ネイティブ・アメリカンの歴史と文化をたどる!モンタナでディープなアメリカを堪能しよう

ネイティブ・アメリカンの歴史と文化をたどる!モンタナでディープなアメリカを堪能しよう

更新日:2017/07/20 17:49

松田 朝子のプロフィール写真 松田 朝子 トラベルジャーナリスト、ライター
アメリカの中でも、カナダと国境を接しているモンタナ州は、日本の国土総面積とほぼ同じ3800万ヘクタールの広さを持つ、通称「ビッグスカイカントリー」。広大な自然を舞台に、ネイティブ・アメリカンやカウボーイの世界を垣間見ることができます。長い歴史と伝統に培われた彼らの文化は、言うなればアメリカ文化の源流。ビッグスカイのもとでは、メジャーな都市では体験できないディープなアメリカを堪能できるでしょう。

大自然が舞台のネイティブ・アメリカン今昔物語

大自然が舞台のネイティブ・アメリカン今昔物語

写真:松田 朝子

地図を見る

モンタナ州へのアクセスは、ソルトレイクシティやシアトルといったアメリカの都市からは国内線で約1時間半から2時間。それだけの移動時間で、風景はガラッと変わり、大草原の真っ只中へ。

大自然が舞台のネイティブ・アメリカン今昔物語

写真:松田 朝子

地図を見る

アメリカの広さを実感できるモンタナ州には、7つのネイティブ・アメリカンのリザベーションが現存します。ゲートシティのビリングス周辺には、1876年に起こったアメリカ陸軍とネイティブ・アメリカンとの歴史的な戦い、「リトル・ビッグホーンの戦い」の跡地も残っています。なだらかな丘陵地に建てられた、「リトルビッグホーン国立記念戦場」には、このいくさで命を落としたネイティブ・アメリカンの墓地と記念碑が建てられています。ワイヤーで造られたアーティスティックな記念碑は、モンタナの空と大地と一体化しているようにも見えます。

大自然が舞台のネイティブ・アメリカン今昔物語

写真:松田 朝子

地図を見る

史跡近くのレストラン&ショップのカスターズ・トレーディングポストでは、アクセサリーやタペストリー、レザージャケットなどから、なんとティピ(ネイティブ・アメリカンのテント)まで売っていて、本格派ネイティブ・アメリカングッズの宝庫。お土産探しをしながらも、洗練されたアートにしばし目を奪われます。

マウンテンリゾートとしてのモンタナ

マウンテンリゾートとしてのモンタナ

写真:松田 朝子

地図を見る

ビリングスからイエローストーン川沿いに東に進むと、高さ45mの奇岩が見えてきます。ここはポンペイ・ピラーズというナショナルモニュメント。ネイティブ・アメリカンはここを、「山の獅子が横たわる場所」と呼んでいました。1806 年 にアメリカの探検家ウィリアム・クラークはこの場所を発見し、刻んだサインは今でも岩肌に残っています。トレイルを歩いて岩山に登ると、頂上からはイエローストーン川の流れがパノラミックに広がります。

マウンテンリゾートとしてのモンタナ

写真:松田 朝子

地図を見る

また、モンタナにはスタイリッシュな都会の顔も。州最大の都市ビリングスにはおしゃれなブティックやギャラリーなどが立ち並び、買い物もそぞろ歩きも楽しめます。ハイセンスなマウンテンウェアのアスピンウォールは、この土地に住む夫婦が2014年に始めた店。モンタナ州の地形や山がモチーフのTシャツやキャップは、ここならではのお土産になるでしょう。

マウンテンリゾートとしてのモンタナ

写真:松田 朝子

地図を見る

そして、日が暮れたらロマンチックなバーへ。ビリングスには半径 2.4 kmの街の中に6 軒の醸造所と 2 軒の蒸留所があります。そのうちの1つ、トレイルヘッドスピリッツは、4世代、125年に渡ってこの地でウイスキーやスピリッツを造り続けているクラフトディスティラリー。モンタナの肥沃な土壌から生まれた穀物と、山を食む清らかな水で造られたスピリッツは、数々の受賞歴を誇ります。ディスティラリー見学を楽しんだら、ウエスタン映画に出てきそうなテイスティングルームでグラスを傾けてみましょう。

歴史的ホテルを拠点に楽しむモンタナのナイト&デイ

歴史的ホテルを拠点に楽しむモンタナのナイト&デイ

写真:松田 朝子

地図を見る

スケールの大きいモンタナ州でも、歩いて回れるビリングスはありがたい街。そんな街の中心にあるノーザン・ホテルは、1904年に建てられたヒストリカル・ホテルです。現在の建物は2009年からのものですが、今も昔もモンタナ州で最もモダンなホテルであることには変わりません。ここを拠点に、日中は車で大自然の中へ、そして夜は街に戻ってきて、クラフトウィスキー三昧という、モンタナステイの美味しいところ取りができます。

熱帯夜とは無縁のモンタナへ!

モンタナのベストシーズンは夏。日中は日差しも強いですが、湿度が低いから暑さをあまり感じず、朝晩は上着が必要なくらいで熱帯夜とは無縁です。夏休みで混雑が激しいメジャーな観光地を避けて、ビッグスカイの元、ディープなアメリカを体験しませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/16−2017/05/23 訪問

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -