)などを公開しています。

文化人で美食家、魯山人を訪ねる

写真:はせ 鱗人

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お茶を振る舞ってくれますが、入館料に組み入れられています。ここで出される茶碗は、4代目の須田菁華の作。魯山人は、九谷焼の名工・初代須田菁華と出会い、陶芸の手ほどきを受けました。高価な器でお茶を飲み、全面ガラスから庭を見るだけでも贅沢感を満喫できるでしょう。

九谷焼の店を紹介 2店舗の加賀店と小松店を持つ「陶匠大雅」

九谷焼の店を紹介 2店舗の加賀店と小松店を持つ「陶匠大雅」

写真:はせ 鱗人

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山代と言えば、九谷焼が有名。九谷は、色絵。「色彩」を通して心が満たされます。「陶匠大雅」の店主は、「生活に彩り、心に潤い」をテーマとして取組んでいます。

伝統を守ることは、古さを打開し、新しいことにチャレンジしていくことと解く。現在、店主が試行していることは、スタンプを押し、それに色付けをすること。時代を見つめ、現代を表現する試行錯誤に始終する。そのことにより、若者に関心を寄せていただきたい。と語られた。

信念を持ち試行錯誤する姿は、「未来の九谷焼」を築いてくれることでしょう。

九谷焼の店を紹介 2店舗の加賀店と小松店を持つ「陶匠大雅」

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お店は、体験ができる施設を完備。呉須絵具(ごすえぐ:陶芸に使われる下塗り剤)と赤絵具を使って絵付け。使用時間は、約30分。体験を通し、九谷文化に触れることは、自身の趣を満たしてくれることでしょう。また、九谷の器で珈琲のおもてなしもあり、唇へのカップの感覚、重量感等を実感できるでしょう。

九谷焼の店を紹介 2店舗の加賀店と小松店を持つ「陶匠大雅」

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石川県北部にある小松市高堂町。高堂町に住居する人達は、九谷庄三の画風を受け継ぎ、高堂風錦手(たかどうふうにしきて)として彩銀の技法を駆使し独自の豪華な作風を産み出しました。この作風は、装飾品にとどまらず、至極の芸術。

値は張りますが、この店の一押し商品です。部屋のインテリアとして「粋」に飾るとおしゃれ感が増し、生活に潤いを感じることでしょう。ただ置くだけでなく、この「粋」をどう演出するかが大切です。

文人たちの足跡をたどると山代の楽しさが見えてくる

歴史のある温泉と九谷焼。それらに魅せられ、文人たちが逗留した。山代を訪れて魅せられるものは、今も昔も同じ。文人たちの足跡をたどると、山代の楽しさを教えてくれます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/07−2017/07/08 訪問

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