写真:大竹 進
地図を見るシギショアラのあるトランシルヴァニア地方は、かつてドイツ系のザクセン人が多く住んだ地域で、シギショアラも12世紀にハンガリー王がこの地にザクセン人を入植させたことからその歴史が始まっており、最も繁栄した15〜16世紀には15のギルド(職人組合)を持つ城塞都市でした。
時計塔は、14世紀にシギショアラが商工ギルドによる自治都市となったことを記念して建てられたもので、旧市街を取り囲む城壁に組み込まれており、幾つかある城門の一つにもなっています。
写真は城壁の外から眺めた時計塔です。
写真:大竹 進
地図を見る時計塔をくぐって旧市街に入ると、そこには中世から変わらない家々が並び、石畳の道が続いています。時計塔の手前に見える黄色の家が、ドラキュラのモデルとなったヴラド・ツェペシュ(串刺し公)の生家。現在はレストランになっていますが、これについては後程詳しくご紹介します。
写真:大竹 進
地図を見る時計塔は1670年に大火で焼失しましたが、その後再建され現在も機械仕掛けで動き続けています。時計塔には17世紀に作られたからくり時計があり、毎正時に人形が動きますが、城塞内側と城塞外側では出て来る人形が違うので、両方見たい方は1時間後に反対側へ回ってその違いをお確かめ下さい。
また、時計塔の内部は歴史博物館になっていて、古代ローマの生活用品や18世紀の手術道具などが展示されています。
写真:大竹 進
地図を見る小高い丘の上に築かれたシギショアラの城塞には、かつて14もの見張り塔がありましたが、現在でも9基の塔が残っています。これらの塔の建設にはギルドが資金を負担したため、塔ごとにそれぞれのギルドの名前が付けられています。
写真は仕立屋の塔。14世紀にはシギショアラで最も富裕なギルドで、彼らが建てた塔は時計塔と並んで当時シギショアラで最も高い建物として聳えていました。
写真:大竹 進
地図を見るカトリック教会近くにあるのは靴職人の塔で、石畳の向こうに六角形の特徴的な姿で佇んでいます。
写真:大竹 進
地図を見る山上教会近くにある綱職人(縄職人)の塔は、13世紀に建設されたシギショアラで最古の部類に属する塔で、現在は教会の共同墓地の管理人の住居としても使われています。
写真:大竹 進
地図を見る城塞内の旧市街は歩いて十分に回れる広さなので、半日あれば隅々まで足を延ばすことが出来ます。中世の面影を残した趣のある家並みや石畳の道は、ぶらぶら歩きには最適!
写真:大竹 進
地図を見るシギショアラはドイツ系のザクセン人が作り上げた町なので、ドイツ名もあり、シェースブルクと言います。カラフルに塗り分けられた家々の並ぶ小道は、思わず足を踏み入れてみたくなる魅力に溢れています。
写真:大竹 進
地図を見る街の小さな広場には屋外カフェが何軒もあり、街歩きをしてちょっと休憩するにはぴったり!旧市街の素敵な街並を眺めながらのティータイムも良いですね。
写真:大竹 進
地図を見る旧市街の南には学生階段と呼ばれる木造の屋根付き階段があります。丘の上にある学校へ通う学生が、冬場雪の積もる時期などに困らないように作られたもので、全部で175段ありますから結構良い運動になります。
写真:大竹 進
地図を見る階段を上り切って左手にあるのがドイツ語学校です。何故ドイツ語学校かと言うと、このシギショアラの町がドイツ系のザクセン人によって造られた町であるからに他なりません。
写真:大竹 進
地図を見る階段を上って目の前に見えるのが、14世紀創建の山上教会です。教会の正面は階段出入り口の反対側ですが、内部にはザクセン人が住んでいた周囲の村から集められたルーテル派の壁画などが飾られています。
写真:大竹 進
地図を見る時計塔のある広場に面して建つこの黄色の建物が、ドラキュラのモデルになったヴラド・ツェペシュ(串刺し公)の生家です。小説では吸血鬼ですが、実際には強大なオスマン帝国に対抗し、故国を侵略から守るために戦ったルーマニアの英雄です。
現在では2階が「カサ・ヴラド・ドラクル」(ヴラド・ドラクルの家)というレストランになっていて、ドラキュラに因んだメニューが楽しめます。
写真:大竹 進
地図を見るレストラン「カサ・ヴラド・ドラクル」の人気名物メニューがこれ、「ドラキュラの心臓」。赤いパプリカをドラキュラの心臓に見立てたものです。因みにこのコースのポタージュは「ドラキュラの血のスープ」です。
シギショアラを訪れた際には、是非この地ならではのドラキュラ料理をご賞味下さい。
写真:大竹 進
地図を見る3階はドラキュラことヴラド・ツェペシュが生まれた部屋です。血のように赤い照明に照らされた部屋の真ん中には棺桶が置かれ、その中には・・・。
これから先はどうぞあなた自身の目で確かめて下さい。
ルーマニアの宝石と称えられ、ルーマニアの人々が必ず薦める町、それがシギショアラです。その言葉が決して誇張ではなく、可愛らしくカラフルな家々、ギルドが造った多くの見張り塔、つい歩いてみたくなる石畳の小道は期待通りの感動を与えてくれます。
更に楽しみを増やしてくれるのが、ドラキュラの生家やその生家にあるドラキュラに因んだ名物メニューを味わえるレストラン。
ルーマニアを訪れた際には是非目と舌を満足させてくれるシギショアラの町にも足を延ばしてみて下さい。
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(2025/2/10更新)
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