お茶を飲むブランド豚も!静岡市の知られざる食の魅力

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お茶を飲むブランド豚も!静岡市の知られざる食の魅力

お茶を飲むブランド豚も!静岡市の知られざる食の魅力

更新日:2017/07/28 19:01

空下 遥子のプロフィール写真 空下 遥子 トラベルライター

まだ知られていない魅力的な地方の町を見つけて旅をすれば、楽しみが無限に広がります。次はどこへ旅をしようかと迷っているなら、食の魅力にあふれている町・静岡市へ。静岡市の美味しいものといえばお茶、静岡おでん、桜えびは有名ですが、まだ知られざる美味しいものが作り出されているのを知っていますか?「すでにあるローカルの美味しいもの」から「新たな美味しいもの」作りをしている静岡市の食の魅力をご紹介します。

お茶からブランド豚が!

お茶からブランド豚が!

写真:空下 遥子

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一品めの美味しいものは、静岡市のブランド豚のポークソテー。ほんのりピンク色が残るミディアムレアの焼き加減でも豚独特の臭みはなく、赤身はきめが細かいため柔らかく、脂身までまろやかな味です。

また、しゃぶしゃぶで食べると、あくが出ずいい出汁が出来上がるため、野菜もより美味しく食べられます。美味しさの秘密は、静岡ならではの豚の育て方に。このブランド豚の正体は・・・。

お茶からブランド豚が!

提供元:北川牧場

http://kitagawafarm.webcrow.jp/aboutpig.html

TEA豚(ティーとん)です。静岡産のお茶を飲み物として与えられ飼育されていることから、お茶飲む豚、TEA豚と名付けられました。お茶の淹れ方は、余分な雑味が出ることなく、カテキンやビタミンなど健康成分を一番抽出できる水出し。さらに、お茶に使われる水は、近くの沢の岩の間からわき出るきれいな水です。北川牧場で飼われている豚たちは、まるで美味しいお茶の時間を過ごしているようです。

北川牧場が豚たちにお茶を与えるようになったのは、緑茶のカテキンによるリラクゼーション効果で生きている時間は豚にリラックスしてほしいから、というのが一番の理由だそうです。豚たちが暮らす場所も自然に近い環境となるように、豚舎は新鮮な外の空気が入る構造で、運動も自由にできるスペースがあり、その上沢山の仲間達と一緒にいられるようになっています

このような北川牧場の育て方のこだわりには、「豚の生命と引き換えに私たち人間の生活が成り立っている」という思いが反映されています。養豚業を営む生産者のジレンマからくる思いが伝わってきます。そして、豚のためになることをできるだけしてきた結果、豚たちは美味しいお肉となることで応えてくれたそうです。 

暮らしの中で、動物としての豚から食材としての豚になる過程を見ないまま、スーパーできれいにスライスされた部分肉を買うだけの私達にとって、旅先でのTEA豚との出会いは食の裏側を知るきっかけになるのではないでしょうか。

TEA豚は静岡市のとんかつ屋、洋食レストラン、居酒屋やカフェなどで食べられますので、詳細は記事の最後にあるリンク先をご覧ください。

安倍川の名水からウィスキーが!

安倍川の名水からウィスキーが!

写真:空下 遥子

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二品めの美味しいものは、静岡産ウィスキーです。杉の木々に覆い尽くされる山々に囲まれた静岡市玉川地区に、新しいウィスキー蒸溜所「ガイアフロー静岡蒸溜所」が誕生しました。2017年の秋から一般公開が予定されています。

蒸溜所の建物に入った瞬間、漂ってくるひのきとウィスキーの香りに惹かれ何度も深呼吸がしたくなる空間が広がっています。ひのきの香りがしてくるのは、外装内装に地元のひのきを多用して、建物に地元を表現しているから。

安倍川の名水からウィスキーが!

写真:空下 遥子

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静岡県には自然の恵みが多く残されており、水については名水とされる湧き水や河川の水が水道水として利用されています。ガイアフロー静岡蒸溜所でも、平成の名水百選に選ばれている安倍川の支流からのきれいな水の恵みを受けています。

安倍川の名水からウィスキーが!

