さっぽろ雪まつりに合わせて『北海道開拓の村』へ!馬そりに乗ってレトロな町並みを走り抜けよう!

さっぽろ雪まつりに合わせて『北海道開拓の村』へ!馬そりに乗ってレトロな町並みを走り抜けよう!

更新日:2014/08/21 18:55

さっぽろ雪まつりや旭山動物園など、冬にこそ訪れたい場所が多い北海道ですが、観光のスタート地点としてお勧めなのが、札幌郊外の野外博物館「北海道開拓の村」。明治〜昭和初期に建てられた貴重な建物の宝庫で、展示物やイベント、食べ物を通して、開拓時代の背景や文化を学べます。そして、例年12月中旬〜3月の土日祝・及びさっぽろ雪まつり期間中は、馬そり(ばそり)が運行。レトロな景色が広がる村内を走れるのです!

北海道開拓の村とは?

北海道開拓の村とは?
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「北海道開拓の村」は、1983年(昭和58年)4月に、北海道の「開拓百年記念事業」の一貫として、開拓時代の産業や生活、文化を体験的に学べる場として開設されました。

54.2ヘクタールという広大な敷地には、明治から昭和初期にかけて全道各地に建てられた建築物が移築復元・再現され、52棟の建造物が点在しています。エリアは入口近くから、「市街地群」、「山村群」、「漁村群」、「農村群」と4つに分かれ、それぞれの場所で当時の情景や、人々の暮らしが感じられます。

【北海道開拓の村】
アクセス:JR新札幌駅、地下鉄東西線新さっぽろ駅下車、新札幌バスターミナル 北レーン10番乗場よりJR北海道バス「開拓の村」行き乗車、終点下車すぐ
 車の場合、JR札幌駅周辺からは、北一条通より国道12号線を江別方向(約40分)
 新千歳空港からは、道央自動車道「札幌南IC」より国道12号を江別方向(約15分)
住所:札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
電話:011-898-2692
営業時間:10月1日〜4月30日 9:00〜16:30(入村は16:00まで)
     5月1日〜9月30日 9:00〜17:00(入村は16:30まで)
休村日:10月1日〜4月30日の期間に限り、毎週月曜日(祝日、振替休日の場合は翌日)及び、年末年始(12月29日〜1月3日)※平成26年2月10日(月)は臨時開館予定

馬そりに乗って一回り

馬そりに乗って一回り

提供元:春秋和

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冬の開拓の村を見て回るのに、ぜひ利用してほしいのが、こちらの馬そり。所用時間約15分で、市街地エリアを解説付きで見て回れます。雪の舞い散る寒い日でも、分厚いひざ掛け毛布があるので大丈夫。馬車を曳いてくれるのは、開拓の時代に活躍した北海道和種馬の、どさんこ君です。

せっかく雪の季節に北海道を訪れたのなら、是非そりでの一馬力を体験してみて下さい! 夏には馬車鉄道が走りますが、行き帰りを別ルートで回れるのは、線路が不要な冬季のみです。

【馬そり】
期間:冬期(12月中旬〜3月の土・日・祝日・さっぽろ雪まつりの間)
※天候により運行を見合わせることがあります
料金:小人(3歳〜14歳) 130円
   大人(15歳以上) 270円

寒い冬のあったかスポット

寒い冬のあったかスポット
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散策には一時間と二時間のモデルコースがありますが、冬には、暖のとれる建物を中心に見学するのがお勧めです。写真の場所は、明治44年に札幌に建てられた旧札幌警察署南一条巡査派出所。建物内には小さなストーブがあり、お巡りさんと一緒に写真が撮れます。

【お巡りさんとの撮影】
平成26年は、1/13・18・2/1〜11・3/2
夏期活動期間は、毎日

また、村内には2か所ほど、本物の囲炉裏に火を入れて、熱いお茶と共に、親切なボランティアさん達が迎えてくれる場所があります。

1つ目は、市街地にある、旧武井商店酒造部。道内の古宇郡(ふるうぐん)泊村から移築された建物で、ニシン漁場の経営を中心に、幅広い事業を展開した武井一族が、明治19年頃に、酒造業を主体として興した家です。一族は石炭業や回船業、リゾート業なども営み、なんと一時は樺太(現サファリン)にまで、ニシン漁場を所有していたそうです。

そして2つ目は、漁村群の中心・ニシン番屋青山家。元は小樽にあった建物で、ヤン衆(当時のニシン漁師)が寝泊りしていた番屋です。繁忙期には、数十人が寝泊まりしたという名残がみられ、ボランティアさんから、「梯子で登る2階には炊事係の女性の寝所で、眠る前には男性が登って来れないように、梯子を上げてしまった」など、一見しただけでは分からないストーリーを教えてもらえます。

とても親切でお話ししやすいボランティアさん達ですが、幅広い知識には驚きます!ちなみにお茶は無料サービスです。

【ボランティアさんによる解説活動】
活動期間(平成25年度):
 4月14日(日)〜11月4日(月) 10:00〜16:00
 1月9日(土)〜3月30日(日)土・日・祝日及びさっぽろ雪まつり期間の10:00〜16:00
 
*ボランティアさんの都合により異なることもあるそうです。また、一週間前から予約しておけば、村内のガイド・ツアーや、英語による解説も可能だそうです。詳しくは『開拓の村』にお問い合わせください。

伝統遊具作りに冬の生活体験!

