国道5号沿いにある道の駅くろまつない「トワ・ヴェール・ドゥー(toit vert Ⅱ)」は、専門店顔負けの味と質のパン・ピザが販売されて人気がある、グルメな道の駅です。素材が地元黒松内を中心に道内で生産されたものを使ったこだわりの逸品を販売し、昼食時間帯にはパン・ピザ好きの利用者で行列が出来るほどです。なおトワ・ヴェールとはフランス語で「緑の屋根」という意味です。
道の駅「くろまつない」のパン工房では、地元後志産を中心とした道内小麦を主原料に、黒松内銘水の「水彩の森」、放し飼いで育った有精卵を使用し、添加物をなるべく使わずに作り上げた手作りパンを生産・販売しています。繁忙期には焼き上がりの時間を目指して、焼きたてパンを買いに来る人がいるほどです。
ピザ工房「ピザドゥ」は2010年にオープンしました。町内で生産されたモッツァレラチーズ、ソーセージをぜいたくにトッピングし、天然酵母で発酵熟成させた美味しいドイツパン風のピザです。メニューは12種類あり、サイズもS、M、L(それぞれ約20、25、35センチ)の3種類です。
ただし購入客が多い時期にはMサイズに絞って販売する事もあります（写真はブンデス・リーガのM）。なおオーダーが入ってからピザを1枚ずつ焼き上げるため、混雑状況にもよりますが、最低でも10分以上の待ち時間が必要です。
豆腐「雪ぼうず」は、とうふ処みうらで作られている道内随一の大豆をまるごと使った新食感の豆腐です。原料の大豆は自家栽培・無農薬で、栄養分が豊富なおからを全く出さない、大豆そのものが豆腐になったものです。2014年には北海道庁主催の一流シェフやカリスマバイヤーが選ぶ「北のハイグレード食品」に選ばれています。
国道5号から道道344号を豊浦町方向に進んで約1キロ、黒松内新道と国道5号との交差点からも比較的近い所にある、緑の屋根に赤い壁の建物が工場兼販売所です。
「雪ぼうず」には、もめん、きぬ、厚揚げ、黒ごまの1年中販売されているものと、5月から9月限定販売のしそ(写真)、土日限定販売のざるがあります。緑の屋根である工場・販売所の他に、道の駅「トワ・ヴェール(緑の屋根)・ドゥー」でも販売され、売り切れる事が多い人気商品です。
黒松内ではミネラル豊富な銘水が湧き出す地域があります。二枚貝の化石が密集した地層を通して湧き出す銘水「水彩の森」にはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムが豊富に含まれ、特にカルシウム、マグネシウムは日本で採れるミネラルウォーターでは国内最大量です。
銘水「水彩の森」の発端は、北大講師で地質学者の内山敬信氏が現在の黒松内銘水の地域を調査した時、地下水を持ち帰った事から始まります。瓶につめた水が10年たっても腐らずに透明を保っていました。分析した結果、有機物は含まず、カルシウムなどのミネラル分が多かった事で滅菌作用がある事が判り、平成9年からの操業につながりました。
黒松内銘水の工場は、国道5号から黒松内市街へ道道266号を進んでいく途中の豊幌地区にあります。銘水は全国に出荷・販売中で、コーヒーなどにして味わうほかに、非常用の備蓄水としても人気です。
JR黒松内駅から車で約5分、牧草地に囲まれた小高い丘に、黒松内町でとれた畜産品をハム、ソーセージ、チーズ、アイスクリームなどに加工する緑色の屋根がある工場が「トワ・ヴェール」です。ここで生産された製品は道の駅くろまつない「トワ・ヴェール・ドゥ―」などで販売中のほか、工場内でも購入出来ます。
工場操業中はガラス越しに、1階、2階ともに作業の一部を見学出来ます。また2階のリサーチルームは売店・軽食コーナーとなっています。
いかがでしょうか。北海道黒松内町は、独特の風土を生かした農産加工品、銘水を楽しめます。自然を味わい、食を楽しめる町です。北海道後志(しりべし)南部にある自然の町、黒松内町を訪れてみませんか。
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(2024/4/20更新)
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