写真:島塚 渓
地図を見る「大吉」があるのは、大阪府堺市にある堺魚市場の敷地内。堺は昔から京阪神地域への魚介類の供給地として栄えていたこともあって、毎朝大阪湾から取れたての魚が水揚げされます。そのため「大吉」では、新鮮な食材を身近に仕入れることができるというストロングポイントがあるんです。美味しい料理を作るには、まずは素材そのものが良質である必要がありますよね!
写真:島塚 渓
地図を見る「大吉」の驚くべき点は、一風変わった営業時間にもあります。もともと市場関係者をターゲットに開かれたお店なので、深夜から朝方にかけてがオープンしている時間。具体的には平日の午前0時から朝9時30分、土日祝は23時から朝9時30分まで。定休日は月曜日(日曜の深夜)となっています。まさにリアル深夜食堂とでも呼べそうな、独特の営業形態をとっているお店なんです。
こんな不思議な時間にオープンしているのにもかかわらず、深夜になると行列を見かけることもしばしば。また明け方までお店があいているので、朝食代わりに利用する人もいます。平日は朝6時から朝定食が提供されており、1000円でごはんにあさりの味噌汁、お造りと天ぷら5品がついてきます。普通に頼むよりお得になっているので、夜が苦手な人は早起きして訪れてみるのもいいかもしれませんよ。
写真:島塚 渓
地図を見るこの店の注文は食べたいものを紙に書いて店員さんに渡すシステム。天ぷらを頼むと、まずは特製の天つゆが提供されるのがお決まりの流れです。この天つゆはほんのりと甘めで大根おろしがたっぷり。サクサクの衣の天ぷらにつけて食べると、口の中にフワッと素材の味と香りが優しく広がります。
そして、この天つゆにつけて食べるのがこだわりの天ぷら。どれもしっかりとした素材の味の強さを持っており、噛めば噛むほど旨みがしみだしてきます。新鮮な食材の引き立て役として、まさに抜群の相性を持った天つゆとなっていますよ。
写真:島塚 渓
地図を見る「大吉」の魅力は天ぷらメニューの豊富さにもあります。野菜と魚介類を中心に約50種ほどの天ぷらが揃っています。野菜は1品100円のものがほとんど。定番のカボチャやレンコンから関西に行かないとなかなか食べられない紅ショウガまで、リーズナブルな値段で様々な野菜を楽しむことができます。
一方魚介系のメニューは150円から300円で、キス、ハモ、マグロやホタテなどが食べられます。すでに触れたように、魚市場の敷地内にあるので、素材は新鮮そのもの。サクサクとした衣の触感と少しレア気味に揚がった魚介の味が口いっぱいに広がって、何個でも食べられそうな錯覚に襲われます。
写真:島塚 渓
地図を見る天ぷらのほかに、ほとんどがのお客さんが注文するのが、このあさり汁。大吉のもうひとつの名物として定着しているメニューで、新鮮で大ぶりなあさりがゴロゴロと入っています。そしてほんのりと海の香りが漂うだし汁は、濃厚な貝のエキスがたっぷり。お酒や油ものを食べた後の締めとしても有効な一品となっていますよ!
写真:島塚 渓
地図を見るこのあさり汁は食べた後にもう1つ驚くべきことが!なんと床にはお客さんが捨てたあさりの殻が散乱しているのです。「大吉」ではあさりの身を食べ終わると、貝殻をポイッと下に落とすのが定番となっているんです。そのため店内を移動するときには、ジャリジャリと靴の裏で音をたてながら。
最初は躊躇するかもしれませんが、しだいにこの環境にも慣れてくるから不思議。みなさんも郷に入っては郷に従えで、是非ともこの珍しいスタイルの食べ方にチャレンジしてみてください!
「天ぷら大吉」は老若男女問わず愛され続けている大衆向けの天ぷら屋さん。テレビでもたびたび取り上げられることもあるため、深夜でも行列必至の有名店です。
その人気の理由は、すぐそばの漁港で取れる新鮮な食材を生かしたサクサクの絶品天ぷら。お財布にも優しく、1本100円からと大変リーズナブルなお値段となっています。まさに、美味しいものをお腹いっぱい食べられる庶民の味方と言えるお店なので、ぜひとも足を運んでみてくださいね!
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/9/12更新)
- 広告 -