伝統遊具作りに冬の生活体験!
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お子さんと一緒に来られるのであれば、伝統遊具の製作や、わら細工講習が随時開催されている「体験学習棟」にも足を運んでみて下さい。こちらも暖房が効いていて暖かいですよ。毎月2種類の制作体験を行っていて、平成26年1月の題材は「竹スキー」と「ダイヤ凧」、2月は「すごろく」と「豆鉄砲」、3月は「お手玉」と「紙の起き上がり小法師」。だれでも自由に参加でき、制作した遊具は持ち帰り可能だそうです。

また、冬の開拓当時の暮らしを楽しみながら学べるのが、冬季限定の「冬の生活体験」。木のそりや竹スキーで遊んだり、昔の防寒服を着て、村内を見学することができます。平成26年の開催予定期間は、1月4日(土)から3月中旬まで。

イベント外でも、持参のそりに子供たちを乗せて歩く家族の姿が沢山ありました。

【冬の生活体験】
平成26年の開催期間:1月4日〜3月中旬まで
参加費:無料(入村料のみ有料)

冷えた体を温める、屯田兵(とんでんへい)定食にジンギスカン!

冷えた体を温める、屯田兵(とんでんへい)定食にジンギスカン!
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村内の食堂も、お勧めポイントの一つです。写真は、こちらでしか食べられないオリジナル定食『屯田兵定食』。ジャガイモ団子にバターがのった「いも団子焼き」2個に、こんにゃくとはんぺんの柚味噌おでん、豚汁・おにぎり、それに小鉢が一つ付いて、1,000円です。

他にもジンギスカン(850円)などがあり、お肉を焼いた後にタレに付けて食べる札幌風です。旭川などでは、予めタレにつけ込んだお肉を焼くとか。たっぷりのもやしと、にんじん、ピーマンも一緒に食べるので、ヘルシーに北海道の味を堪能できますよ。

そして生ビールの値段が、中ジョッキ500円と、リーズナブルなのも嬉しいところ。ちなみに2013年には、開村30周年記念事業の一環で、特別展『開拓使・麦酒展』が開催され、「サッポロビールのマークである赤い星は、北海道開拓使のシンボル・五稜星から来ている」といった、豆知識が学べたそうです。
開拓史が学べるイベントを定期的にやっているようなので、ぜひ、お出かけ前にはチェックしてみてください。

【開拓の村食堂】
営業時間: 5月〜9月 9:00 〜17:00(入村は16:30まで) 無休
10月〜4月 9:00〜16:30 月曜(祝・振替休日の場合翌日)及び年末年始(12/29〜1/3)は休業。札幌雪まつり期間中は無休。
※平成25年度より11月8〜3 月までの冬季閑散期に限り、10:00〜16:30に営業時間を変更。
席数:120席程度
電話: 011-897-2321

札幌雪まつりに合わせて、そして2015年春・北海道博物館と一緒に!

実際に見て触って、さまざまな体験が出来る野外博物館「北海道開拓の村」は、北海道を知るスターティング・ポイントとしては絶好の場所です。

札幌中心部から、電車とバスを組み合わせたアクセスも容易なので、2月には、さっぽろ雪まつりと合わせて訪ねてみては如何でしょうか。ただし、冬期の最終入村時間は16:00と少し早い為、帰りの時間との兼ね合いを考える為にも、事前に「新札幌駅」⇔「開拓の村」間のバスの時刻表を調べておくことをお勧めします。ちなみに「札幌駅」⇔「新札幌駅」及び「大通駅」⇔「新さっぽろ駅」間はJR・地下鉄ともにアクセスが非常に良く、新札幌駅周辺にはお店も多いです。

また、開拓の村から約15分の場所にある『北海道開拓記念館』は、施設改修工事等のため、2013年11月4日(月)から休館中ですが、2015年春に『北海道博物館(仮)』と改称して、新たにオープン予定です。日本人から見れば「最北の地」である北海道ですが、数々の大型動物たちにとって、そこは「最南の地」だったという新たな視点や、北海道の原住民族・アイヌ人側から見た開拓の歴史展示を、大幅に拡充するということです。博物館のオープンに合わせて開拓の村を訪れるのも、きっと面白いのではないでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/23 訪問

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