写真:吉川 なお
地図を見るベジタリアン料理とは肉や魚を使わない野菜だけの料理のこと。元は仏教など宗教の戒律に基づいて殺生を避けるために食されてきましたが、昨今の健康志向の高まりで身体に良いもの、ヘルシーなものを好む人が増えてきており、日常食のひとつとして選択されています。
台湾は国民の約1割が菜食主義者といわれ、街では「素食」と書かれたレストランをよく見かけます。「若荷蔬食火鍋(ルオホーシュシーフォグゥォ)」は自身もベジタリアンである「竹里館」のオーナーが考案したベジ鍋の店で、そのおいしさと1人450元(約1,680円+サービス料10%)というリーズナブルな価格から、瞬く間にベジ御用達の人気店となりました。
ドアを開けると一瞬、茶芸館と見間違うような雰囲気で、お茶を飲むようにくつろぎながら食事ができます。
写真:吉川 なお
地図を見る席に着くとまずはスープ選びから。メニューには日本語表記があるのでオーダーも簡単です。
番茄蔬菜(トマト野菜)、養生薬膳(薬膳)、川味麻辣(四川風)、南洋香茅(タイ風辛酸っぱい)、日式昆布(和風昆布)、南瓜濃湯(かぼちゃ)の6つの味があり、1人なら1種、2人なら2種、3人以上は3種のスープが選べます。
写真はプーアル茶入りの養生薬膳・激辛ではない川味麻辣・やさしいかぼちゃ味の南瓜濃湯で3種3様全く異なる風味。その日の気分でお好みのものをどうぞ。
写真:吉川 なお
地図を見る鍋に入れる具材は、好きなものを好きなだけ取れるビュッフェスタイル。奥のショーケースには旬の野菜をメインに、常時30種類以上の具材が並んでいます。
中には独特なつるを持つ龍髭菜(ロンシーツァイ)など日本では見かけない野菜も。黒いとうもろこしや茭白筍(ジャオバイツン)というマコモダケなど珍しいものも多く、ビュッフェなら初めてでも思い切って挑戦できます。
写真:吉川 なお
地図を見る野菜と一緒に並ぶのは、油條(ヨウティアオ)という揚げパンや豆類や穀類で作ったもどきの練り物など。豆腐や麩、おからなどを用いて見た目や食感をエビやイカに似せています。
白、緑、紫色の有機うどんやビーフンなどはシメにぴったり。ヘルシーな具ばかりで、ついつい食べすぎてしまいます。
写真:吉川 なお
地図を見るスープには味がしっかりついているのでそのままでもOKですが、お好きなタレを作って味を変えることもできます。ご覧のように調味料や薬味の種類の多いこと。いろいろ試してみたくなりますね。
写真:吉川 なお
地図を見るこれらの他に、前菜や箸休めにちょうどいい手作りのおかずも用意されています。
お刺身のように見えるものは赤と白のこんにゃく。豆干(豆腐を押し固めて醤油や八角、砂糖などで味付けしたもの)や豆皮を使ったものなどもあり、台湾らしい味が楽しめます。
ドリンクは酸梅湯、冬瓜茶、蜂蜜プーアル茶、無糖麦茶など。もちろん飲み放題です。
写真:吉川 なお
地図を見る食後はデザートの時間。カットフルーツやプリン、アイスクリームなどが並んでいます。
別料金となりますが、竹里館で出されているものと同じ台湾茶もオーダーすることもできます。日本にはない宮廷菓子も一緒に供されるので、茶芸館気分も味わえます。
日本では鍋は冬によく食べられますが、台湾では暑い夏でも鍋が定番で、クーラーがきいた中でよく食べられます。
『郷に入れば郷に従え』という感じで、台湾の食文化のひとつ、ベジタリアンのお薦めヘルシー鍋を滞在中の食事の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いたナビゲーター
吉川 なお
台湾の台北市に住む専業主婦の吉川なおです。台湾生活はもう8年ですが、常に新しい発見のあるこの国が大好きです。在住者だからこそ知っている生情報やお薦めのレストランなど、台湾の旅がより思い出深いものになる…
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