更新日:2013/12/27 15:19
東武伊勢崎線 堀切駅を降りて、線路の西側 進行方向左手に鉄道が見えるように、南下し、700mほど歩き、Y字路を右手に入ったすぐの右側に多聞寺があります。それほど規模の大きなお寺ではありませんが、境内はきちんと整備され、清楚なたたずまいに心洗われます。まずは一神目の御利益を頂きましょう! このお寺、正式には「隅田山吉祥院多聞寺」と呼ばれ、関東大震災、東京大空襲の災禍を免れて、江戸中期の面影を今に残しております。本尊が毘沙門天であり、七福神の一角に加わっています。いまでは珍しい茅葺き屋根の山門(写真)も一見の価値があります。
多聞寺から約2km、墨堤通りを白髭橋方向に歩いて白髭橋東詰の信号の先、首都高速道路の向島出口を過ぎると寿老神が安置されている白髭神社に出ます。ここは「寿老人」ではなく「寿老神」とあります。神主さんによると、御安置は「人」ではなく「神」だから、「神」と書いたそうです。安置は本殿の中だそうです。その白鬚神社からすぐの所、向島百花園の中に写真の様な福禄寿のお堂があります。お堂は庭園の奥の方にひっそりと有り、少しわかりにくいかもしれません。
ここだけ入園料を払わないと、七福神に会えません。御利益も金次第って…(笑)
向島百花園 入園料150円
白鬚神社から墨堤通りを「東京スカイツリー」を左前方に見ながら1km程歩くと、長命寺に到着します。正式名は「宝樹山遍照院長命寺」といい、徳川家光が鷹狩りの際に、急な病で立ち寄って境内の井戸水で薬を服用したら、たちどころに快癒した言い伝えがあります。それ以来長命寺と名付けられ、本堂(写真)には七福神の紅一点、弁財天が祀ってあります。
その隣の弘福寺は江戸中期に建立され、禅宗のお寺にちなんで、中国・唐時代の禅僧、布袋尊が祀ってあります。正式名「牛頭山弘福寺」といいます。
堅い話はこのくらいにして、少し「柔らかい」話題を提供しましょう(笑)。
寺の裏手、隅田川の土手沿いにある和菓子「山本や」は「長命寺桜もち」で有名です。ちょっと一休みして長命寺桜もちを召し上がってみませんか?
ちょっと読みにくいですが、「みめぐり神社」って読みます。弘福寺より300m程、5分程で到着します。草創は定かではありませんが、弘法大師の頃、即ち平安初期までさかのぼります。ここも関東大震災、東京大空襲からの災禍を免れており、今の社殿は江戸末期のものです。これも神様のおかげでしょうか(笑)。境内の一角に写真の様なお堂が有り、二神祀られてます。
またこの神社、実は三井グループとの結びつきが強く、「囲」という字が、三井の「井」を囲って守ると考えられ、長く崇敬されていたとのことです(驚)。
ここにある狛犬の側のライオン像も元々三越デパートにあったものが、2009年に寄贈されました。ここには恵比寿天、大国天が祀られています。ここでお参りして七福神全通ですね。今年も御利益があることを祈念します。
三囲神社から徒歩15分ほどで浅草の繁華街に出ます。仲見世の並びにある「今半別館」。今半は1895年浅草で創業した老舗です。その後いくつかにのれん分けされ、今に至っています。ここ別館は、「仲見世」の中に位置し、その立地から、外国人客も多く訪問されます。そのため、ディナータイムはやや高価なメニューが、ランチタイムは手頃なお値段で提供されます。2,500円のすき焼きの上肉定食(写真)は、お手頃価格のお勧めメニューです。是非、今半の味をお得に味わってみてはいかがでしょうか?
日本人は、年始の七福神巡りで、その年一年の不老長寿、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全など、所願成就を祈願すると言い伝えられています。最近は七福神巡りで歩くことによる健康増進にも一役買っています。
お正月の食べ過ぎを解消するためにも、七福神巡りを楽しみながら、また東京スカイツリーを垣間見ながら、浅草までの3.5kmあまりを歩いてみてはいかがでしょうか?
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