写真:空下 遥子

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さらに、直火式の蒸溜プロセスでは地元の薪を燃料としていたり、ウィスキーの発酵樽にも地元の杉を使用していたり、静岡市の自然の恵みを最大限に利用したウィスキー作りがなされています。

その結晶であるオリジナルウィスキー「シングルモルト SHIZUOKA」の初完成は2020年です。ウィスキーの個性としては、濃いというよりはミィディアムからライトの間、静岡の控えめな県民性を表現したような味になるとのこと。

ウィスキーの味の個性は無限大であり、作り手が「この味で勝負する」と決めて味を定めます。なので、飲んでみて自分が好きな味を見つけるのが、ウィスキーのたしなみ方だそうです。自分の好みが見つけられるほどに違いが分かるかどうか、ここにウィスキーが大人の飲み物だと言われる理由があるのではないでしょうか。

静岡市の自然の恵みの結晶「シングルモルトSHIZUOKA」を味わえる日が待ち遠しいですね。

お茶から緑茶ビール、静岡産フルーツからフルーツビールが!

お茶から緑茶ビール、静岡産フルーツからフルーツビールが!

写真:空下 遥子

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三品めの美味しいものは、静岡産のビールです。2014年に誕生した、静岡市葵区で初のクラフトビール醸造所「AOI BREWING(アオイブリューイング)」では、とても珍しいビールが作られています。それは、緑茶ビールです。原料に深蒸し緑茶を入れたビール、その名は「Ocha Ale(お茶エール)」。お茶農家とビール醸造家がタッグを組み、すでにある名産品の美味しいお茶から新たな名産品のうまいビールが出来上がりました。

お茶から緑茶ビール、静岡産フルーツからフルーツビールが!

写真:空下 遥子

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次に果物農家とのタッグで出来たのが、フルーツビール。静岡県には豊かなフルーツの恵みもあることから、季節ごとの旬のフルーツ、みかん、イチゴ、桃などを使って作られています。

緑茶ビールもイチゴのフルーツビールも見た目の色は、ザ・ビール。イチゴのビールだからといって、イチゴ色はしていません。緑茶ビールの味には程よい苦みがあり、香りには爽やかなお茶の風味がフワッと感じられ、暑い夏の一杯にぴったりです。イチゴのフルーツビールは、グラスを傾けた瞬間にイチゴの甘酸っぱい、いい香りがしてきます。イチゴのフルーツビールが飲めるのは、2017年は7月25日までです。

一度飲んでみると、ビールの新しい好みが見つかるかも知れません。

お茶から緑茶ビール、静岡産フルーツからフルーツビールが!

写真:空下 遥子

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緑茶ビールとフルーツビールが飲めるのは、静岡市葵区にある次のお店にて。「BEER GARAGE(ビアガラージ)」、「GROW STOC(グローストック)」、「AOI BEER STAND(アオイビアスタンド)」、「Beer Junkie MOTEL(ビアジャンキーモーテル)」。詳細は記事の最後にあるリンク先をご覧ください。

写真は「BEER GARAGE(ビアガラージ)」の店内の雰囲気です。店に入った瞬間、目に留まるゴールドのビアーサーバーの注ぎ口が印象的。醸造所のすぐ隣にあり、出来立てを一番早く飲めるお店です。

静岡市は美食の町!?

江戸時代、徳川家康公は駿府を本拠地として政権を支えていたため、家康公に謁見するため東海道を行きかう大名や公家、外国の使節など土地の外の人々だけでなく国の外の人々も駿府に出入りしていました。

そのような外からの新しい風により、静岡市では新たなものを柔軟に受け入れ、その良さを取り入れる生活文化が長く育まれてきました。この柔軟な気質から「すでにあるローカルの美味しいもの」を最大限に活かして「新たに美味しいもの」を作ろうとするアイディアが生まれたのかも知れません。そして、そのアイディアの結晶がTEA豚であり、静岡産ウィスキーであり、緑茶ビールやフルーツビールなのです。

静岡市の「知られざる食の魅力」を探す旅へ出掛けてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/05 訪問

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