写真:ふるかわ かずみ
地図を見る福岡県八女市の中心を走る国道442号線から少し入ったところにひっそりと佇む「八女津姫(やめつひめ)神社」。創建は養老三年(719年)3月といわれ、昭和61年に再建されています。日本書記にでてくる「山中に女神あり。その名を八女津姫といい、常に山中にいる」の一説が「八女」の地名の起こりとされています。
その八女津姫を祀っているのが、ここ八女津姫神社です。あたりはひっそりと木々が生い茂り静寂に包まれていて、何とも神秘的な空間に包まれています。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るそしてこの境内で一際目をひくのが、巨大で圧倒的な存在感を示す岩窟です。こちらの岩窟は「神の窟(いわや)」と呼ばれています。
以前は修験の場ともなっていたようで、この岩窟の下で修行をされていたのかもしれません。とにかく間近で見ると、その圧倒的な存在感と一種の近寄りがたい畏怖さえ感じられます。
また5年に一度、お囃子(はやし)や太鼓などで舞を奉納する「浮立(ふりゅう)」という神事が行われます。近くの浮立館(入場無料)で詳しくその様子を見ることもできます。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る社殿は岩窟のすぐ側にこじんまりと佇んでいます。
その手前には八女津姫の神像があり、その姿は右手の手のひらを前に向けた立像スタイル。これは施無畏(せむい)という仏像が組む印の形を彷彿させます。ちなみにこの施無畏印は、「恐れなくてよい」という励ましを表す印で、かつての八女津姫を慕う住民との関係性を表してるようにも感じます。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る八女津姫の神像のすぐ側には、写真のかなり古そうな年代の夫婦岩が祀られています。子宝のご利益があるということで、希望される方はぜひこちらにも参拝してみてはいかがでしょうか。
男の子を希望する場合は左の細長い石を、女の子であれば右の丸い石に祈願するとよいそうですよ。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るそしてお待たせしました!女性必見の美人水の紹介です。
先ほどの岩窟の一角に、岩の隙間からポタポタとしたたり落ちる石清水があります。「媛しずく」と名付けられたその水は、かつて八女津姫もこの水で顔を洗ったであろうということから、美白、美人の水として地元で呼ばれています。
また、この石清水を写真に撮ると願いが叶うとも!?
真偽のほどはわかりかねますが、信ずるものは救われるという気持ちで、ぜひ霊験新たかな石清水のご利益をあやかりましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るそして神社のもう1つの見どころがこの権現杉です。樹齢(推定)600年のご神木は村の文化財にも指定された天然記念物です。
直径1.7m、高さ44.8m、幹回り5.7mと、真っ直ぐ凛とそびえたつ姿も見事です。お車だと駐車場からそのまま境内にあがるほうが近いですが、せっかくならこちらのご神木の側を通って、パワーをもらって参拝することをおススメします。
またこのあたりは秋になると紅葉も色づき、また違った景色を楽しむことができるでしょう。
八女津姫神社までのアクセスは当然車になろうかと思いますが、その際はできれば小型の車がオススメです。というのも途中の道幅も狭く、駐車場も小型で3〜4台停めればいっぱいです。神社参拝はどこもそうですが、明るいうちに参拝されたほうが、より神社のご神気も感じられるので、できれば午前中がオススメです。
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(2024/10/10更新)
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