日本統治時代、海を埋め立てて高雄港が造られ、倉庫の貨物を輸送するための鉄道である「濱線(はません)」が敷かれました。鉄道館がある場所は、その港の倉庫だった場所「駁二芸術特区」。今ではこの倉庫を使って展覧会やワークショップなどが行われたり、クリエイティブなショップや展示館などのアートなスポットに生まれ変わっています。この蓬莱倉庫エリアのB7、B8倉庫に2016年にオープンしたのが「哈瑪星台湾鉄道館」。「哈瑪星」とは、鉄道の「濱線(はません)」に由来し、この周辺の地域を表すようになった言葉です。
館内は、第一展示室と鉄道模型のエリアである第二展示室、二階の特別展示室に分かれています。第一展示室には、蒸気機関車の原理などの展示や運転シュミレーションコーナーなどがあります。「哈瑪星台湾鉄道館」への入場は199元です。
「哈瑪星台湾鉄道館」のメインは第二展示室にある鉄道ジオラマです。広々とした展示室に広がるのは、アジア最大のHOゲージ(縮尺1/87)のジオラマで、レールの長さはなんと2kmを超えています。200ヶ所の代表的な場所が再現されていると言われ、西部縦貫線などの主な在来線だけでなく、糖業、塩業、林業、鉱業の8支線を合わせて31種類以上の鉄道模型が展示されています。それだけではなく、朝、昼、晩と変化する照明、音声による演出などもあり、台湾鉄道の100年に及ぶ発展の歴史に思いをはせることができます。
精巧なミニチュアなので、遠くから眺めるだけでなく、是非近くで見ることをおススメします!売店でもオペラグラスが売られているほど細かな作りになっています。鉄道と人々の関わり、町の生活の様子などいろいろな場面を見ることができますよ!
二階の特別展示室はジオラマのちょうど上に位置していて、吹き抜けのようになっているため、上からジオラマが眺められます。特別展示室では、横浜の鉄道模型博物館から借り受けた、原信太郎氏所蔵の台湾等の鉄道に関する資料や車両模型の展示などが行われています。
ミュージアムショップでは、ジオラマがよく見えるオペラグラス(49元)、鉄道関係のポストカードや書籍、模型などが販売されています。展示を見終わったら是非立ち寄ってみてくださいね。
鉄道関係の本もこちらで販売されています。
哈瑪星駁二線のミニ列車は、蓬莱倉庫のまわりを走っています。乗車は149元。「駁二芸術特区」の展示が見られる「護照手環(Pier-2パス)149元」を購入すれば一回乗車できます。
子供達に大人気のミニ列車は、一周10分程度なのでご家族で楽しんでください!
蓬莱倉庫のまわりの広場には「CK50形蒸気機関車」が置かれているので、中だけではなく、外にも足を運んでみましょう。1912年に日本の汽車製造株式会社で造られたもの。1908年に台湾鉄道縦貫線が開通した後、山線の造橋、三義、勝興、泰安区間で使われていたものです。1989年に台湾鉄道から岡山文化センターに寄贈され、展示されていましたが、現在はここ蓬莱倉庫の屋外に展示されています。
「駁二芸術特区」蓬莱倉庫にオープンした台湾初の鉄道博物館「哈瑪星台湾鉄道館」。館内には、大人気の鉄道風景のジオラマがあるほか、館外ではミニ列車や屋外展示もあって、中も外も、そして大人も子供も楽しめます。高雄観光の一つに是非取り入れてみてくださいね。(※表示金額は2017年7月現在のものです。)
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(2024/4/20更新)
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